迂闊であった。
　カラーコミックというと、乳フェチ的にはハズレが多くて、ほとんどが巨乳に対してのリビドーがないのだけれど、少女架刑の『母づくし』は違った。


　エロパロのターゲットは、『クイーンズブレイド』一番の爆乳・カトレア。バストを揉み、乳首をつまみ、ひたすら乳首をいじめて母乳をしゃぶり出すまでがなかなかねちっこく描かれている。後ろからバストを揉みしだかれながら挿入されているシーンも、１カットのみだが、用意されているのがいい。自分としたことが、こんな絵描きさんの存在に気づかないなんて……不覚。コミケのたびにデフォルトでチェックする絵描きがまた１人、増えたようである。
　なお、サンプルは少女架刑のブログで見ることができる。

　「新内閣アヴェンゲリオン」というのがネットで噂になっているらしい。リニューアルした『新世紀エヴァンゲリオン』が劇場で公開中ということもあるのだろうが、「エヴァ」と「アベ」の音数に着目した、ひとつのパロディだ。
　元々の「新内閣アヴェンゲリオン」では主に７月２９日以降の事柄が扱われているが、安倍内閣を揶揄するためには、その１年の足跡がわかるものでなければならない。というわけで、自分なりにチューンナップしてみた。

第壱話
　安倍、襲来
第弐話
　見知らぬ、官邸
第参話
　存在しない、経費
第四話
　佐多、逃げ出した後
第伍話
　郵政造反、復党のむこうに
第六話
　決戦、教育基本法改正
第七話
　「産む機械」の造りしもの
第八話
　中韓、訪日
第九話
　柳沢、非難、重ねて
第拾話
　オトモダチダイバー
第拾壱話
　静止した松岡の中で
第拾弐話
　還元水の価値は
第拾参話
　「しょうがない」、侵入
第拾四話
　年金、不正の座
第拾伍話
　久間の嘘と赤城の沈黙
第拾六話
　絆創膏に至る病、そして
第拾七話
　四人目の大臣不適格者
第拾八話
　国民の選択を
第拾九話
　小池百合子の戰い
第弐拾話
　国のかたち 美しいかたち
第弐拾壱話
　改造内閣、誕生
第弐拾弐話
　せめて、お坊ちゃんらしく
第弐拾参話
　ＫＹ
第弐拾四話
　最後の外交
第弐拾伍話
　終わる首相
最終話
　世界の中心で辞任を叫んだけもの

　なお、第拾伍話は「金と失言」というバージョンも考えていた。
　亡くなった方を俎上にあげるのはあまりよろしくはないのだが、ひとつのパロディとして記す。エヴァンゲリオンのパロディとして語られるという現実は、パロディにしなければ気が済まないほど――あるいはパロディにしたくなるほど――カネや年金問題などで人々の不満が鬱積していたということだろう。パロディとは、常にねじれた期待なのだ。
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　抱き枕カバーにはほとんど興味を示さないのだけれど、この『一騎当千Dragon Destiny』の関羽雲長のヌード画像はいいね。

⇒『一騎当千Dragon Destiny』関羽雲長の抱き枕（あみあみ）

　特にたおやかな腰のラインとシーツに伏した乳房のまるみが最高です。抱き枕に股間押しつけちゃうかも。
スムース抱き枕カバー 一騎当千 Dragon Destiny 関羽雲長 マッチングワールド版《予約商品10月...

　『愛の空間』とは、すなわちラブホテルのことである。
　といっても、ラブホテルがなかった時代から書き始められているので、大人が自宅以外でセックスする空間と言った方が正しい。
　青姦という言葉がある。戸外の野原でセックスすることである。今となっては禁断の意味合いが強いが、かつて、恋人同士のセックスといえば青姦だったと言えば、信じるだろうか？
　戦後直後は、青姦天国であった。1920年代でも、青姦はセックスの基本であった。農村なら森、草原、川沿いの堤、社寺の境内。都市なら公園。草の匂いを嗅ぎながら初体験を済ませるのが、当時の恋愛事情だったのだ。屋内の施設を利用するには金がかかるのである。そして、そんなお金など、当時の若者は持っていなかったのだ。
　ラブホテルという言葉が生まれるのは70年代。
　73年にはラブホテルという言葉は広まっていたらしい。だが、当時のラブホテルは電動ベッドあり、鏡張りあり、デハデハの施設だった。それが80年代にかけてシティホテルのような地味な装いへと変貌していく。
　なぜ？
　わずか10年の間に、いったい何が起こったのか。そのあたりを、本書は丁寧に文献に当たりながら解きほぐしていく。
　東浩紀がやるような、難しい哲学的分析は一切ない。当時の雑誌や小説という事実に徹底的に当たりながら、裏事情を解析してくれるのだ。
　著者は、『美人論』の井上章一。400頁もある本書はなかなかに厚い一冊であるが、知的な苦痛はない。なかなかに痛快な一冊である。

