ヘブライ語で「マラーク」。英語では「エンジェル」。
　天使というと、西欧的な薫りが漂う。キリスト教の天使、ユダヤ教の天使、イスラム教の天使。さらに元をたどれば、バビロニアの天使。
　日本語にも天使という言葉がなかったわけではない。1251～1253年に書かれた『正法眼蔵』に

「天使また食を再送して師を尋見するに、三日をへて師をみることえず」

　とある。だが、これは天子の使者、朝廷の使者という意味だ。あとの時代になって、Angelの訳語としての意味が付与されたものらしい。福沢諭吉の『西洋事情』（1866～70）には、

ここに一女子ありジョアンダルクと云ふ。年甫て十八自から天使と称し

　という一節がある。
　だから、やはり「天使」には西欧の薫りがする。そのせいというわけではないが、天使には金髪がよく似合う。
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　山田屋の天使さん２に、あみあみから金髪限定バージョンが出ることが発表されている。サンプル画像はほとんどあがっていないが、一応リンクを。

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　天使は元々男性の姿だったという話もあるが、下乳を前にすればそのようなことはどうでもよくなる。我々にとって天使とは、白衣の天使のように高貴にして性的な存在なのだ。この好色な日本にあって天使が誘惑天使となっても別に不思議はあるまい。
　遠きものはロマンを掻き立てる。天使もまた然りである。どうせ天使というロマンを手に入れるのなら、金髪の方がよいではないか。金髪もまた、我々日本人にとっては遠きロマンのひとつなのだから。