巨乳フィギュアを量産しているダイキ工業から、待望の下乳フィギュアが発表された。その名も、剣士さんである。
ダイキ工業 1/6 剣士さん 塗装済完成品【1月予約】

　女剣士といえば、典型的な戦闘美少女である。勇ましさとエロスが、すなわち人に死をもたらすタナトスの力とエロティックに引き寄せるエロスの力が混交しているのが通常のパターンなのだが、ダイキ工業の剣士さんは、タナトスがまるで欠落している。100％エロスなのだ。これは珍しいタイプの戦闘美少女である。もはや「剣士」というのはポーズ以外のなにものでもない。

⇒ダイキ工業 剣士さん（あみあみ）
⇒ダイキ工業 剣士さん（HOBBY STOCK）

　正面からでも見えるその下乳。もはや、下乳というより、はみ乳である。もちろん、ローアングルで見れば、オッパイの下半分はほとんど丸見えである。
　これがいい、まんまるい形をしているのだ。美しい球型オッパイである。インドの女神像によくある形だ。乳首もしっかり再現されているようなので、きっとこれはキャストオフできるのではないか、と睨んでいる。
　こんな剣士さんが歩いていたら、敵を撃退する前に、男の剣に撃退されてしまうであろう。剣士さんと言いながら、実は彼女の方がハンティングされる対象なのだ。現実にこんな子がいたら、間違いなく谷間でそのままパイズリしてますな。

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　立派なお胸を持ちながら、他のヒロインに比べるとあまり立体化されない『一騎当千』のヒロイン、劉備玄徳。その彼女が、グリフォンからフィギュア化されることになった。
一騎当千 劉備玄徳 -成都の龍王- 完成品フィギュア グリフォン版《予約商品11月発売》

　発売は11月だという。成都の龍王は、なかなかせっかちらしい。
　
⇒劉備玄徳 グリフォン版（あみあみ）
⇒劉備玄徳 グリフォン版（HOBBY STOCK）
　
　ことルックスにかけては、申し分ない。ほぼ完璧な出来である。その眼鏡といい、少し抜けた感じといいう、表情も、まさに「劉備玄徳」という感じに仕上がっている。
　パンチラの感じもいいし、白いハイソックスも、そしてローファー・シューズの再現も実にいい。非常にハイレベルの出来ばえである。
　しかし、オッパイだけが残念なのだ。ＴＶ版の劉備玄徳は明らかにオッパイ担当だったし、もっとオッパイがあったと思うのだが、「爆乳」ではなく「巨乳」レベルに抑えられている。それが非常に残念でならない。
　以前、ユージンから発売されたSRDXバージョンぐらいの乳ボリュームがほしかった。
SRDX 一騎当千 劉備玄徳 完成品フィギュア《発売済・取り寄せ品》

　戦闘服のカレン・シュタットフェルトはすでに発売されているが、制服のカレン・シュタットフェルトはもしかして初めてではないだろうか？
1/7 カレン・シュタットフェルト 完成品フィギュア B－CLUB版《予約商品10月発売》


　これまた巨乳の宝庫、『コードギアス　反逆のルルーシュ』からB-CLUB版カレン・シュタットフェルトが発売されることとなった。10月発売予定だという。

⇒1/7 カレン・シュタットフェルト 完成品フィギュア B－CLUB版《予約商品10月発売》（あみあみ）

　学園での病弱なお嬢様を意識したラインというだけに、全体的に細長い。表情も弱々しげである。
　このチャレンジはこのチャレンジでひとつの可能性だけれど、オッパイ星人としては、違うカレンのイメージを求めてしまう。もっと溌剌としていて、元気と爆乳に満ち溢れている、そんなカレンを、こぼれんばかりのカレンの爆乳を見たいと思ってしまう。
　いまだカレン・シュタットフェルトについては、決定バージョンと言える巨乳エロフィギュアが出ていない。否、『コードギアス　反逆のルルーシュ』においても然りである。爆乳キャラが多いだけに、決定版の登場を心待ちにしているのは、自分だけではないだろう。

　『意味の論理学』の上巻を読み終わったあと、ほっと一息つきたくて羽生善治の対談集を読んだ。それが、『簡単に、単純に考える』である。
　対談者は３名。
　スポーツライター・二宮清純。
　元ラグビー日本代表監督・平尾誠二。
　そしてロボット工学者・金出武雄。
　印象に残ったのは、平尾誠二との対談だった。彼が、「分析力」と「洞察力」という分け方をしていたのだ。

「でも、問題を発見するのは分析力じゃないんです。じゃ何かといえば、洞察力で、問題発見能力というのは洞察力からくるんです。ところが、今までの日本社会では、集めた情報を分類整理する分析力の方が重要視されてきたんです。でも本当は分析よりも洞察が先にあるんですよ。どこに問題があるかパッと見て直感的に分かる人、これって洞察力のある人なんです。ラグビーにかぎらず優秀な人というのは、ます直感的に問題の所在を発見でき、次にその問題を構造化できるんです。構造化、つまり理論立てるわけです。なぜこの問題が発生したのか、それを理論的に構築できれば、次に改善策も見出せるんです」

　これを将棋に置き換えると、過去のデータや現状を分析することが「分析力」で、そうではなくて「この手だ！」とぱっと直感するのが「洞察力」ということになるらしい。
　なるほどな、と思った。
　世の中には、分析力はあっても洞察力がない人がいる。たとえば、ある商品が売れた原因を考える場合、これもある、あれもあると色々と並べ立てることはできるけれど、どれが一番の理由かをぱっと指摘できない人がいる。逆に、どれが一番の理由か、ぱっと見つけてしまう人がいる。そういうのは洞察力のあるタイプなのだろう。
　ゲームソフトを買おうとして、いろんなネットの情報を当たっていると、結果的に分析するだけで洞察できなくなってしまう場合がある。こんな意見もある、あんな意見もある。その意見の個別性と相対性にひきずられて、自分にとっての答えを直感できなくなってしまうのだ。分析だけでは答えは得られないということなのだろう。
　ところで、二宮清純との対談で、羽生善治が序盤、中盤は森を見て、終盤の詰めでは木を見るという内容のことを言っている。これは物語を書くときでも同じかもしれない。終盤というのは物語が完成して最後の推敲をしているときだけれども、ラフに言うと合っているなあ、という感じを受けた。
簡単に、単純に考える


