天はその人に二物を与えたもう――。
　というわけで、今をときめく人妻原画家＆乳原画家、すめらぎ琥珀さんの２冊目の単行本が出た。


　真ん中のショートヘアの乳にみとれてはならない。注目すべきは、左上の眼鏡の年上乳。
　あ、こら。右じゃない。人の言うことを聴け～ぃ！
　これぞ爆乳。
　躍り出る豊乳。
　推定Ｊカップ。なんともいい響き、なんともいい量感、なんともいい重みではないか。乳はこれぐらいなければならん。乳こそものぐるほしけれ。キリストの磔刑図にも、さりげなくその手の先に乳が描かれているのだ（嘘。正解は太陽と月）。
　一般論として、一冊目の単行本は名刺代わり、二冊目の単行本はまぐれでない証明だと聞く。
　とにかく一冊でも単行本が出ていれば、本が出ているんですと売り込むことができる。相手に見せることができる。二冊目の単行本があると、まぐれで一冊目の単行本が出たわけではないこと、一発屋ではないことを編集さんに証明できてしまう……のだそうだ。
　しかし、すめらぎ琥珀さんの場合、一冊目からしてすべての魅力証明――二冊目で行う存在証明――は完了している。その絵はすでに破壊的、その乳はすでに殺人的である。ぼくらの人妻ハートと乳ハートをぎゅっと両手で鷲掴みにしてしまっているのである。
　しかし、それでもめでたいことに代わりはない。10月30日に発売されたばかりだというので、おれたちは走るよ。
Sweet3 Room

星咲美由/G-17～ウルトラの乳ドル～
　
星咲美由 G-17～ウルトラの乳ドル～(DVD) ◆20%OFF！
　彼女よりかわいい子をグラビアで探すのは、簡単である。
　しかし、彼女ほど形のよさと豊かさの釣り合った巨乳を探すのも、また、彼女ほどの無邪気なエロさを探すのも、決して簡単なことではない。
　顔が好みではない？
　そう思っていながら、見てしまえばはまってしまう乳の魅力と魔力がある。
　度肝を抜かれるのは、ほぼ真下アングルから捉えた、反復横跳びである。乳房を搖らすために仕組まれた運動に元気にチャレンジする彼女を、これでもかとばかりにきわどいアングルから狙っていく。平均的なアダルトビデオの数百倍エロい。男というものは、エロい視線と同一化したいと願う生き物なのだ。
　それにしても、彼女の乳ほど素晴らしいものはない。
　画面いっぱいに揺れる、ビキニからこぼれそうな乳。その豊かなまろみ。
　まさにフルーツのような乳房だ。
　グラビアアイドルの中には、あ、この子、ビキニをとったらぺた～んって広がってるなと想像できてしまう乳房もある。実はハの字型に乳房が広がっているなと想像できる乳ドルもいる。
　だが、恐らく彼女の乳房は、張りとやわらかさが芸術的なほどに溶け合っている。それがビキニからわかってしまうというのは、滅多にあることではない。ビキニの上から眺めていても形のよさがわかる乳房というのは、きわめて稀なことなのだ。
　彼女のエロスには健康さがある。にもかかわらず、発情させる魔力がある。そして乳房にもまた、発情させるオーラと癒すオーラがある。
　星咲美由は、ただのグラビアアイドルとしてではなく、乳ドルとしてはまさに将来を嘱望された存在だった。あの乳房のまろみと形のよさは、国宝レベルだった。ますます成長を遂げるその乳房の未来こそ、すべてのオッパイ星人にとって必要な未来のはずだった。
　だが、彼女の最新ＤＶＤを見ることはできない。引退してすでに久しい。だからこそ、まだ手に入る今こそ、手に入れておくべきなのだ。

天体の図像学

　神保町は雨に呪われている。
　去年の神田古本祭りも、一昨年の神田古本祭りも、最終日は雨だった記憶がある。突然の降雨で午後３時終了になったりと、雨尽くしである。
　なんて思っていたら、からっと晴れた。夜のうちに雨が降ってくれたらしい。呪いは解けたようである。
　さて、世界の有名な絵画にも、呪いがかけられている。
　いや、呪いという言葉では呼ぶのは間違っている。その世界独特の象徴が、絵画や建築の中に込められているのだ。それをあるパースペクティブから解読した一冊のフィクションは、『ダ・ヴィンチ・コード』としてベストセラーになった。
　象徴の中には、天体もある。その天体が、西洋絵画や西洋建築にどのように描かれているかを辿ったのが、『天体の図像学』である。
　タイトルは、図像学となっている。
　カタカナで言うとイコノロジーである。偶像や肖像のことをイコンと言う。アルファベットで書くと、icon。アイコンである。
　本書『天体の図像学』は論文集を集めたものだが、論文集といっても結論や理由の分析はないので、エッセイ集の方が近い。哲学思想の本と違って小難しいことは述べていないので、高校生でも気軽に読める。おまけにカラー写真盛りだくさんである。
　喫茶店の女の子に見せたら、「いいなあ～と」言っていた。勿論、鏡にではない。本にである。個人的にはがっくしであるが、本的にはやりぃである。
　著者は、ギリシア時代の建築――太陽神ヘリオスと月の女神セレネの記述から『天体の図像学』を始めている。
　太陽が建築に描かれるのは古代ギリシアが始まりではなく、古代エジプトでも行われていたそうだ。古代ローマでは、これが太陽神ソルと月の女神ルナになる。
　キリスト教にとっては、どちらも異教である。だが、キリストの死後に描かれるようになったキリストの磔刑図には、なぜか月と太陽が描かれているのだ。とまけに東方の三賢者の姿は、異教のミトラ教の神、ミトラにそっくりである。
　中世も中頃にさしかかると、今度はキリストの母マリア単独の姿が竜とともに描かれるようになるが、なぜか聖母マリアは三日月を踏んづけている。これは有名な聖母昇天の絵や聖母戴冠の絵でも、律儀に守られている。エル・グレコの描く《聖母被昇天》にいたっては、斜め下アングルからマリアを描いたために、三日月型のサーフボードに乗って天に浮いているように見える。
　天体を追いかけていくと、キリスト教が異教を排しながらも、図像的には異教の影響を受け続けたことがよくわかる。純粋という言葉ほど、怪しいものはない。
　この後、著者は、新大陸、科学の17世紀、産業の18世紀、そして現代へと執拗に天体を追いかけていく。20世紀まで辿ったところは、天晴れである。普通はロマン主義のあたりで落ち着いてしまうからだ。
　『天体の図像学』の英語でのタイトルは、「天体の図像解読学」になっているが、解読の一語をつけるほど堅苦しいわけではない。ここに月がある、ここに太陽があるということを言っているだけで、なぜ月と太陽があるのかの理由を明確に説明していない。なので、そのあたりの高度な分析を求める人には物足りないだろう。だが、綺麗な絵を見て、ちょっと西欧の謎解きを見てみたい人には、『天体の図像学』は気持ちよく読める一冊だろう。