愛の空間

　合コンでの禁じ手は、エロネタに走ること、オタク話をしゃべりまくることだそうだが、実はもう１つある。哲学の話をすることである。
　アカデミックな世界や現代哲学に興味のない人にはまるで銀河の外での事件だが、テオドール・アドルノの『美の理論』が新装完全版となって再刊された。
美の理論新装完全版

　アドルノはフランクフルト学派の代表的な学者である。
　鏡が初めて『美の理論』を知ったのは大学時代のことだ。北大生協に入荷されていたのを目撃したのが最初だ。その頃から作家になろうと決めていた自分はクリエイティブなことや美や芸術に節操のない興味を持っていて、『美の理論』というタイトルにもやはり惹かれてしまったのだった。
　美の理論。
　美が理論立てて説明されているのだろうか。それを読めば美に対して自分の頭の中がすっきりして理論立てられ、美を生み出せるようになるのではないか。知に目覚めたばかりの幼稚な高校生的な考え方で中を覗いてみたのだが、当時、「超越論的」の意味も「超越」と「内在」の区別も知らなかった自分にとっては、あまりに硬派すぎた。あまりに知的レベルが高すぎた。買う前に玉砕してしまったのである。
　当時は、正篇と補遺の２冊で出されていたが、今回は１冊にまとめての出版である。まさに完全版の名前にふさわしい。店頭で見て驚いたのが、小見出しがほとんどないにもかかわらず、左側の頁上に小見出し代わりに内容の要約めいた見出しが載っており、それが毎頁ごとに変わっていることだ。非常に凝った編集である。
　断っておくが、アドルノの『美の理論』を読んだからといって、美について具体的にわかるわけではない。ましてや、美を生み出せるようになわけではない。『美の理論』は美のハウツー本ではないからだ。それはひとつの哲学的到達点なのである。

　格闘ゲーム史上最高の乳ヒロインといえば、誰もが不知火舞を挙げるだろう。今年は不知火舞の年らしい。
　真鏡名ミナのばかでっかいモデルを発表して数カ月。またまたダイキ工業が股間にどでかいプレゼントを贈ってくれることになった。
ザ・キング・オブ・ファイターズ 不知火舞 完成品フィギュア ダイキ工業 版《予約商品12月発売》

　現在、あみあみで画像が公開されている。

⇒不知火舞 完成品フィギュア ダイキ工業（あみあみ）

　原型は、コブラ会の唐詩郎氏。
　全体的にちっっとてかてかしすぎのきらいはあるが、非常に立体感のある乳房は、まさにエロスの化身である。童顔＆こぼれ乳の西村キヌ版不知火舞に対するアンチテーゼとなるかどうかは、製品版が出てからになるだろう。　

　月野定規とならんで恐らく８月の大目玉だった如月群真の新刊、『ギリギリＳｉｓｔｅｒｓ』。８月１８日に発売されて、手に入れたのはつい数日前だが、すでに第２刷になっている。さすがの売れ行きである。


　如月群真の２冊めとなる単行本の半分を占めているのが、表題作の「ギリギリＳｉｓｔｅｒｓ」である。
　主人公は藤原司。
　親の再婚によって突然二人の姉妹ができたばかりだ。
　帯の文章を借りれば、「気が強くてヤキモチ焼きな姉」の美音。「男子生徒注目なナイスバディな妹」琴音。
　つまり、エロに抵抗／エロに素直、微乳／爆乳という、うれしい対比構図だ。
　二人とも主人公・司が好きで、積極的なのは琴音の方。
　自宅だというのにブルマー姿で主人公を誘惑する。姉・美音の前だというのに、琴音の爆乳を揉みはじめる司。たまらず美音が……という展開。さらに途中からは「みんなに人気の優等生美少女」高峰梓まで参入してくる。
　微乳／巨乳／爆乳のうれしいトライアングル。
　こうなると、もう如月群真ワールドである。女子更衣室でスクール水着のままするセックスがなかなかエロい。
　乳フェチ的には、アイドルをしている姉のオッパイを入念に揉みしゃぶるシーン（「ＨＩＮＡ・ＰＲＯＪＥＣＴ」）と、家庭教師にパイズリしてもらうシーン（「ステップアップ」）がいい。
　ただ、個人的には少し残念だった部分もある。
　１つは、爆乳・琴音と巨乳・梓のオッパイのボリューム差が充分に表現されていなかったこと。オッパイ星人としてはここにこだわりたい。琴音と梓のボリューム的な違いを、そしてそれによるエロを、是非見てみたかった。それができる書き手だけに、次に期待したい。
　もう１つは、美音がチアガール姿、梓がメイド服姿で主人公とセックスする場面。わずか１、２カットで二人とも裸になってしまうのだ。三人尻を並べてセックスしている場面でも、コスチュームを見たかった。これもまた、（恐らく来年の）次回作に期待したい。
ギリギリ・sisters