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　12月中旬発売を予定している、ダイキ工業の不知火舞。西村キヌ版と対照的な位置づけにあり、将来的に脅かす存在になるのではと期待していたのだが、その画像がさらに更新された。

⇒ダイキ工業　不知火舞（あみあみ）

　オッパイのボリューム感は決して悪くない。１／５というビッグスケールで拝む実際の爆乳は、さぞかしふくよかでたわわな爆発感に満ち溢れていることだろう。迫力のオッパイに違いない。ヒップの肉付きもなかなかいい。
　しかし、個人的にはそのルックスに野暮ったさを感じてしまうのだ。最初に公表されたときの画像に比べて、テストショットバージョンの画像に野暮ったさを感じるのである。西村キヌ版不知火舞に感じたような、ヴィヴィッドな冴え、ビームのような魅力を感じないのだ。素人目に、瞳や目鼻だちがくすんでいるよう見えてしまうのである。
　製品版まではまだ時間がある。今の段階はテストショットである。これから手直しをする作業はいっぱい残されているだろう。その間に、最初のときの輝きを、西村キヌ版にあるようなきらめきを、是非手に入れてほしいと思う次第だ。
ザ・キング・オブ・ファイターズ 不知火舞 完成品フィギュア ダイキ工業 版《予約商品12月発売》



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　先に紹介した山下しゅんや版綾波レイと違って、非常に原作に忠実な、無機質な悲劇的ヒロインの姿をうまく表現しているのが、コトブキヤの綾波レイ・プラグスーツVer.だ。アップで捉えると、実に彼女らしい、すべてを放り出したような疲労と哀愁の表情がよく表現されているのがわかる。
コトブキヤ ヱヴァンゲリヲン新劇場版 綾波レイ～プラグスーツver.～【12月予約】

　発売は12月だという。これはかなりの出来ではなかろうか。
　おまけにうれしいことに、結構オッパイが大きいというか、強調されていたりするのだ。

⇒コトブキヤ版　綾波レイ・プラグスーツVer.（あみあみ）
⇒コトブキヤ版　綾波レイ・プラグスーツVer.（HOBBY STOCK）

　オッパイ星人としてはもちろんオッパイに視線が行ってしまうのだけれど、このコトブキヤ版綾波レイの極意は、表情にあり。この微妙な味わいは、芸術の域にまで入り込んだような妙技だと思う。これは魅入っちゃうね。
　なお、HOBBY STOCKでは予約が終了している。
　
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　エロいフィギュアかエロくないフィギュアかという話ではない。
　いわゆる大人向けと呼びたくなるフィギュア、すなわちエロフィギュアとそうでないフィギュア、すなわち非エロフィギュアとの違いは、偽装の有無にある。つまり、エロではないと偽装していないか、あるいは偽装しているかにある。それをひとつの形で示しているのが、冥色の隷姫 シルフィエッタ・ルアシアである。
冥色の隷姫 -緩やかに廃滅する青珊瑚の森- シルフィエッタ・ルアシア 完成品《予約商品12月発売》

　『冥色の隷姫』は美少女ゲームソフトハウス、エウシュリーが、2005年9月にリリースした戦略ＳＬＧである。戦略シミュレーションと調教を組み合わせたゲームだ。
　今回、立体化されたシルフィエッタ・ルアシアはエルフ族の王女。主人公の隷姫となったメインヒロインである。

⇒冥色の隷姫 シルフィエッタ・ルアシア（あみあみ）
⇒冥色の隷姫 シルフィエッタ・ルアシア（アキバ総研）
⇒冥色の隷姫 シルフィエッタ・ルアシア（アキバHOBBY）

　奴隷という境遇を思わせる鎖。そしてシースルーな下着と、薄幸の表情。ここにはエロスの過剰が、正確に言うなら、二乗がある。フィギュア本体のエロさだけではなく、シチュエーション自体のエロさが重ねられているのだ。いかにもこれからの陵辱にふるえているような感じではないか。思い切りケツに食い込んだＴバックの下着も、この次に行われるセックスを連想させる。
　非エロフィギュアがエロさを見せるときは、エロさを偽装するものである。たとえば戦う姿勢を見せることによって、あるいは明確な誘惑の表情を見せないことによって。あるいは単なる休息のポーズをとることによって。
　だが、冥色の隷姫 シルフィエッタ・ルアシアには、そのような偽装がない。そのポーズからしてすでにエロなのだ。そしてそのボディ自身も、偽装なきエロ的意匠に満ち溢れている。過剰にエロが演出されているのだ。
　難しいことはそれくらいにしておいて肝心のオッパイだが、エロフィギュアだけにキャストオフ可能である。つまり、生乳を拝めるというわけだ。画像を見る限り、オッパイは悪くはない。きれいなまあるい形である。この手のエロフィギュアの中では、なかなかいい乳をしているのではなかろうか。フィギュア本体に対してバランスのとれた美巨乳だと思う。ただし、トップレスにして飾るには、少し勇気がいるだろう。

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　1995年に『新世紀エヴァンゲリオン』とともに現れ、無口タイプを強烈に印象づけることとなったキャラといえば、綾波レイである。我ら心のふるさとというわけだ。
　その綾波レイが山下しゅんや氏の手によって生まれ変わることになった。
やまと Creators'Labo CL#015 新世紀エヴァンゲリオン 綾波レイ【12月予約】

　一目見てわかるのは、その等身の高さと表情の艶かしさ。そして、むちむちした太腿である。
　恐らく、以前、山下しゅんや氏のブログに掲載されていたものをリバイズされたのだろう。ブログ掲載時には包帯がついていたが、包帯はなくなっている。