　2006年、最も乳的に期待できたアニメ、ウィッチブレイド。
●ウィッチブレイド Vol.4”＜初回生産限定特典付＞DVD（2006/10/25）

　ウィッチブレイドは、自らの意志を持ち、戦闘ごとに自在に形を変える最強の武器である。そしてウィッチブレイドが選んだ運命の適合者の一人が、一児の母、天羽雅音だった。2006年、乳キャラとして最も期待された爆乳ヒロインである。
　ウィッチブレイドを装着した時の彼女は、勇敢さとエロさの融合した女戦士となる。ナウシカやキューティハニー以来の戦闘美少女の系譜を引くその姿は、そのエロスと勇ましさを剥き出しにした姿ゆえに、幾度となくオッパイフィギュア化されてきた。そのひとつが、石山智造型のオーキッドシード版である。
ウィッチブレイド　雅音　1/6PVC塗装済み完成品　オーキッドシード
　
ウィッチブレイド・雅音 完成品フィギュア オーキッドシード版（予約）
　凛々しき乳と言おうか。それとも、雄々しき乳と言おうか。
　だが、その瞳は、紛れもなく女の瞳、女性的エロスの瞳だ。過去のウィッチブレイド天羽雅音フィギュアは、エロさというよりは勇ましさが強調される方が強かった。ヴィーナス的な女神というよりは、首に髑髏をぶら下げ血を垂らすカーリー女神的な、暗黒面が強調されたものの方が多かった。オッパイフィギュアというより、ウィッチブレイドのフィギュア、戦士のフィギュアであった。
　だが、石山智造型のこのモデルはどうだ。アフロディテとまでは行かないが、ギリシア神話のアテナのような凛々しさとエロさが融合しているではないか。
　http://www.hobbystock.jp/item/view/HBY-GCF-00000685
　http://www.amiami.com/shop/?vgForm=ProductInfo&sku=HOB-FIG-4552&template=review.html
　凶暴さが強くなると、エロスは身を潜めてしまう。生理の血が男の欲望を消沈させてしまうように、殺戮の血は、男から欲情を奪い取ってしまうのだ。
　だが、このオーキッドシード版のウィッチブレイド天羽雅音は違う。
　エロスの権化たる、豊穣な乳房。地女神を思わせるたおやかな腰つき。その双眸に天羽根雅音という人格はないが、女戦士としての、戦う女神としての艶っぽさがある。
　ここに、新しいウィッチブレイドの立体像がある。これは、新しい出発点だ。

　つい先日発売されたイグニスのオッパイフィギュア。
塵骸魔京 イグニス 完成品フィギュア マックスファクトリー版

　以前、秋葉原の店頭で見たこともあるけれど、なかなかいい造型であった。ゲームはまったくプレイしていないが、このヒロインのかっこよさと乳には惹かれるものがある。充分、これでも大きい乳だ。っていうか、恐らくＥカップからＦカップぐらいあるであろう。Ｇカップはないな。うむ。
　HOBBY STOCKでは、フェチばりばりのオッパイフィギュア画像を掲載している。
http://www.hobbystock.jp/item/review/HBY-GCF-00000270
　さて。
　このイグニスのオッパイフィギュア。マックスファクトリー版以外にも３つモデルがある。
海洋堂MON-SIEUR BOME COLLECTION No.13塵骸魔京　イグニス

　一番数が少なくなりつつあるものが、これ。これまたう～む、よき乳だ。やはり、Ｆカップだな。
アルター 塵骸魔京 1/8 イグニス 【11月予約】

　予約受け付け中のアルター版のもの。これまた勇ましく、乳も盛りあがっている。よき乳かな。
　しかし、これを超える乳がある。
　生乳よりよき乳はない……といえば、想像がつくであろう。
オーキッドシード 「塵骸魔京」 1/7 イグニス (PVC塗装済み完成品)

　上の画像をクリックしてよ～く見てみよう。
　……む？　むむむ？
　胸からはみだしているのは、ぽっちり……生乳首ではないか!!
　詳細はこちら。
　ギャラリー画像のボタンを是非是非ぽちっとなしてごらん。別のところをぽちっとなしたくなるぜよ。
⇒オーキッドシード 「塵骸魔京」 1/7 イグニス（あみあみ）
　乳首は性感のスイッチとも言われ、クリトリスに対して95パーセントの感度、すなわちクリトリスとほぼ同等の敏感な性感帯と言われるが、同時に男性を欲情させるリビドースイッチでもあることよ。
　あなたなら、どのイグニスにする？

　『高飛車の巨乳』パッケージ版を２日後に控え、日本ハムが新庄引退とともに数十年ぶりの優勝を遂げた瞬間、鏡はおおよそ関係のない本を読んでいた。それが、これである。
デカルト的省察

　知っている人は知っているが知らぬ人は知らない、20世紀思想を知る上で絶対的に不可欠な人、エドムント・フッサール。
　現象学(超越論的現象学)を切り開いた祖である。
　人の意識とは、何かに向かう意識である、つまり意識は何かに対して志向するものであるという<志向性>の概念を大きく取り上げたのは、フッサールである。
　更に、彼は<現象学的還元>ということも言っている。現象学的還元については、このサイトが詳しい。
　鏡的な見方をすれば、西欧哲学には、存在論というジャンルがある。ものや人が存在するというのがどういことなのか、客観的な世界が存在するとはどういうことなのかを議論するジャンルである。
　仏教は、これについては「みんな幻」で片づけている。潔き。天晴れである。
　だが、西欧は闇雲に「無」を恐れた。なんとかして、「無いってことはない！　あるんだ！」ということを理屈づけようとした。
　それに対して、斜に構えた人物が登場した。フッサールである。フッサールは「あるんだ！」ということを取り敢えず、かっこに括ってしまったのだ。

「あるかどうかは、まあこの際ほっとくとして、どんなふうに我々は「ある」というふうに認識しているのか、客観的世界を把握し、<ある>と感じているのか、そこの仕組みを見てみましょうや」

　適当な言い方でいえば、そんなふうに言ってのけたのだ。これを<判断停止（エポケー）>あるいは<現象学的還元>と言う。本書から引用すると、こうだ。

「眼前に与えられている客観的な世界についてどんな態度決定をすることも、したがってさしあたり（存在、仮象、可能的存在、推理的存在、蓋然的存在、等々といった）存在について態度決定をすることも、このようにすべて差し控えること」

　一般人から皮肉って言えば、哲学者とは、いかにわからないように抽象的な言葉を使って表現するかの達人である。哲学的ジャーゴンの中で生きているオタクたちである。
　だが、彼らは、認識の、存在の、思考の最前線にいる。そして、フッサールもその一人だった。
　本書の後半で、フッサールは、<間主観性>について延々と議論している。簡単に言えば、全然違う者同士の人間が、どうして意思を通じ合ったり理解し合ったりできるのか、他人と同じ客観的世界を認識できるのか、ってことだ。
　フッサールはその答えを、<間主観性>に求めた。
　主観というものが、元々共同で機能するような形で存在しているから、というへんてこりんな答えなのだが、鏡自身はあまり納得していない。共通している部分を、あまりにユートピア的に取り上げている感じがする。
　最後に、フッサールはデルポイの神殿の神託を引用して、アウグスティヌスの言葉で本書を締めくくっている。