　表題作『リトル・マイ・メイド』が描かれたのは2003年である。
　危うくお蔵入りになりかけたものが、『奈美ＳＯＳ！景子編』のドラマＣＤとともに復活したのが、本書『リトル・マイ・メイド初回版』だ。


　主人公・小林クンは巨乳の藤波しずかに告白するが、フラれてしまう。ところが、彼女とまったく姿形が同じのメイドタイプのアンドロイドがいた。ひょんなことから彼女を連れ帰ることになった小林クンは、藤波しずかそっくりのアンドロイド・ロボ子とエッチをすることになってしまうが、実は……というお話。
　オチについては語るまい。問題なのは、この際、乳シズムだ。
　ちゃたろー氏といえば、「乳首くりくり」「やさしくもみもみ」の２点セットが名物だが、今回も両者は標準装備されている。特に「乳首くりくり」が今までになくしつこい。前戯であろうと挿入中であろうと、とにかく乳首をくりくりしまくるのだ。いつもと同じちゃたろークオリティだなと思って読んでいたら、あまりに乳首くりくりが頻出するので驚いてしまったほどだ。いいテンションである。
　途中でお話はちゃたろー氏お得意のヒロイン輪姦につながっていくが、その場面での乳首を思い切り引き伸ばしながらくりくりするシーンがいい。被虐的な快感の表情が欲情をそそる。ちゃたろー氏の変わらぬリビドーを確認できた、幸せな一冊であった。
リトル・マイ・メイド初回限定版

　旭氏のFULLMETAL MADNESSの同人誌は最近購入していなかった。読んではみるのだが、乳吸い⇒母乳発射の一連のシークエンスやそのカットに対して強い様式性を感じてしまっていたからだが、2007年夏コミの新刊『はんそく　なぐる　ける　いじめる』は新鮮味のあるカットとリビドーがあふれ出していた。ここ２年では非常にいい内容である。

　旭氏の巨乳といえば、徹底的によく歪んでよく伸びる典型的な柔乳だが、その柔乳の魅力が詰まっている。オッパイを揉みながら乳首をつまんで射乳させる場面も、乳房を吸い伸ばすシーンを横アングルから捉えたカットも、そして何よりも乳房を伸ばしながらパイズリ⇒射精するシークエンスがいい。ＤＱものということで、本人のリビドーがのったのだろう。同人誌は、このリビドーののりがすべてだと思わせる一冊であった。
　なお、参考までに旭氏の商業誌は、２冊出版されている。
魔法少女ミルキー・ベル（1）

魔法少女ミルキー・ベル（2）

　先月8月18日はビッグな新刊が２つ出そろう日であったが、その中で最も鏡が注目していたのが、みつや『萌乳』である。その乳房の形状と乳首の描き具合から、「この作者は、なんちゃってオッパイ星人でもただのオッパイ好きでもなく、オッパイ星人じゃねえか？」と思っていたのだが、睨んだ通りであった。

　オッパイフェチものは、ただオッパイへの描写（具体的なオッパイへの愛撫）があればいいというものではない。そんな唯物主義で事足れりという世界ではない。オッパイの愛撫だけでなく、そこにオッパイへの欲望があって初めて成立するものだ。そして、『萌乳』には、オッパイへの欲望があふれまくっている。
　憧れの生徒会長とエッチするお話がある。服の上からオッパイを揉み寄せ、たぷんと離し、今度は服を脱がせて下から揉みあげ、たぷたぷと弾ませ、さらにぎゅうっと揉み搾る。そして、しゃぶりつく。乳首を口に含み、吸い伸ばす。合計８コマ。その乳揉みに使われたアングルや視線が、すでにオッパイ星人なのだ。オッパイへの欲望がつまっているのだ。かわいいキャラ大好きのオッパイ星人には、超お薦めの一品だ。
　ただ、残念なのはオッパイを吸うシーンが、全編通してほぼ同じアングルであること。次巻では、乳吸いの多様性を期待したい。
萌乳