⇒綾波レイ　山下しゅんやバージョン（あみあみ）
⇒綾波レイ　山下しゅんやバージョン（HOBBY STOCK）
　
　今のアニメは、「美少女」のアニメである。
　つまり、ササキバラゴウが『<美少女>の現代史』で言う、思春期の思慕と思春期の性欲を折り込まれた、性と恋愛の対象としての思春期的少女である。それは「大人の女－ロリ」の間に位置する性的な中間項として70年代末～80年代初頭にかけて成立したものだ。
　そして、今のアニメの流れを加速させた『新世紀エヴァンゲリオン』もまた、美少女が中心のアニメである。
　だが、山下しゅんや氏が描いてみせたこの綾波レイはどうだろう。美少女ではなく、一人の女。虚構から飛び出して現実の世界で生を得た19才が綾波レイのコスプレをしているかのようだ。
　これは１つの解釈である。
　そして、アニメとフィギュアの違いを大きく指し示すものだ。
　アニメの世界は、美少女の世界である。しかし、フィギュアでは、萌えフィギュア（美少女）と大人フィギュアが両立しているように思える。この差がなぜなのかはわからないが、非常に興味深い。
　それを考える上でも、山下しゅんや版綾波レイは非常に面白いけれども、じっくり観察しているつもりがその艶かしい表情に見入ってしまうから不思議だ。胸を大きくしたバージョンの綾波レイもかつて存在したけれど、山下しゅんやバージョンの綾波レイの胸元には、不思議と少女っぽさがない。２２、３歳頃の成熟した大人の雰囲気が、胸の谷間に漂っている。オッパイよりも腰つきが強調されたフィギュアだと思うけれど、胸も悪くはない。ただ欲を言うなら、オッパイ星人としてはあと２カップぐらい大きくしてほしかったなあ。
〈美少女〉の現代史


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　巨乳フィギュアと戦闘美少女の宝庫、『一騎当千』。中でも孫策伯符は、関羽雲長と並んで何度もフィギュア化されているが、今度はかなり装いの違うものがリリースされることになった。
コミックガムフィギュアコレクション 一騎当千 孫策伯符 ケルベロスプロジェクトVer. （黒バー...

　今までのフィギュアとは、印象がだいぶ異なる。ルックスで見る限り、アニメ版というより、ワニブックスから出ているコミック版の方に近い。

⇒一騎当千 孫策伯符 ケルベロスプロジェクトVer. 黒バージョン（あみあみ）
⇒一騎当千 孫策伯符 ケルベロスプロジェクトVer. 黒バージョン（HOBBY STOCK）

　しかし、何よりも目を引くのは、その目立つ金髪と艶々の黒だ。これが匂うような白い素肌に映える。おかげでお尻が凄くエッチだ。オッパイも艶々の黒チャイナドレスに引き立てられて、凄くツンツンした感じ。
　同じ原型師による｢呂蒙｣｢関羽｣も発表されるということなので、これまた楽しみだ。
　なお、『一騎当千』は、13巻まで発売されている。最新刊にはフィギュア付きバージョンもあるのて、見てみるのもいいかもしれない。
一騎当千（第13巻）

一騎当千 13 初回限定版


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　鏡が早く商業レベルの単行本を出してほしいと願うオッパイ漫画家がいる。
　オノメシン氏である。
　そのオノメシン氏と猫（みけ）氏の２人で運営しているサークル、フリークス」の夏コミ新刊、『ぷるぷる魔乳神判！』を買った。


　『ぷるぷる魔乳神判！』というタイトル通り、今回のお題目は、『どきどき魔女神判！』である。ちょっとエッチなタッチができるというので一躍有名になった（？）ソフトだ。
その中から、チアリーディング部の赤井まほと、聖夜イブ先生がフィーチャーされている。
　オノメシン氏といえば、オーバーＨカップのたぷたぷの爆乳である。両方のオッパイを伸ばすシーンにおいては旭氏と共通しているが、旭氏が徹底して柔乳なのに対して、オノメシン氏描くオッパイは、非常に弾力があって、ロケットのように前へ突きだしているのが特徴だ。鏡の好きなタイプの乳である。
　今回も、そのロケットみたいに突きだしたオーバーＨカップのぷるんぷるんの爆乳が、揉まれ、吸われている。今回は揉む部分は少し弱めだ。乳吸いの方に力が入っている。特にイブ先生が貫かれながら両方のオッパイを吸われてしまう１カットがいい。まほが乳房を吸われまくる２カットもいい。ただ、一番力がこもっているのは、パイズリである。
　膝立ちしたイブ先生に突き刺すようにする突き刺しパイズリ。そしてまほの、揺さぶりパイズリが、ねっとりとしたタッチで描かれている。個人的には、これで乳揉みが多ければ最高だったのたが、それは敢えて口にするまい。
　フリークスは、オッパイ星人にとって安心して購入できるオッパイサークルである。次回作もまた楽しみだ。

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　和辻哲郎の主著、『倫理学』。その第２巻である。
　哲学の大著というと翻訳ものしか見当たらない日本にあって、これはうれしい一冊──正確には４冊だ。
　第２巻で、和辻哲郎は結婚という２人の関係、親子という３人（を主軸にした）関係、さらに友人という関係に対して分析を試みている。面白かったのは友人についての分析。
　和辻哲郎は、カントの分析をこう紹介している。

我々は世間において、人々とつきあうに際し充分に仲間になっているとは言えない。通例は自分の感じ、心持ち、判断などをあけすけに言わない、控え目な態度を取っている。これは相手を信頼せず、警戒しているからである。かかる拘束を投げ捨て、感じるままを相手に打ちあけることができれば、そこに初めて我々はほんとうの仲間になる。そういう相手、己れをすっかり打ちあけることのできる相手が友人である。信頼のできない危険な相手たちの内に、信頼して寛げる避難所としての友人がある。（436頁）

　だが、和辻哲郎は、これは間違っているという。不十分だと。
　彼の論理に耳を傾けてみよう。

しかし我々夫婦が相互に愛し合い、またその心持ちを充分に打ちあけ合っているからといって、それを友人と呼ぶことはできない。親子、兄弟、隣人等においても同様である。しかしこれらの存在共同においては必ずしも文化の共同は必要でない。