「外に行こうとしないで、汝自身のうちに帰れ。真理は人の内部に宿っている」

　セリーグ優勝の瞬間に落合監督が涙を流した時、涙を流す将では日本一は無理だろうと直感した。
　言葉は今日、現実になった。
　だが、それまでのプロセスは、予感したようなものではなかった。初戦で見た中日のしぶとさ。それ以外の試合でも見せた中日の粘り。潜在的な戦力。
　強いなと思った。
　見ていて、これほど息が詰まるものはなかった。これほど切迫した、迫真の試合はなかった。本気と本気のガチンコ勝負だった。
　歴史に残る本気の勝負だった。
　これは監督がどうのこうのという問題ではない。札幌のファン、北海道のファンが導いた優勝である。中日の選手もよくやった。素晴らしかった。日本ハムの選手、日本ハムのファン、北海道の人々、そして新庄選手。おめでとう。いい野球を見せてもらいました。本当にいい、熱い野球だった。

英語スラング辞典

あぶない英語辞典
　研究社『英語スラング辞典』の中に、「balcony」という語がある。「ふくらんで前に突き出た胸」のことだ。学研『あぶない英語辞典』にも同じ言葉が載っていて、<原義は「バルコニー」で、突き出ていることからの比喩>と解説されている。
　バルコニーは、ただの巨乳ではなく、隆起が高く前に大きく突き出しているロケット巨乳＆ロケット爆乳を表す英語の俗語である。素晴らしき英語巨乳文化かな！
　そのまさに<バルコニー>な乳、高く突き出した爆乳というイメージをそのままうまくフィギュア化してあるのが、これだ。
1/7PVC塗装済完成品 『メイドの女の子』 (ソリッドシアター製)
　
メイドの女の子 完成品フィギュア ソリッドシアター通常版（予約）
　よく胸の突き出した豊満なオッパイフィギュアであることよ。
　キャラクターデザインは、独特のエロティシズムを奏でるエロ漫画家美和美和氏。メイドとは階級社会にあって下方に属し、階級的に虐げられるもの。実際に虐げられまくっていたわけではないが、イメージとしては、ご主人様の自由になる道具という感がある。そのイメージ通り、か弱い表情がなかなかにそそる。
http://www.hobbystock.jp/item/view/HBY-GCF-00000583
http://www.amiami.com/shop/ProductInfo/product_id/62712
　原案のデザイン画に比べれば、若干目が開き具合なので、好みは分かれるかもしれない。
　なお、HOBBYSTOCK限定版というのがあって、髪の毛は金髪、メイド服は黒と白のデザインになっている。西欧的な背徳感が強まって、股間のエロティシズムがさらに際立っている。
http://www.hobbystock.jp/item/gallery/HSO-GCF-00000006
女の子のルックスが気に入っちゃった人には、文字通り垂涎のアイテムだろう。

　哲学を知らない人でも一度は聞いたことのあるフレーズ、哲学の世界で最も有名なフレーズというのがある。

「我思うゆえに我あり」

　ラテン語で言うと、コギト・エルゴ・スム。
　この短い、しかし世界で最も知名度の高いフレーズは、寺沢武一の主著『コブラ』の中でもクライマックスの鍵として使われている。
　近代的自我の誕生を意味した記念碑的なフレーズだが、この「コギト」、すなわち「我思う」の部分をめぐっては、デカルト以降の哲学者たちが思弁をめぐらしている。現象学の創始者、エドムント・フッサールもその一人だ。
デカルト的省察

　眠れなくて、ちょうど寝室で『デカルト的省察』を読んでいる時だった。豊富な注の中に、こんな一文を見つけたのだ。

「思惟するものとは何であるか。つまり、疑い、知解し、肯定し、否定し、欲し、欲せず、また想像もし、そして感覚し、するものである」（『省察』第二省察）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（浜渦辰二訳『デカルト的省察』291頁）

　ここで引用元になっている『省察』というのは、デカルトの主著『第一哲学についての省察』（通称、『省察』）のことだ。　
省察

　『デカルト的省察』の中の注は、思うこと、すなわちコギトについてつけられていた。コギト、すなわち思惟することの内容は、こうであるという注釈である。
　それを見た時に、はっとした。
　思惟すること、思うこと、すなわちコギトというのは、単純に思考することではなかったのだ。否定する、肯定する。疑う、知解する。そこまでは「思う」ということに含められるかもしれない。しかし、欲する、欲しないはどうか。感覚するはどうか。それも「思う」、「思惟する」なのか。
　コギト・エルゴ・スムといえば我思うゆえに我ありと訳されているけれども、思うというのは違うのではないか。つまり、デカルトが思い描いていた範囲よりもあまりにも狭く、あまりに乱暴的ではないのか。少なくとも、想像することは、思うことではない。感覚することも、思うことではない。筋肉を動かすといった運動系やものを見る、聞くといったことでもない、非運動系の脳活動ではないか。
　コギト・エルゴ・スムは、我脳活動するゆえに我あり、我頭を使うゆえに我ありではないのか。少なくとも、コギトを「思う」という一語に閉じ込めてしまうのは、あまりにも粗雑すぎる。そんなことを素人ながらに思うのである。

　時として、よろこびは突然現れる。
　夜中眠れなくてフッサールの『デカルト的省察』を読んだからでは決してないが、DLgetchu.comさんが『高飛車の巨乳』の特集ページを作ってくださった。
http://dl.getchu.com/index.php?action=mStatic&tno=5001&infid=25&cp=&c=
　10時に目が覚めて朦朧としていたのだが、目が覚めるほど素晴らしいご紹介だった。本人がちびりそうになってしまうくらい、いい。
　この場を借りてお礼を申し上げます。
　ありがとう!!

