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和辻哲郎『倫理学(2)』~友人は文化的共同
 和辻哲郎の主著、『倫理学』。その第2巻である。
 哲学の大著というと翻訳ものしか見当たらない日本にあって、これはうれしい一冊──正確には4冊だ。
 第2巻で、和辻哲郎は結婚という2人の関係、親子という3人(を主軸にした)関係、さらに友人という関係に対して分析を試みている。面白かったのは友人についての分析。
 和辻哲郎は、カントの分析をこう紹介している。

我々は世間において、人々とつきあうに際し充分に仲間になっているとは言えない。通例は自分の感じ、心持ち、判断などをあけすけに言わない、控え目な態度を取っている。これは相手を信頼せず、警戒しているからである。かかる拘束を投げ捨て、感じるままを相手に打ちあけることができれば、そこに初めて我々はほんとうの仲間になる。そういう相手、己れをすっかり打ちあけることのできる相手が友人である。信頼のできない危険な相手たちの内に、信頼して寛げる避難所としての友人がある。(436頁)


 だが、和辻哲郎は、これは間違っているという。不十分だと。
 彼の論理に耳を傾けてみよう。

しかし我々夫婦が相互に愛し合い、またその心持ちを充分に打ちあけ合っているからといって、それを友人と呼ぶことはできない。親子、兄弟、隣人等においても同様である。しかしこれらの存在共同においては必ずしも文化の共同は必要でない。


 では、何が友人だというのか。
 和辻はこう答える。

文化の共同こそ友人的合一の場所なのである。してみれば、「心情の友」はただ心情を「打ちあけ合う」ということにおいて友であるのではなく、特に「芸術、学問、宗教等として働くような心情」を打ちあけるようなことにおいて友なのである。(437頁)


 友人とは文化の共同なり――。なんとも明白なテーゼではないか。オタクの子たちがオタク仲間を求めるのも、そういうことなのだ。同じスポーツをしている、同じ映画を好きである。そういうことがきっかけになったり前提になったりするのも、友人が文化の共同という場所で生まれるものだからだ。
 なるほどな、と思った。だからこそ会社では友人関係が生まれづらいのだな、と。学校のグループと違って、会社のグループは文化の共同(同じ趣味)を基準にして形成されていない。文化の共同が成立しづらい場所で友人が生まれにくいのは、当たり前のことだ。文化の共同が少ないにもかかわらず友人として成立してしまう関係を、我々は「親友」と呼んでいるのかもしれない。
 ただ、この後の和辻哲郎がちょっといけない。文化の共同関係としての友人という考え方を主張したあと、和辻哲郎は、すべての人間関係には文化の共同が入っていることを指摘してしまうのだ。これでは汎文化共同論である。家族とも友人関係が成立するという話になってしまう。もちろん、娘が母親と友人のような関係になることはあるが、通例はそうならない理由が、文化の共同では説明できない。カントも不十分であったが、これでは和辻哲郎も不十分である。論としてはなんとも歯切れが悪い。そこが個人的には残念であった。
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