　では、何が友人だというのか。
　和辻はこう答える。

文化の共同こそ友人的合一の場所なのである。してみれば、「心情の友」はただ心情を「打ちあけ合う」ということにおいて友であるのではなく、特に「芸術、学問、宗教等として働くような心情」を打ちあけるようなことにおいて友なのである。（437頁）

　友人とは文化の共同なり――。なんとも明白なテーゼではないか。オタクの子たちがオタク仲間を求めるのも、そういうことなのだ。同じスポーツをしている、同じ映画を好きである。そういうことがきっかけになったり前提になったりするのも、友人が文化の共同という場所で生まれるものだからだ。
　なるほどな、と思った。だからこそ会社では友人関係が生まれづらいのだな、と。学校のグループと違って、会社のグループは文化の共同（同じ趣味）を基準にして形成されていない。文化の共同が成立しづらい場所で友人が生まれにくいのは、当たり前のことだ。文化の共同が少ないにもかかわらず友人として成立してしまう関係を、我々は「親友」と呼んでいるのかもしれない。
　ただ、この後の和辻哲郎がちょっといけない。文化の共同関係としての友人という考え方を主張したあと、和辻哲郎は、すべての人間関係には文化の共同が入っていることを指摘してしまうのだ。これでは汎文化共同論である。家族とも友人関係が成立するという話になってしまう。もちろん、娘が母親と友人のような関係になることはあるが、通例はそうならない理由が、文化の共同では説明できない。カントも不十分であったが、これでは和辻哲郎も不十分である。論としてはなんとも歯切れが悪い。そこが個人的には残念であった。
倫理学（2）

　和辻哲郎といえば、聞いたことがある者も多いだろう。
　『風土』『古寺巡礼』の著者である。
　本人が最も愛し、最も自信を持っていたのは『日本古代文化』だそうだが、彼の主著、一番の大作となると、『倫理学』だろう。


　岩波文庫にして全４冊。
　初めて第１巻を読んだけど、凄く印象に残った。特にズキュンと来たのが、西欧哲学への批判のくだり。
　コギト・エルゴ・スム。
　われ思うゆえにわれあり。
　自分が思考しているから――思考しているという事実は決して否定できないのだから――自分は存在するのだ。このデカルトの存在証明に「屁理屈ちゃうん？」と思った人は多いのではなかろうか。
　そして、和辻哲郎は、デカルトに対して真っ向から挑んで、批判しているのだ。

哲学的思索にふけるものは通例ただ一人で書斎に閉じこもるとかあるいは静かな道を漫歩するとかする。そこで最も手近な存在を問題にする場合には、机、紙、インキ壺、書物、窓、表の通り、あるいは野、山、森などが出てくる。そういうものが自分の外にあって、おのおのその一つの面を示している。自分はそれを知覚し、あるいはそれらを使用する。それが何らの思想的加工をも施さない「自然的立場」での事実であると考えられる。そこで「我れの意識」であるとか「世界の中に有ること」であるとかと呼ばれるものが考察の出発点になる。が、それは果たして最も手近な事実であろうか。自分も今同じようにひとり書斎にあってこの文章を書いている。それは他の哲学者がその書斎において我れの明証について書いたと同じ情況である。しかし、彼らは我れの明証について書きながらしかも他我の明証を同時に認めようとしないという不思議な態度を取っている。一体書くということが読む相手なしに発達して来たとでも考えられているのであろうか。（76頁）

　「我れの意識」というのはもちろん、デカルト。「世界の中に有ること」は、「世界内存在」を唱えたハイデッガーだ。
　和辻哲郎はつづけて書いている。

そうしてみれば書物を読み文章を書くということはすでに他人と相語っていることなのである。いかに我れの意識のみを問題にしても、問題にすること自体がすでに我れの意識を超えて他者と連関していることを意味する。いかなる哲学者もかかる連関なしに問題を提出し得たものはなかった。

　非常にすっきりとしたね。
　これが70年前に言われていたという事実に驚いてしまう。和辻哲郎は、知の巨人だったのだと思わされる。
　第１巻において、和辻哲郎が問題にしているのは、孤立的主観、つまり自分の意識のみを問題にして、他人を放置する態度である。それに対して、和辻哲郎は徹底的に批判を浴びせている。人との問題、他人との問題が抜けていると、何度も強調している。そして、その他人との問題、人との「間柄」を扱うのが倫理学なのだ、と主張するのだ。
　和辻哲郎と同時代に活躍した西田幾多郎や九鬼周造、田邊元の著書は、決して読みやすいとは言い難い。だが、『倫理学』は現代思想のような難解さや難解な文体を持っていない。論理的すぎるゆえの硬さはあるが、全体的に読みやすい。前半の100頁だけでも、読む価値はあるだろう。せっかく日本語を読める日本人として生きているのだから、それを大いに享受して『倫理学』を読もうではないか。
倫理学（1）

　ケンソウオガワは、いつもほぼデフォルトで購入するサークルである。
　夏コミの新刊、『黒の騎士団ブレイクスルー』も楽しみにしていたのだが、乳的にはあまりブレイクスルーなものではなかったようだ。


　フィーチャーされているのは、『コードギアス　反逆のルルーシュ』である。
　メインは、神楽耶とカレンだ。
　サークルがケンソウオガワとくれば、きっとカレンの爆乳に焦点が、うひひ……と期待していたのだけれど、今回のメインターゲットは、貧乳の神楽耶。もちろん、カレンの乳房はしっかり搾られているし母乳も出るのだが、メインディッシュとしては用意されていない。乳シズムは最近の中では低い。
　微乳と巨乳の振り子運動は、ケンソウオガワの中では決して珍しいことではない。今回は、それがたまたま微乳サイドに振られてしまったということのようだ。いつもの爆乳っぷり、乳フェチっぷりを期待して買うと、今回ばかりは期待外れを味わってしまう人が多くなるかもしれない。でも、そうではなくフクダーダ氏の絵が好きでなおかつコードギアスが好きな人には、それほど肩すかしという感じはないかもしれない。次回の同人誌、および商業誌に期待したい。今回が乳的にちょっと残念だったからといって、フクダーダ氏の乳絵師としての価値や力は少しも減じることがないのだから。
　なお、ケンソウオガワを率いるフクダーダ氏の単行本はこちら。
恋におちよう