コスプレックス

　改めて口にするのも変な気分はするし、いまさらという感じではあるけれど、ＬＩＮＤＡ氏のマンガは、器官の底からリビドーを刺激するね。自分が意識下に置いている感覚の領域からではなく、意識の統制から離れている感覚の向こう側から――ちょうどペニスに直接触れるのではなくキンタマの裏側から舌で舐めあげるみたいに――男のリビドーを刺激するね。まるでリビドーの向こうから肉体的反応がやってくるような感覚がある。
　根源的なエロス。
　女体を描いたすべての線が、煽情的です。決して陵辱は趣味ではないし陵辱は好きではないのに、ＬＩＮＤＡ氏のエロスに反応してしまう自分の肉体に驚かされます。

レヴィナス入門
　『レヴィナス入門』の著者と『パンドラの夢』』は、ひどく間接的につながっている。
　『パンドラの夢』の最終章。
　崩壊してスウと二人だけになった、無残な酷薄な世界。大切な仲間たちがいなくなって二人きりになってしまったというのに、なお崩壊した姿で<ある>世界。その世界のあり方を表現する実にいい言葉がある。
　エマニュエル・レヴィナスの言う<イリヤ>だ。勿論、イリヤといっても、『イリヤの夏、ＵＦＯの空』のヒロイン伊里野加奈（いりや・かな）でもなければ、『Fate/stay night』に登場するイリヤスフィールのことでもない。
　『全体性と無限』のところで書いたが、イリヤとは、世界があるという豊穣さではない。むしろ、世界があることの残酷さ。その残酷さを見抜いた哲学者が、エマニュエル・レヴィナスである。そして彼の哲学の一番の入門書が、本書『レヴィナス入門なのだ。
　彼の主著『全体性と無限』を読んでいる時、「享受」「定位」「同」「他」「始原」ということがよくわからなかった。また「同」と「他」がどのように無限や全体性と絡んでいくのかも、よく理解できていなかった。
　だが、本書の第２部は、そのあたりを気持ちよく解きほぐしてくれる。

「私が<私>であるという同一性、この<同（ル・メーム）>」
「世界はなるほど私ではないもの、私とは<他なるもの（ル・オートゥル=ロートゥル>である。だが、<他（ル・オートゥル=ロートゥル>、世界のか外部性が結局は<同>へと急襲される。世界はここにたいして立ちあらわれ、そのことで私の世界となるだろう」（『レヴィナス入門』100ページ）

　本書のおかげですぐさま『全体性と無限』を読みたくなったほどだ。『全体性と無限』の手元に本書を置いておけば、理解は格段に高まるだろう。
　哲学系の入門書は数あれど、これほどの好著はなかなか知らない。これは、ただの入門書ではない。ひとつの<享受>なのだ。

全体性と無限（上）
　
全体性と無限（下）

「ほんとうの生活が欠けている」。それなのに私たちは世界内に存在している。

　この一節でエマニュエル・レヴィナスの主著『全体性と無限』――副題・外部性への試論――の第一部が始まる。
　エマニュエル・レヴィナスの名を知ったのは駿台予備校時代の英語の時間である。だが、本当の意味でレヴィナスの思想に触れたのは、『パンドラの夢』を書いている頃だった。
現代思想フォーカス88

　この中で解説されているレヴィナスのひとつの主概念、<イリヤ>と出会ったのが、最初だった。
　<イリヤ>とは「「世界が<ある>（イリヤ）こと、存在が存在することの、禍々しい忌まわしさ」である。戦争が終わり、世界は変わった。多くの血が流され、仲間は永遠に失われた。にもかかわらず、世界は<ある>。その酷薄tq「<ある>には容赦がない。イリヤとは刻薄さである」。
　イリヤを知った時、思い浮かんだのは、世界が崩壊していく中に取り残されていく主人公とスウの二人であった。崩壊してなお世界がまだ<ある>。残酷な<ある>。容赦のない<ある>。それが、ループが壊れ破滅へと向かっていくスウと二人きりの世界のイメージを形容する文句として、ドンピシャの言葉に思われたのだ。
　以来、レヴィナスに惹かれつづけ、ついに手に取ったのが『全体性と無限』だった。訳者は、熊野純彦――すなわち、『現代思想フォーカス88』のイリヤの項目を書いた人である。また、非常に優れたレヴィナス入門書レヴィナス入門も執筆している。

　<同>と<他>。<私>と<他者>。<他者>という無限。<顔>という無限。
　国家博士論文として50代のレヴィナスによって書かれた本書は、決して簡単な書物ではない。<観想(テオーリア)><融即><分離><形相><質料>といった専門用語を理解しないと読み解くのは難しいが、非常にこなれた簡潔な日本語訳のおかげで、背伸びをしたい人にも最後まで読み進められるようになっている。
　岩波書店は在庫切れを起こしやすいので、今あるうちに是非読んでおきたい。『全体性と無限』がなくなってもなお<ある>本棚を眺めてイリヤを敢えて感じ取る必要はないのだから。

　あのビーチバレー――別名乳バレー――まてあと１カ月！
　11月22日は全国で乳が揺れまくる日である。
　というわけで、
Xbox 360 DEAD OR ALIVE Xtreme2（デッド オア アライブ エクストリーム2） 【特典付き】 （11/...


　揺れぬ乳は乳ではないのだよ。揺れて弾んでこそ、乳は乳なのだ。それが巨乳のアイデンティティ。そしてそのためにこそ、３Ｄ技術は存在する。
　今回は更になめらかな乳揺れが実現されている模様。オッパイ星人としては、もはや買うしかないというよりは必須アイテム。
　なお、予約特典としてハッピートランプがつくところがあるらしい。前作はテクモオンラインショップ限定だったような、そうでなかったような。どちらにせよ、いいものであることに間違いはない。トランプもまた、エロくてこそトランプなのだよ。
　鏡はテクモオンラインショップ楽天店の方で予約しました。
　　　　　

　昨日、『高飛車の巨乳』が発売された。
　うれしい。めでたい。ダウンロードの数が伸びると、さらに欣喜雀躍。オッパイ陛下万歳。これが女体の最終兵器だ。
　ダウンロード数が３桁に近づく頃、鏡は秋葉原を出て池袋の喫茶店でエマニュエル・レヴィナスの『全体性と無限』を読んでいた。ちなみに、今書いている『保健医の巨乳』とはまったく関係がない。あったら恐ろしい。非常にレヴィナス的な＜イリヤ＞や＜顔＞の概念をエロとどう結びつけろっちゅうねん。
　ということで、『高飛車の巨乳』だ。
　DLsite.comで24時間以内の４位にランキングしている。実は昨日は眠れなくて、夜中ランキングを見たら一時期２位につけていたこともあるのだが、今はつつましく４位の位置をキープしている。このまま300ダウンロード、500ダウンロード､1000ダウンロードとじゃんじゃん進んでほしいよ。
　乳ゲーを作る時には、いつも「巨乳で抜くならこれだ！」という気分で向かうようにしている。というか、最新作こそが巨乳で一番抜けるものにしようといつも思っている。
　そのせいというわけではないけれど――実はプロデューサーのお許しが少し出たので――『高飛車の巨乳』は、『妹の巨乳』よりエッチシーンのカット数や差分数が増えていたりする。いっぱい乳責め資料を用意して、リテイクもばんばんかまして極惡非道ぶりを発揮、原画家さんにはえらい迷惑をかけた。でも、その分実用度は上がってると思う。
　今回は、連続ということに少しこだわってみた。１枚だけエッチＣＧが出てきたおしまいというのはあまりに悲しすぎるので、限られた枚数の中で怒濤の連続を心がけてみた。フェラしてパイズリして本番して射精して、体位入れ換えて射精して、またパイズリして、とかね。
　勿論、挿入したらお手手とお口はそのままってのはもったいないので、やっぱりモミモミしちゃうし、チュパチュパしちゃう。手と口は、乳房を責め立てるためにあるのだよ、ヤマトの諸君。遊園地へ出かけて留守にしている場合ではないのだよ、ヤマトの諸君。
　飛べない豚はただの豚だ、とは『紅の豚』の台詞だけれど、揉まれない乳も吸われない乳も、乳ではない。乳は揉まれてこそ乳、吸われてこそ乳、挟んでこそ乳。それを実現できたんじゃないかな、と思ってます。聖里香も、乳房を吸われながら思い切りイッたりしてるし。乳イキしないと、オッパイ星人は楽しめないよね。
　というわけで、プレイした方はアンケートも是非♪
http://www.onyx.dti.ne.jp/~sultan/enquete30.html