　『コマチ100式』といっても、勿論黄金色のボディをしたモビルスーツのことではない。INAZUMA氏の夏コミ新刊は、『プリキュア』のエロパロである。

　内容はいつものINAZUMAクオリティだ。細長く大きな乳が揉まれ、吸われ、そしてパイズリが行われる。揉む、吸う、挟むのオッパイ三段活用である。過去最高作とは言えないが、安心してエロを楽しめる。後ろからオッパイをつまんだり、伸ばしたり、乳房を搾ったりするシーンがなかなかねちっこくていい。
　ただ、漫画は頁の半分で、以降はイラスト中心になってしまうため、全編漫画を期待しているとがっくりするだろう。

　『ゲームニクスとは何か』。テリー・イーグルトンの有名な著作を彷彿とさせる、非常にストレートなタイトルだ。だが、聞き慣れない言葉である。これを買ったのは、台風が押し迫る夜の７時半、赤坂見附の駅だった。
　ゲームニクスとは、「理屈抜きで”直感的””本能的”に操作ができる技術」であり、「人を夢中にして、飽きさせない工夫」である。短く言ってしまえば、ゲームニクスとは、「インターフェースの操作性」と「ゲーム内容への没頭性」についての理論だと言える。いかにストレスなく悩むこともなく操作させ、いかにゲームに引き込んではまらせるか、ということだ。著者は、このゲームニクスを構成する２つの観点から、任天堂のＤＳとＷｉｉの大ヒットに焦点を当てている。
　任天堂のＤＳは化け物ソフトである。かつてファミコンが20年かかってなしとげた販売台数2000万台という偉業を、わずか３年で成し遂げようとしている。しかし、かたやソニーが出したＰＳ３とＰＳＰは、ＤＳとＷｉｉの影に沈んでいる。それはなぜなのか。
　そこにゲームニクスがあると著者は言う。詳しくは本書に譲るとして、ゲームニクス理論というひとつの視点から一貫して書かれた内容は非常に読みやすく、理解しやすい。本書もまた、まさにゲームニクス理論を応用して書かれていると言えよう。操作性という点においては美少女ゲームとは関連性は薄いが、それでも一読することは無駄になるとは言えない。比較的平易に書かれているので、ゲームに興味のある高校生にも薦めたい。
ゲームニクスとは何か

　ゆきやなぎ氏の漫画は好きで、何冊か持っている。なかなかにその弾力のある乳と乳責めがツボで気に入っているのだが、今回、初めて同人誌を買った。『恋のいろは、乱れつなみ』である。


　タイトルの通り、エロパロのターゲットに挙がっているのは、『恋の手帖　いろは』である。実はまだ未発売のゲームだ。その中から２人の巨乳ヒロイン、いろはとつなみをフィーチャーしてある。
　著者が眼鏡のつなみに萌えたらしく、リビドーが非常にのっていていい。特にいろはが自らの乳首でつなみの陥没乳首をぐりぐりと犯して勃起させてしまうシーンが、エロがのっている。その後のパイズリもなかなかいい。
　コミケ会場で何度もゆきやなぎ氏の同人誌は拝読してきたが、その中でも、乳シズム的に一番の出来ではないかと思う。
　ちなみに商業誌では、『ミルクママ』が乳シズムが高くていい。
【 関連記事 】
⇒『しかって！双子姉妹』 ゆきやなぎ
⇒ゆきやなぎ『ミルクママ』、乳吸いの頂点

【 関連商品 】ミルクママ

しかって！双子姉妹

　８月から９月にかけて、巨乳コミックに豊作がつづいているが、そのひとつがエレクトさわるの『まぞ・ちち』だ。


　爆乳というより超乳に近いサイズだが、比較的大衆性のある超乳である。乳責めもしっかりしているが、それは最初の２話のこと。それ以降は、胸は大きいものの、具体的な乳房への責めは少なくなっている。最初の２話を読んで「このままこのテンションで……」と思ってしまうとがっかりしてしまうが、先物買いの感覚で、この人の絵と超乳が好きだからと思えば、満足できる一冊だろう。
まぞ・ちち

　灰司氏がデビュー前からファンだったと帯で語っている、牧部かたる氏。氏のサイトでも告知されている通り、８月６日に新刊『ゼンラブカツ』が発売された。ヒット出版で数多く単行本を重ねてきた牧部かたる氏だが、コアマガジンからの発売は初めてだという。
　ゼンラブカツといっても、ゼン・ラブカツではない。そんなトンカツもどきは存在しない。ゼンラ・ブカツ、すなわち全裸部活である。そのカタカナのタイトルに秘められた通り、部活中心のポルノコミックである。