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⇒ＤＬオッパイゲーム『保健医の巨乳』、『高飛車の巨乳』、1890円に値下げ

　フェリックス・ガタリとの共同著作を始める前の、ジル・ドゥルーズの主著といえば、『差異と反復』。そして、本書『意味の論理学』である。『アンチ・オイディプス』を読み終えたので、文庫化されたのを機会に読み始めてみたのだ。


　『意味の論理学』は、原書の裏表紙に記されている通り「意味と無意味」について、そして「出来事」と呼ばれるものについて切り込んでいる。ドゥルーズが始めるのは、ルイス・キャロルの作品だ。ルイス・キャロルの作品では、出来事が特別な位置を占めているという。そしてまたそこでは、意味と無意味が別の世界に引っ張りだされている。ドゥルーズはそこに、さらにストア派を引っ張りだし、「表面」と「深層」に迫っていく。
　正直、哲学的素養を持たない人間がこの本を読み通すことは不可能だろう。大半の人は、「この本の内容自体が無意味なのでは？」と感じるかもしれない。
　議論は「意味と無意味」、「出来事」を中心に張りめぐらされているが、挑もうとする者は、ルイス・キャロルとストア派とフッサールとライプニッツについて理解を深めておいた方がいいかもしれない。
意味の論理学（上）


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⇒ＤＬオッパイゲーム『保健医の巨乳』、『高飛車の巨乳』、1890円に値下げ
⇒第１２回シナリオ講座、10月13日（土）開催

　おかのはじめ氏の夏コミ新刊『モッ☆パイ!!』は、かなり大きな判型である。
　Ｂ５ではなく、Ａ４。
　Ｂ５が主流の同人誌の中で、その大きさとカラーが一際大きく目を引く。


　内容は、単行本に収録できなかったものを集めてある。
　お話３篇。
　「あなたに逢いたい……」「友達のママ」「太陽と変人」。
　頁数はそれほどなく、分量としてはかなり薄い。なので、おかのはじめ氏を知っていてファンの人にオススメの作品だ。そうでない人にとっては、「なんだ、薄い」で終わってしまうかもしれない。
　個人的には、人妻が友達の息子とエッチしちゃう「友達のママ」がよかった。短編だが、少年がイキそうになりながらオッパイを揉みしだいている（正確にはしがみついている）のがいい。
　アイドルが撮影先の南国でエッチされちゃう「太陽と変人」も、ハンモックに押しつけられたオッパイがいい映像であった。個人的にはおかのはじめ氏が好きなので満足だが、そうでない人にはどうであろうか。感想を聞きたいところである。
　なお、おかのはじめ氏の商業作品はこちら。
お姉さんが…してあげる

ななEろ

　欠損少女といっても、少女の乳が欠損しているわけではない。サークルの名前である。
　今回、初めて夏コミの新刊『KS EXTRA5』を購入したが、そこそこの乳シズムだった。


　フィーチャーされているのは、『舞-乙HIME Zwei』。
　ヒロインは、アリカ、エルス、ニナの３人。
　フタナリ化しているニナを、エルスとアリカが責めるというお話。乳房自体をいじるシーンは少ないが、エルスの爆乳具合がいい。爆乳というより、超乳であるが、そのやわらかい超乳っぷりや、その超乳を使ったパイズリの具合などが、なかなかいい感じなのだ。
　次回はエルス編ということなので、次回作に期待したい。

【 ＣＭ 】
⇒第１２回シナリオ講座、10月13日（土）開催

　昨日９月２１日から、flapが１周年記念として全ソフトの大幅値下げを始めている。
　対象商品は、
・保健医の巨乳
・高飛車の巨乳
・妹の巨乳
・らぶらぶボイン えるしす

　で、すべて1890円で購入できる。期限は１０月９日までなので、今まで「高いから……」と購入を控えていた人は、是非！　

　Rio Calenda2007といっても、カレンダーではない。確かに9～10月は新作カレンダーが発売される頃合いだが、だとするなら、2007は古すぎる。去年発売された『スーパーブラックジャック-リオ-』の2007年カレンダーの表紙を飾った艶やかなRioの姿をフィギュア化したものである。
スーパーブラックジャック -リオ- Rio Calendar 2007 完成品 オーキッドシード通常版《予約商品...


　夏には似合わない彼女だが、冬が近づくにつれて彼女のエロティシズムがまぶしく映える。

⇒Rio Calendar2007　フィギュア画像（あみあみ）
⇒Rio Calendar2007　フィギュア画像（HOBBY STOCK）

　胸の谷間が覗きやすいように、わざと背中をかがめたそのポーズといい、開いたジャケットから覗く下乳といい、エロティシズムというものをよく理解したつくりになっている。
　オッパイ星人にとって一番気になる乳房だが、谷間のラインは少々硬さが気になる。しかし、下乳のまろやかさはいい感じだ。
　頭の分割線が気にならないわけではないが、総体的にいいつくりではないかと思える。通常版というからには違うバージョンも用意されるのだろうが、それがどんなふうになるのか、楽しみだ。

　これが、黒木雅弘の力なのか。
　エクセレントモデルCOREの新商品。『クイーンズブレイド P-4 炎の使い手ニクス』があっという間に予約が埋まってしまった。発売して２、３日しか経っていないと思うのだが、自分が知る限り、ネット通販はどこも完売状態になっている。
メガハウス エクセレントモデルCORE クイーンズブレイド P-4 炎の使い手ニクス【12月予約】