　『高飛車の巨乳』ダウンロード版が、今日0時から発売が始まった。
　
●DLsite.com（コンビニ決済可能）
　http://maniax.dlsite.com/work/=/product_id/RJ027230.html

●メロンブックス（コンビニ決済可能！）
　http://www.melonbooks.com/item/goods/id_goods/IT0000100623

●ギュッと！
　http://gyut.to/category.phtml?enc=yboc9W5sGreLeq+9

●DL.Getchu.com
　http://dl.getchu.com/index.php?action=gd&gcd=D0000519&cp=

●DiGiket
　http://www.digiket.com/work/show.php?ID=ITM0007873

●dejipare
　http://www3.llpalace.co.jp/dp/dplist.asp?FLG18=1&CLASS1=0&ListMode=DLink&KCName=flap

●E-doujinshop.com
　http://www.e-doujinshop.com/

　関係者の方々、ありがとう!!

Cobra magic doll（前編）
　
Cobra magic doll（後編）
　エロマンガをのぞいて、鏡が唯一全巻コレクションしている漫画家がいる。
　寺沢武一氏。
　宇宙一の孤高の海賊コブラの物語『コブラ』を代表作とする世界的な漫画家である。その最新作『マジックドール』が発売された。
　コブラは、銀河パトロールに勤務する恋人からひとつの依頼を受ける。魔法の源泉が記された「マーラの巻物」を探し出してほしいと。
　だが、潜入したマハドーマの奴隷島は、海賊ギルドの要塞だった。しかも、そこは魔力が強く、なんでもかんでも生物に変わってしまう星だった……。

　前編と後編の間には、４年間のブランクがある。『マジックドール』は、一度長期にわたって中断されているのだ。その背後には、ブランクとは言えない苦闘がある。
　1998年、寺沢武一氏は大病を患った。悪性の脳腫瘍が発見されたのだ。緊急手術で難を逃れることはできたが、体力は低下。更に3年後、脳腫瘍が再発。二度目の手術で左半身は麻痺、握力が極端に低下して右手で絵を描くのにも支障が出る状態に陥ってしまったのだ。
　『マジックドール（後編）』は作者・寺沢武一氏の不撓不屈のリハビリの軌跡である。強い物語への意志がなした、ファンが待ち望んだひとつの奇跡。奇しくも、コブラと並ぶヒーローとして現れるのは、棺から姿を現すドラキュラⅢ世。コブラの復活を、何よりも寺沢武一氏の復活を、ファンの一人として喜びたい。

　コクヨのヨコクではなくて、高飛車の予告。
　10月20日にダウンロード版が、10月28日にパッケージ版が発売される　『高飛車の巨乳』。ダウンロード版の予告が、DLsite.comで始まった。
http://maniax.dlsite.com/announce/=/product_id/RJ027230
　また、まんが王では、パッケージ版の受付が始まっている。
http://www.mangaoh.co.jp/php/data_product.php?i_prd_code=132439
　20日まで受付を行う模様。

　『高飛車の巨乳』をマスターアップして、『保健医の巨乳』のエッチシーンを練り直すこの頃。この間、とらのあなで２冊同人誌を買った。
　まず１冊目。
　元ネタは、
ああっ女神さまっ それぞれの翼（1）【BCBA-2519】=＞20%OFF!ああっ女神さまっ それぞれの翼（1）

　この中に登場するウルドをメインにしたのが、
　あの素晴らしい姉をもう一度っ
　

　爆乳フルネルソンの夏コミ新刊。タイトルは、あの有名な歌からですな。
　誰かウルドの話を描いてくれないかな～と思っていたら誰も描いてくれないので自分で描いてしまったというだけに、ウルドへの煩悩全開、乳的リビドー炸裂。特に、主人公蛍一へのパイズリフェラが、舌の動きがネチネチと描かれていて、実にいい。ねっとりしたパイズリフェラだ。乳房のボリュームも申し分ない。恐らくＪカップクラスはあるのではなかろうか。
　乳首の描き具合も、実にフェチたっぷりでそそられる。この乳首を見るだけでも、著者がオッパイ星人というのはわかりますな。Ｊカップ級はありそうな双乳を両方とも吸われているカットが１カットだけあるが、いいオカズでごじゃりました。乳首を舐めるカットも大アップでねっとりしていて、よかったです。いやあ、抜けたな～。次の冬コミも期待してしまおう。
　ちなみに著者、黒龍眼氏は、商業誌でも活躍するエロ漫画家で、こんな単行本を出されている。
推定痴女

　というわけで、もう１冊。
　元ネタは、種死こと、
いーぐる⇒ TVアニメ【アニメ】 BANDAIVISUAL 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 1

　この中に登場するミーア・キャンベルをメインに据えたのが、俺軍の夏コミ新刊、
　MEER ALIVE


　ラクス・クラインに扮したミーア・キャンベルがひたすら犯されている。これが、元祖乳揺れ漫画家だけに、いたるところで乳房が揺れまくっているのだ。乳揺れ教を唱えるばかりに、ピストンに合わせて揺れる揺れる、跳ね回る。
　圧巻は、ローアングルから乳房だけを捉えた３連続のカット。快感と欲情にパンパンにはち切れ、尖った乳房が次第にふくらみ、その高さを増しながらついに射乳するという場面。母乳教の信者としては実にそそられる。というか、抜けた。これでもっと乳吸いがあれば、乳吸い教信者としてはひたすら拝跪するばかりであったが、乳揺れと射乳だけでも抜ける。次回作品では、是非是非、乳を揉みまくるカットを連続で、乳を吸いまくるカットを連続でお願いしたくなるくらい、どきゅんと来ました。冬コミでデフォルト買い決定ですな。
　なお、著者・縛夏奈氏は商業誌でも活躍するエロ漫画家で、最近ではこんな単行本を出されている。
Live angel

　残念なことに、『あの素晴らしい姉をもう一度っ』も、『MEER ALIVE』も、ともにとらのあなでは在庫を切らして注文不可になってしまっているが『MEER ALIVE』の方は、メッセサンオーで購入できる。