　とはいっても、部活が描かれるのは最初の２作で、あとは、マジックのアシスタントの話だったり、委員長の話だったり、押し入れから覗き見する話だったり、姉と母を近親相姦する話だったり看護婦の話だったり床屋の話だったりコンビニ店員の話だったり、バラエティに富んでいる。どれにも共通するのは、巨乳と、巨乳への愛撫だ。パイズリも豊富である。１カ月ほど後になってレビューするのはいささか失礼ではあるけれど、今までの牧部かたる氏の作品の中で、一番の乳シズムだった。
　特に乳的に秀抜だったのは、陶芸部顧問にオッパイを押しつけられて始まるエッチを描いた「エロスな曲線」、押し入れで覗きしながらエッチしちゃうお話を描いた「ムズムズしちゃうの」、母だけでなく姉も近親相姦に巻き込んでしまう「堕落」、家賃を滞納している女性理髪師が犯されてしまう「女床屋危機一髪」である。うち３作品では、少し四つん這いぎみになっている女の子のバストを、下から、あるいは後ろから揉む／吸うシーンがみごとなローアングルから描かれている。
　男性のエロティシズムとは、見るエロティシズムである。男性のエロはフェティッシュな視線が基本だが、それをそのまま忠実にオッパイに対して実現したような、煽情的なエロアングルだ。押し入れで四つん這いぎみになった彼女を後ろからもみもみされるカットや、客の髪の毛を洗うたびにゆさゆさと揺れる女性理髪師のオッパイ、そしてそれにしゃぶりつく一連のカットが、個人的には思い切りストライクだった。理髪師のエッチシーンは何度か書こうと考えていたことがあるが、この手があったか！　という感じである。そのオッパイシチュエーション的想像力には脱帽だ。通常、美少女コミックは通販で購入するのだが、上記４話のオッパイ的エロさに直撃されて、その場で買い求めてしまった。フェティッシュなオッパイ責めとその描写の最先端を行くのがDISTSANCE氏だとすれば、フェティッシュなオッパイ責めのシチュエーションを切り開くのが牧部かたる氏である。次の作品も楽しみだ。
ゼンラブカツ

　ご本人に挨拶はできたものの、会場では手に入れられなかったすめらぎ琥珀氏の夏コミ新刊を、昨日ようやく手に入れた。『無限螺旋』である。
　

　多神教という言い方にならうとするなら、すめらぎ琥珀氏の作品は多性感帯教である。唯乳教ではない。オッパイ的リビドー星雲の中心には、性器挿入がある。そして他ならぬ『無限螺旋』もまた、性器挿入に──それによるペニス型快感ではなくオマンコ型快感に──中心軸がある。
　元ネタは『美少女戦士セーラームーン』だ。想像の生贄とされているのは、惑星から降格されたばかりの冥王星の守護者・セーラープルートーこと冥王せつなである。地場衛に薬を盛られて強制的にセックス、輪姦の快感陵辱地獄に堕とされるという内容になっている。
　だが、その中でも──オマンコ型快感と多性感帯主義の中でも、すめらぎ琥珀氏はオッパイ愛撫を忘れない。フェティッュにかっちりとカメラを止めて捉えるのではなく、流れの中で流動的にオッパイ愛撫を、オッパイへの手と舌の責めを、描いている。その描き方は男性の陵辱視線というより、女性の被虐視線である。欲望する男の視線というより、感じる女の視線である。そしてそれが、すめらぎ琥珀氏固有のエロさを生み出しているのだ。男性的な陵辱視線を好む者にはもっと長くねちっこく……ということになるかもしれないが、純粋にエロさを求める者には、すめらぎ琥珀氏の、爆発した流れるようなリビドーを楽しめる一冊になるだろう。
　なお、すめらぎ琥珀氏の商業誌は以下の通り。
Sweet3 room

　ミーティングの時間を忘れてすっぽかしてしまった鏡24歳です。その年齢は嘘だろと思ったやつ。君はエスパーか。
　先日、今制作中のフェチゲームの音声収録が終わりました。収録時間がわかったのが開始30分前というショッキングな再開でしたが、無事、午後10時半すぎに終了しました。合計３人の声優さま、ホントおつかれさまでした。みなさまのおかげでベンヤミンいう「アウラ」が入ったと思います。
　そして今、密かにとある原稿を執筆中。とってもお堅いやつね。乳ではないよ。