　炎の使い手ニクスは、黒木雅弘の手によって生み出された、クイーンズブレイドの新キャラクターだ。氏特有の、ツンと高く突きだした尖った乳房が煽情的な魔術師である。

⇒クイーンズブレイド P-4 炎の使い手ニクス　フィギュア画像

　映像を見る限り、黒木雅弘氏特有のボディラインはかなり再現されていると見ていいだろう。ルックスについても、完全再現とまではいかないまでも、いいラインには到達しているように思える。
　ところで、彼女はスリーサイズが86・56・83だという。これは恐らく冗談だろう。本当の数字は93・56・86に違いない。
　発売は12月。
　幸運にも炎の魔術師に股間を焼かれるか、買えなかった悔しさで己の内側を焼かれるかは、神のみぞ知るである。
　なお、元になったイラストは現在も発売中である。
クイーンズブレイド炎の使い手ニクス

　再び浜崎りおである。
　ソフト・オン・デマンドの作品と知って、「え？」と思った記憶がある。
　ＤＶＤが発売されたのは去年2006年の11月。約１年前の作品だが、アマゾンでは4000円以上の値がついている。浜崎りおのデビュー作ということもあるのだろう。だが、店頭で売られている頃は、あまりピンと来る表紙ではなかった。
　ＤＶＤの始まりは、ビーチである。
　少しイメージ風に撮影したあと、岩場でセックスが始まる。人目を避けるためなのか、少し接近しすぎたアングルだが、悪くはない。乳揉みのシーンで片方の乳がフレームからはみ出してしまっているのはオッパイ星人としてはムカッと来るけれど、そのあとの乳吸いがすばらしい。
　エロいというのではない。
　長いのだ。
　その長さ、時間にして３分。あわせて３分ではなく、ぶっつづけで３分である。ＤＶＤがスタートして8分半から11分半にさしかかるまでの３分間、浜崎りおの右乳をひたすら、ぺろぺろ、ちゅぱちゅぱとしゃぶりまくっているのだ。
　個人的には吸い伸ばしがないのが残念だが、それでも３分間連続の乳吸いというのは、瞠目すべきポイントである。これを見るためだけにレンタルしてもいいかもしれない。
　後半にもう一度乳吸いが用意されているが、それは30秒程度のものだ。これも３分近くあればもっとよかった。吸い伸ばして浜崎りおが喘ぐ場面がたっぷり収録されていれば、神様レベルだった。
　現時点では、オッパイ星人的には浜崎りおの最高傑作は実録出版の『巨乳少女Ｇカップ　浜崎りお18歳』である。でも、『eighteen18歳限定。 巨乳 浜崎りお18歳』も、レンタルする分には損をしたとは思わなかった。エロさという点では少しライトタッチな雰囲気もないわけではないが、乳吸いが好きな人にとっては、あの３分は悪くはないかもしれない。
eighteen18歳限定。 巨乳 浜崎りお18歳（レンタル）

　最近は仕事が並行状態です。
　新シリーズの小説があり、進行中の美少女ゲームのデバッグがあり、ＤＶＤのキャッチコピーがあり。
　しかし、忙しいことはいいことだ。
　というわけで、第1２回ゲームシナリオ講座を開催することにしました。今回は、ひたすら演習！　です。
　前回の講義で行ったプロット演習を、みっちり何度もやりこみます。きっとそのあかつきには、ドラマというものを理解できるようになっているでしょう。

◆日時　2007年10月13日（土曜日）
　　　　　　午後1時～5時
◆場所　堀切地区センター
　　　　　　２階　第１会議室（シナリオ教室、とロビー入り口の案内板に書いてあります）
◆交通　京成線・堀切菖蒲園駅下車、徒歩３分
　　　　　　（ＪＲから乗り継ぎで来られる方は、山手線日暮里駅から京成線の普通に乗り換え）
◆料金　3000円（当日・会議室にてのお支払いとなります）
◆定員　20名
◆持参物　必ず筆記具を持参のこと。また、会場での飲食は、給湯室でのお茶のみ。

　浜崎りおのボディは奇跡である。
　グラビアアイドルにも負けない贅肉のなさとウエストの細さ。Ａカップ程度の女の子と同じ腕の細さでありながら、胸だけはデカイという、夢のような爆乳ボディだ。おまけに彼女はかなりオッパイが敏感なのだ。アダルトＤＶＤの巨乳シーンは、ここ１年ほどは彼女と高城梨沙がリードしていくことになるだろう。
　というわけで、本作である。
湘南BEACH娘 LIVE002 美巨乳ハメ倒し F-cup えりか（通販）

　F-cupえりかとなっているが、もちろん出演しているのは、浜崎りおである。オッパイ星人としては期待ふくらむところだが、オッパイ星人にはまったく薦められない。
　海辺のシャワールームでフェラさせて指マンしてセックスする。それだけの内容だ。乳吸いもあることはあるが、30秒ほどのシーンが２回おさめられているだけにすぎない。つまり、130分中、わずか１分しか乳吸いがないということだ。
　制作者たちは、オッパイにはまったく興味はなかったようだ。浜崎りおをただ海辺のシャワールームで犯しただけ、それだけのことだ。130分の時間を費やしながら、「浜崎りおの爆乳」はほとんど犯していない。乳房とは関係なしに――いや、乳房を無視して――ただ浜崎りおを犯しただけのことだ。乳房をどうフェティッシュにいじってやろうという視線は、このＤＶＤには徹頭徹尾欠けている。
　鏡はオッパイ原理主義者なので、オッパイ星人でない人間にとってこのＤＶＤの出来がどうなのかはわからない。非オッパイ星人にとっては、非常にいいＤＶＤなのかもしれない。だが、ことオッパイ星人にとっては、これほどげんなりさせられるＤＶＤはない。オッパイ星人は実録出版の『巨乳少女Ｇカップ　浜崎りお18歳』を買った方がずっといいだろう。
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　ＤＶＤのキャッチコピーの仕事やら、小説の仕事やら、ゲームの細々とした作業やらでばたばたしてます。
　明日にはブログを更新できるかも。