　先に断っておくぞ。『１』『２』が出るわけではないぞ。
　『高飛車の巨乳』。
　10月20日にダウンロード版が、10月28日にパッケージ版が出るのだ。つまり、２週連続リリース。勘違いしたら、引っぱたくからｂｙ天宮聖里香。
　ｂｙのところに鏡裕之を期待した人。あなたは確実に人生を間違っている（笑）。野郎のツラを引っぱたくより、女の乳房を揉むことに腕力を使いたいのが、オッパイ星人なのだ。

　ご存じの通り――いや、ご存じでない方もいらっしゃるが、鏡は眼鏡男である。眼鏡星人ではないが、眼鏡をかけているし、眼鏡は好きである。だから、『ブラバスター』にだって、内気な爆乳眼鏡っ娘が登場する。眼鏡＋巨乳という組み合わせは、結構どきゅんである。なので、眼鏡巨乳の図式はいやだという声を耳にすると、悲しくなる。悲しくなるが、ぼくが一番眼鏡巨乳をうまく書けるんだなんてアムロみたいなことは言わない。
　鏡自身、眼鏡は20年以上愛用している。最初は標準的な四角い金属フレームのもので、この当時は人生最高に陰険な性格をしていた。次に顔を覆い尽くさんばかりの大きなボストンモデルのセルロイド・フレームになった。だが、札幌で大学生をやっていた頃、北23条西3丁目のカレー屋で友人と飯を食っていたら、「パキッ」と香ばしい音を立ててフレームが割れてしまった。セルロイド疲労であった。
　今度は、金色のロイド眼鏡になった。だが、イリュージョンで役立たずぶりを発揮している頃に蝶番の部分が破損してしまった。今度は紅いロイド眼鏡をかけるようになった。恐らく、世の眼鏡スキーなご婦人たち――正確には腐女子たち――の好みとは違っているだろう。
　なんて個人的な事情はどうでもよくて、眼鏡の本である。同人だけれど、こんな本を見つけた。


　レンズの形状にクイーンモデルやオクタゴンが収録されていなかったりするけれども、それはこの本が眼鏡の本ではなくて眼鏡をうまく描くための本だからであって、不備というわけではない。50ページほどの冊子だけれども、よく出来ている。
　真横から眼鏡を捉えた時にはレンズ自体は見えない、という当たり前のことも懇切丁寧に解説されていて、その親切ぶり、気の配り用には感心させられる。素晴らしい愛とエネルギーだ。ハウツー本には愛がいるのである。資料として、是非お薦めしたい一冊ですな。
　同人誌なので、一般の書店では取り扱っていない。とらのあなで通販可能。
　ちなみに、この本に出会う前は、こんな本を使って織坂朋恵の眼鏡を考えていた。
スタイリングブック

　揺れる想い　体中感じて
　と歌ったのは、ＺＡＲＤだが、揺れるオッパイは股間中に感じるのが、オッパイ星人。
　なかなかゲームをやらない鏡だが、久々にゲームをプレイした。
【新品】PS2　KOFマキシマムインパクト2(初回生産版)
　
PS2 KOF マキシマムインパクト2
　本家――元祖２Ｄ――をお好きな方には叱られてしまいそうだが、PS2　KOFマキシマムインパクト2の乳揺れが実にいい。揺れるキャラの筆頭は、不知火舞。格闘ゲームの元祖乳揺れキャラである。そして、リアン・ネヴィル。おまけで登場するジェニー・バーンも、実に美味しい乳房をしている。しゃがませると、３人とも、面白いくらいブルンブルンと揺れる。ジャンプさせても、着地した後、揺れまくる。レオナも、そこそこ揺れてくれる。
　静止画の美しさは『ＤＯＡ』最新シリーズ（ビーチバレーは含まない）に遠く及ばないが、乳揺れ具合は『ＫＯＦ maximum impact2』の方が遥かにいい。少なくとも、オッパイ星人の魂を揺さぶる度合いは、『ＫＯＦ maximum impact2』の方が上である。鏡は、不知火舞の乳に興奮しながら、ある懐かしさを覚えていた。確か、セガサターン版とプレイステーション版の『ＤＯＡ』も、こんな感じだったなあ……と。
　勿論、セガサターン版とプレイステーション版の『ＤＯＡ』ほど、ジャンプが終わってからもひたすら振り子運動のようにばいんばいんと揺れつづけるわけではない。PS2　KOFマキシマムインパクト2の揺れは１度である。だが、その分、自然さが増してオッパイ星人の股間を揺さぶるのだ。
　しかも、キャラの立ち具合では、『ＫＯＦ maximum impact2』が勝っている。セガサターン版＆プレイステーション版『ＤＯＡ』は乳揺れ＆ヴィジュアルありきで、キャラクターの性格やカラーはそれほど印象には残らなかった。だが、『ＫＯＦ maximum impact2』は、戦闘の端々、技の端々にキャラが立っているのだ。プレイしていて、あ、こんな場面ならこう言うだろうな、こういうやりとりさせたら面白いな、エッチシーンの時にこの決め台詞を言わせたら面白いだろうなという閃きが生まれてしまうのである。『ＤＰＡ』ではなかったことだ。
　今まで自分でサークルを率いたこともないし、コミケにはゲスト参加しかしたことがないけれど、初めて、『ＫＯＦ maximum impact2』のエロ同人小説を書きたいと思った。不知火舞の、ジェニー・バーンの、リアン・ネヴィルの、レオナのエロ同人小説を――生まれて初めての同人小説を――本気で書きたいと思った。戦いで乳房を搖らす４人の乳を、ひたすら責めまくる小説を――。

　『高飛車の巨乳』、マスターアップしました。あとは今月20日の発売を待つのみ!!

　透けるような白い肌と、鮮やかなメタルブルーの胴衣。惜しげもなく曝け出されるはみ乳＆脇乳の閃光にクラクラした2006年最高のオッパイフィギュア、下乳フィギュア、脇乳フィギュア「動物ねーちゃん紅玉」から数カ月。山猫ねーちゃんを送り出したディーラー・山崎こーいち氏のオッパイフィギュアが、再びお目見えです。
やまと TANDEM TWIN 動物ねーちゃん 豹 クローエ 【2007年1月予約】

　今回は、豹。
　うひょ～なんて駄洒落をかましたあなた。オジサンの仲間です。前方宙返りを決め込んで電信柱に脳天をぶつけましょう。そこには薔薇色の世界が（笑）。
　ガレージキットで販売されていた（現在絶版）黒豹ねーちゃんを、忠実に再現したものですな。今度の焦点は、丈の足りない、ボンデージな超マイクロトップからはみ出しまくる下乳と見た！
　あみあみとHOBBY STOCKで、画像が掲載されてます。

http://www.amiami.com/shop/ProductInfo/product_id/63541
http://www.hobbystock.jp/item/view/HBY-GCF-00000650