　『放課後エトランゼ』は乳シズムの作品ではない。
　まったくのオリジナルの同人誌ではあるが、YAKIYAMA LINEの夏コミ新刊だというのに乳シズムはほとんど入っていない。１カット乳揉みのシーンが、１カット乳吸いのシーンが入っているぐらいである。『RAISIN BREAD01』で見せた、あの執拗な乳フェチ視線はどこにもない。
　だが、それでも買わせてしまう何かがある。買わずにいられないリビドーがある。その中には、女子学生というものへの根源的欲望が漲っている。


　『放課後エトランゼ』の中にあるのは、老／若、醜／美という、いわゆる陵辱的な対立構造だ。いやらしく醜いデブの中年教師が若くて健康的な中学生を犯すという構図である。しかし、その中に充満しているのは、セーラー服の女の子を徹底して犯したい、教室で犯したい、体操服で犯したいという、思春期的肉体への飽くなき欲望なのだ。
　少年の心に戻って思春期的肉体へ戻りたいというのではない。今の大人の心のまま思春期的肉体を貪りたいという、倒錯的リビドーが全開しているのだ。全編に満ち溢れているのは、思春期的性的シンボルとしてのセーラー服への、あるいは性的シンボルとしての体操服への、射精欲求である。実体ではなく、記号としての女子中学生への性欲が、あふれだす精液のように充満しているのだ。女子中学生を犯したい、思い切り貪りたいという欲望が、ギンギンにあふれかえっているのである。そして、それがオッパイ星人でない者をも引きずり込んで購入させてしまうのだ。
　『放課後エトランゼ』は乳シズムの作品ではない。しかし、リビドーにおいては、過去作品と同じである。そして鏡は、そのリビドーにふるえたのだ。セーラー服へのリビドー、体操服へのリビドーに共振したのだ。
　同人誌はリビドーである。いかに「やりたい」という欲望が漲っているか、リビドーが充満しているかだ。そしてそのことを、『放課後エトランゼ』は示している。

【 関連記事 】
⇒YAKIYAMA LINE『RAISIN BREAD01』
⇒オッパイ星人の尺

　2007年現在、ゆきやなぎ氏の商業作品で最高の乳シズムを誇るのが、『ミルクママ』である。２年前に築かれた、この乳吸いの頂点を破る巨乳コミックは、いまだに現れていない。
　乳揉みについてはDISTANCE氏が、乳のみに対するリビドーにおいては琴義弓介氏が、ボリュームにおいてはにしまきとおる氏が極めているが、乳吸い＆母乳というコンボにおいては、ゆきやなぎ氏の『ミルクママ』が最高峰である。


　「ミルクママ」は、『ミルクママ』に収められている３連作のシリーズである。
　主人公は田中ヒロユキ。
　ママと二人暮らしをしているが、毎朝頭を悩ます問題がある。
　ママにせがまれて、学校に出かける前に母乳を搾り、吸い出してやっているのだ。自分を産んだときのミルクがまだ出るのである。
　しかし、さすがに最近はいくら何でもやばいだろうと思っている。
　そこで「もう母さんのオッパイは吸わない」と宣言するのだが、それに対してママが持ち出した解決策が、「パイズリ」だった。もちろん、パイズリだけで済むはずはなく、逆にヒロユキが発情して……とお話は展開していく。
　つまり、100％能天気な好都合、すなわち、ポルノ的楽園というわけだ。ポルノかくあるべし、という姿である。この割り切った、すがすがしいまでのライトタッチなポルノ的展開と、明るくエッチなノリには、拍手を禁じえない。
　何よりも、その乳吸いとミルクの噴出がいい。
　その母乳は、いわゆる絶頂とともに女性的射精として出るミルクではなく、自然に分泌する母なるミルクであるけれども、母乳を飛び散らせて喘ぐシーンには、甘えを受け止める母性なる記号性と快感を表すシグナルとしての記号性の２つの記号、すなわち母性的符丁と官能的符丁の２つがきっちり折り重ねられているのだ。
　だが、そんな小難しい理屈など、どうでもいいことだ。とにかく、ミルクママがエロいのであり、またママがミルクを搾り出されるシーンがエロいのであり、ママが射乳するシーンがエロいのである。乳房の吸い方も、乳首のいじめっぷりも、しつこくてとにかくエロいのだ。
　乳吸い星人のことを密かに「スイマー」と呼んだりするようだが、スイマーにとっては幸せな金字塔だろう。ゆきやなぎ氏には、是非母乳ものを、ミルクママを主人公にした短編を書いてほしいものだ……と、一人のスイマーとして願うばかりである。　
ミルクママ

【 関連記事 】
⇒『しかって！双子姉妹』 ゆきやなぎ
⇒ゆきやなぎ『恋のいろは、乱れつなみ』～巨乳同人誌～

　『素★人 生ボイン 若妻FILE01 ゆかりさん20歳 107cmKcup』。
　どこまでがタイトルで、どこからが商品説明なのか不鮮明なタイトルである。巨乳を売りにする若妻たちというサブタイトルかキャッチコピーなのかわからない惹句がくっついているが、若妻の感じは作品中、ほとんど匂っていない。純粋にＫカップの子をホテルでたっぷり乳揉み＆乳吸い＆パイズリ＆セックスしましょう、という内容である。
素★人 生ボイン 若妻FILE01 ゆかりさん20歳 107cmKcup