　紅色バージョンとか欲しくなりますな。次こそは、動物ねーちゃんシリーズ最大の爆乳を誇る山羊ねーちゃんを、是非！　その次は、グラビアねーちゃん橘鈴奈を！

　もっと仕事が速くならないかな、もっと速く仕事を片づけられないかな……と唸っていた時に出会った一冊。
　記されているのは、一見当たり前のことのように思える。「すぐやる！」だって？　できりゃ世話ねえよ、と思いたくなるかもしれない。
　だが、いかに多くの人が「すぐやる」ことをせずに、後回しにしているか。先延ばしを頻繁に行っているか。
　著者は、その「先延ばし」「後回し」が仕事を遅くする主因であると言う。鏡自身、読後、実際に試してみてその即効性に驚いた。たいていの自己啓発書は読んでも即効性はないが、この本に限っては、みごとな即効性がある。そして自分で体験して初めて感じるのだ。いかにほとんどの人が仕事が遅いか、できる人でもまだまだ遅いレベルにあるか、ということを。そして、自分もまたその一員だったことを、痛切に思い知るのだ。
　ちなみに実験台は鏡一人だけではない。後輩１名にも勧めたが、即効で効いたようだ。へたをすると、風邪薬より効くかもしれない。いつも時間がない人、仕事が進まない人、もっと早く仕事を終えてさっさと帰宅したい人、余暇の時間を欲しい人には是非とも、その即効性を身をもって確かめてほしい。自分が社長なら、新入社員に配ってしまいたいほどの一冊。
　なお、「仕事」の中に「ガンダムの操縦」は入っていない。本書を読んだからといって、「ぼくが一番うまくガンダムを動かせる」ようにはならないので、悪しからず。
なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣
　
図解なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣

黒と青（上）
　
黒と青（下）
　なぜ人は物語を読むのか。
　ちょうど、イアン・ランキンの『黒と青』という本を読んでいる時だった。我々の時代は、科学技術の進歩と啓蒙主義に支えられていた「大きな物語」がなくなった時代だと言われている。そうして、個々の、微小な物語を紡ぐことしかできない時代、否、物語を紡ぐことすら困難な時代だと言われている。
　だが、大きな「物語」という言い方がよくわからなかった。なぜ、物語と云うのか。そして、なぜ人は物語を読むのか。ずっとわからずにいたその答えが、不意に飛び込んできたのだ。
　たとえば、かわいい子に出会う。すべての人ではないが、夢見がちな子たちは、「この子とこんな出会いがあって、また会うようになって、デートして、好きよと言われて、セックスし……」という夢を夢想する。その夢は、まさに始まりがあって、山場があって谷があってという物語そのものなのだ。夢見るとは、物語を思い描くことなのである。
　そして、人は、未来へ向って前進する物語、ハッピーエンディングを期待させる物語に支えられている時に、幸せと充実を感じる。自分の存在と拡充感を感じ、瞳を輝かせることができる。
　典型的なのは、恋愛だ。異性との関係が交際という未来や、ＳＥＸという性的なゴールが期待される状況である時――つまり、デートや電話やメールを重ねるたびにお互いの距離感が近づく実感がある時――、人は、確かな未来の鼓動を感じ、自分がハッピーエンドに向う物語の中を生きていることを知って、躍動するのである。
　だが、恋愛の物語は２～３年で、結婚の物語は６～７年で集結する。だから、恋愛している者は３年目に、結婚している者は７年目に浮気するのかもしれない。それでも、今、多くの人が一番味わうことができる物語は、恋愛なのだ。
　日本が高度成長期にあった頃は、この先暮らしはよくなってゆくだろう、マイホームも手に入れられるだろうという物語を、社会がつくりだしてくれていた。人々は社会がつくりだしてくれた大きな物語の中を生きているという実感を味わうことができた。
　だが、今はそうではない。社会は大きな物語を生み出す力を失っている。夢＝物語が自分に近づいていること、前途ある物語を生きていると感じられる人は少ない。成功への物語を生きられる人はごく一部の富裕層であり、なおかつ階層は固定化の方向へ向っている。大部分は物語を夢見ることすら許されない状況にある。
　だから、人はますます物語を求めるのだ。面白いと言われる物語を、確実に充実感を感じられる物語を求めるのだ。出版点数が年々増加しているということも関係しているのだけれど、ベストセラーと言われるものが猛烈な一人勝ちを収めるのは、そういうこともあるのだろう。そして、美少女ゲーム業界でも、ある特定のソフトにセールスが集中するのも――。

【年間購読】PLAYBOY日本版

　月刊PLAYBOY11月号に面白い記事が載っていた。ほしのあきについて、金子達仁がものした文章だ。

《カツラ、育毛メーカーのＣＭに起用される女性にはある種の共通点がある。
　ＣＭに反応してしまうミライの顧客のひとりとしていわせてもらうと、この問題は当事者にとってき極めてナイーブな側面を持っている。よって、怖いほどの美人や、高飛車な気配の感じのする女性に「電話してね」と微笑まれたところで、怖じ気づいてしまうのがオチ。求められるのは、抜け落ちる髪の毛を見るたびに込み上げてくる老いや衰えといったネガティブな感情をやさしく包み込み、決して陰であざ笑ったりしないだろうと確信を与えてくれる女性である。
　かつて「癒し系」なるタイプの女性が脚光を浴びた原因のひとつとして「オトコが弱くなったから」という分析があった。だとすると、若年層における髪の毛の多寡は、女性に癒しを求める思いの強さと比例する。当然、メーカー側もそのあたりの男性心理は熟知しているから、起用される女性は「柔らかな母性」といった気配を感じさせてくれるタイプが多くなってくる》

　井川遥を思い出して、なるほどなと思った。同時に、別のメンタリティが気になりはじめた。
　ポルノ小説――専門的にはハードポルノと云う――における男性のメンタリティである。
　鏡が高校生から大学生の頃は、綺羅光氏を代表とする陵辱ものが大流行をしていた。ヒロインは思い切りナイスバディなのだが、品行方正で美しい性格の持ち主で、それに対して腹黒い、欲望ぎらぎらの男が横恋慕している。美女は醜男の魔の手に陥り、高貴な人間から、淫乱な牝へ、性の獣へと落とされる。
　だいたいそういう構図だった。そしてその構図には、社会進出を果たして行く女性に対してストレスを覚える男性心理が反映されていた。どんどん声を強め、態度を大きくしていく女性に対して、この野郎と思う男性の気持ち。それが、性的な形で裏返しに出たのが、陵辱ポルノの流行だった。
　だが、今では陵辱ものよりも義母もの、フェチものが目につく。特筆に値するのは、義母ものの主人公像だ。外見は中学生となっていても、メンタリティは小学生中学年以下になっているのだ。義母に対して「ママ」と甘え、小学生らしい無邪気さと甘えん坊を有している。自我の確立に悩み、母親からの自立を始めようとする中学生の姿ではない。辛辣な言い方をすれば、主人公が幼児退行しているのだ。
　このことを指摘することで、そのフィクションがおかしいとか、主人公が変であると言いたいわけではない。鏡は、その裏に男性の心理的状況が潜んでいると言いたいのだ。
　成人男性のまま美女を犯す主人公像を受け入れていた頃の男性の心理と社会的状況、幼児退行する主人公像を受け入れる男性の心理と社会的状況。両者は決して同じではない。
　成人男性――中年男性の主人公像を受け入れるには、今の自分を肯定するだけの強さと元気が必要だ。かつて、それはできていた。しかし、今の幼児退行した主人公像を受け入れる姿には、現実の自分を肯定するほどの強さと元気は見えてこない。むしろ、今の状況から逃避しようとする悲しい姿と疲労しか見いだせない。
　かつては、社会進出する女性に対して「この野郎」と思えるだけの気力があった。だが、リストラだの何やらだので、「この野郎」と思うだけの気力すらないのだ。それほど疲弊してしまっているのだ。だから、自分の年齢のまま主人公になるのではなく、精神的に後退して主人公に同化しようとしているのではないか。
　それを思うにつけ、男が疲弊した時代になったものだと思う。男を元気にしなければ、この国は危ないかもしれない。