　女の子は、ゆかりさん。
　別の名を高城梨沙。あるいはERIKA。３つの名前で出ているが、そのオッパイの大きさは変わらない。
　107cmＫカップ。
　Ｋカップというと、ぽちゃぽちゃのデブを想像してしまう人が多いかもしれないが、プランパーかデブかわからないような体型ではない。
　夏目理緒ほどスマートかと言われると、そこまでスーパーボディではないけれど、普通の女の子としては贅肉が少ない方だろう。無駄なお腹の肉はない。風俗嬢でこんな子に会ったら、「正解♪」と思えるような子である。お腹に不愉快なほどの肉はたまっていないし、セックス中に不愉快なほど肉の皺もできていない。
　現実的には、もっとお腹に肉がたまって段腹になる子はいるものだ。そういう子たちに比べれば、全然ナイスバディである。グラビアアイドルに比べればもちろん敵わないけれども、全国のＫカップ女性の中では、間違いなくスタイルのいい方だ（巨乳女性の中で、というわけではないのかもしれないが）。
　そしてそのウエストに付け加えて、何よりも、彼女のＫカップはまったく垂れていないのである。Ｇカップぐらいの張りのまま、Ｋカップに成長してしまっているのだ。
　まさに奇跡のオッパイである。
　2007年の中ではトップ３、否、もしかすると今年最高の和製オッパイかもしれぬ。　その美しきＫカップを拝むだけでも価値がありそうだが、そこはやはりアダルトＤＶＤ。
　いかにオッパイを愛撫しているかが気になるところだが、長めの乳揉みシーンが用意されている。
　ホテルのソファの後ろに隠れて、手だけがカメラに映ったまま、入念に執拗に乳房を揉みまわしているのだ。さらに、きっちりとオッパイを吸っている。ちょっと吸って終わりではなく、抜けるくらいの時間はオッパイを吸ってくれている。そして女の子も、派手ではないがちゃんと感じてくれているのだ。それがいい。
　さらにそのあと、また乳揉みがつづいている。ERIKA名義の作品より、先にこちらを購入すればよかったと思ったほどだ。
　DMMの個人評価ではかなり厳しいものがあがっているが、恐らく派手なピストンを期待していた多性感帯主義者だったのだろう。あるいは、「人妻」「若妻」という惹句に惹かれて期待をふくらませてしまった人なのかもしれない。
　その意味では、タイトルに使われている「人妻」という言葉も「若妻」という言葉も、ただ客を引き寄せるために内容と無関係に使われたただの宣伝文句であり、あざとさは拭えない。看板に偽りありと言われても弁明の余地はないし、そう言われたことに対してメーカーは反省するべきだろう。
　だが、純粋に内容だけを見れば、オッパイへの愛撫があればいいと考えるオッパイ原理主義者や、オッパイへの（舌や手による）愛撫の有無を基準にＤＶＤを眺めるオッパイ星人にとっては、非常に当たりの作品だった。本作はかなりセールスもよくて追加発注がどんどん入ったという話だが、うなずける内容である。その後に出たERIKA名義の作品よりも、乳シズム的にはずっといい。
　なお、レンタルもできるようになっている。
素★人 生ボイン 若妻FILE01 ゆかりさん20歳 107cmKcup（レンタル）

　何度もフィギュア化されるヒロインというのが、この世界には存在する。『舞HiME』『舞-乙HiME』の鴇羽舞衣もまたその一人である。今回、アートストームからソフビフィギュアとして発売されることになった。
アートストーム 久行宏和キャラクターコレクション 舞-乙HiME 鴇羽舞衣（ときは まい） 【12月...


⇒鴇羽舞衣アートストーム版フィギュア（あみあみ）

　フェイスライン（ちょうどあごのライン）て切り揃えたショートヘアとこんもり盛りあがった巨乳の組み合わせは、思春期的感性を持つ者には最強である。鴇羽舞衣は着衣巨乳のヒロインだ。彼女ほど、着衣状態の乳房の隆起ラインがエロティックな存在はあるまい。それが思春期的性欲をさらに掻き立てるのだ。
　過去にフィギュア化されたものに対してルックスがどうかはそれぞれが判断するところだが、ルックスさえ気に入れば巨乳の隆起具合や皺の入り具合など、巨乳については満足できるだろう。

　

　『蓮華としぐれ　学園生活』。にいるまけんじ氏は「ＡとＢ　学園生活」というタイトルがお好きなようである。しかし、そのタイトルの形式よりもっと好きなものがある。
　乳である。
　氏は、オッパイ星人なのだ。特にここ数年、にいるまけんじ氏はその巨乳嗜好を同人誌全面に押し出している。安心して買える、オッパイ漫画の書き手の一人である。


　さて、夏コミの新刊『蓮華としぐれ　学園生活』である。
　ポルノ的ターゲットとなっているのは、『史上最強の弟子ケンイチ』だ。前半は蓮華、後半はしぐれのオッパイをいじめながらセックスする構成になっている。今回、非常に印象的だったのは、しぐれがスクール水着の上から乳首を弄ばれる場面だ。１頁使って、しつこい感じに乳首をいじっている。断面図っぽい描き方が彼女の官能的内面を表しているようでいやらしい。次回作が楽しみである。

　「やすみちゃん」といっても色々あるけれど、このひらひらスカートとビキニという組み合わせもいいね。

⇒やすみちゃんシリーズSummer time2（あみあみ）
⇒やすみちゃんシリーズSummer time2（HOBBY STOCK）

　胸の谷間が少し急すぎる感じはあるけれど、顔とスタイルの組み合わせはいい感じ。ひらひらスカートから覗くお尻もなかなかきゅっと締まっていてかわいい。お値段はうんと張るけれど、その分のクオリティを期待したいところ。
クルシマ やすみちゃんシリーズ No.P221 ホリディ Summertime2 完成品【12月予約】

　海外で活躍している日本の選手は、今年ある程度の成績を残すだろう。海外で活躍している選手が入っている場合も然りである。
　しかし、国内で活躍している日本の選手、国内を拠点にトレーニングしている日本の選手は、今年勝運に恵まれないだろう。それを最も象徴的に示したのが、世界陸上とメジャーリーグだった。日本の選手は軒並み期待外れ。しかし、イチローは順調に記録を重ねている。松坂も好調とは言えないが、まあまあだ。日本サッカーも、Ａ代表はヨーロッパ遠征で記録を残した。
　世界柔道で日本は惨敗するだろう。主力クラスはことごとく倒れて、なんとか銅メダルを取るので精一杯ということになるかもしれない。怪我をする選手も現れるかもしれない。直前の理事選挙で山下泰裕が大差で破れたのも象徴的だ。恐らくそれをそのまま示すような結果になるだろう。