スクールランブル二学期 沢近愛理 水着Ver. 完成品フィギュア アルター版（予約）

　乳と尻は似ているという。
　実際に豊満な乳房の上半分は、豊満な尻とよく似ている。弾力は圧倒的に違うが、形態は相似する場合がある。そして、男を引き寄せる力も、時としてまったく同じになることがある。

●おっぱいフィギュア画像１
　http://www.hobbystock.jp/item/view/HBY-GCF-00000637?ba=178
●おっぱいフィギュア画像２
　http://www.amiami.com/shop/?vgForm=ProductInfo&sku=HOB-FIG-4469&template=review.html

　ビキニを着用しているということで胸にも目が行っちゃうけど、HOBBY STOCKの画像を見る限り、これは尻だね。うん、尻がいい。バックから見た尻のラインが絶妙だす。オッパイ星人をヒップ星人に改宗させてしまいそうな、強力な尻だ。

　高飛車といえば、
タカビーな爆乳彼女のつくりかた

　……と言いたいわけではないけれど、『高飛車の巨乳』は、『タカビーな爆乳彼女のつくりかた』の系譜を引いている。
　高飛車というのは、よく知られているように将棋から生まれた言葉である。将棋の世界で機動力のある二大巨頭といえば、飛車と角。その飛車を盤面の中央、すなわち自陣の前高くに進出させ、攻撃の構えを取ることを高飛車、別名、浮飛車と云う。今なら、人の領土の鼻先に戦闘機を展開しているようなものだ。決してハイジャンプ魔球を投げる『侍ジャイアンツ』の番場蛮ではない。典型的なイメージは、人より高い位置に立ち、オ～ッホッホッと高笑いしている姿である。
　高飛車にも女王的な高飛車と、ただ高圧的な高飛車がある。女王的な高飛車はオ～ホッホッと笑うが、高圧的な高飛車はオホホ笑いはしない。
　『高飛車の巨乳』のヒロイン、天宮聖里香も女王様ではない。お黙りなんて台詞も勿論言わない。オ～ホッホッとも笑わない。かといってゴルゴ13のように全然笑わないというわけでもないし、女のことで一度だけ笑うというわけでもない。
　しかし、高圧的である。告白した主人公に対して「生意気よ」と言って平手打ちを食らわせるし、「聖里香さん」と主人公が名前で呼ぶと「名前で呼ばないでちょうだい」とぴしゃりとやる。
　現実にこんな女がいたら、その場でキレない方がおかしい。そんな女がまともな性格の持ち主であることも――ハンティングのし甲斐がある女であることも――自分に好感を示す可能性も、ゼロに等しいからだ。だが、フィクションの世界なら、それはむしろ100％に反転する。フィクションの世界では、高飛車な女はかなりの確率でナイスバディでお金持ちで、ハンティングするだけの価値ある存在である。しかも、自分に対して軽蔑や嫌悪感を示す女が、必ず物語のゴール地点では堅い心の殻を開いて優しさを見せるとわかっているから、人は高飛車な女の物語を安心して追いかけることができる。


　高飛車なヒロインというのは、外は歯が欠けそうなくらい固いが、中身はとろとろのチーズみたいなものなのだ。聖里香がどんなふうにとろけるかは、お楽しみに。
　というわけで、チームflapのサイトで新たに聖里香のＣＧが公開されている。
　http://www.flap-game.com/top.htm
　今回のＣＧは、乳首責めよん。オッパイ星人なら、ピストンしながら乳房をいじめる。これ、デフォルト。おれの手は何のためにある？　乳をいじるため！　おれの口は何のためにある？　サイズを聞き出し、乳房を吸うため！　というわけだ。
　勿論、乳首を引っ張ったら、引っ張るだけでは済まないわけで、引っ張ったら鷲掴みにしたいですな。乳は揉んでなんぼ、吸ってなんぼ、挟んでなんぼです。

啓示空間

　ハードＳＦ『啓示空間』は次の一節で始まる。

　レザーストームが近い。
　シルベステは発掘現場のふちに立ち、作業員たちははたして今夜を生き延びられるかなと思った。

　『啓示空間』の原題はREVELATION SPACE。
　revelationとは、明らかになること、即ち啓示である。原題の通りだ。
　しかも、分厚い。
　そのボリューム、1000ページ超。厚さは4センチを越えている。この分厚い一冊を読み切ればそこに見えるのが啓示空間なのでは？　と思えるほどの厚みだ。だが、勿論、この1000頁超の物語を読み切る作業そのものが啓示空間というわけではない。反対に100頁単位で、『啓示空間』の世界にぐいぐいと引きずり込まれていく。
　『啓示空間』の作者は、天文学出身の英国の小説家アレステア・レナルズ。本作『啓示空間』で英国ＳＦ協会賞にノミネートされ、２作目『カズムシティ』で見事英国ＳＦ協会賞を受賞している。
　主人公は、イエローストーン星カズムシティの名門の出身、ダニエル・シルベステ。リサーガム星の辺境で、絶命した異星種族アマランティン族の遺跡の発掘に執念を燃やしている。年に１、２度しか来ない大嵐が来るというのに、退避命令も出さずに掘り出そうとする始末。
　アマランティン族滅亡の原因を解きあかす鍵となりそうな、重要なオベリスクが発見されたのだ。きっとそこには、石器時代の人々と考えられているアマランティン族が太陽に滅ぼされた理由が書かれているに違いない。そうダニエル・シルベステは考える。
　書かれていたのは、孔雀座の星系図だった。アマランティン族は石器時代の人々ではなかった。少なくとも、望遠鏡を保有するだけの文明レベルに到達していた種族だったのだ。
　なぜ彼らは太陽に滅ぼされたのか？　サンスティーラーとは？　科学者ダニエル・シルベステ、近光速船の乗組員イリア・ボリョーワ、イエローストーン星のカズムシティで暗殺者として生計を立てるアナ・クーリー。３人の視点＝カメラを駆使しながら、宇宙全体の存亡をテーマにしたグランドスケールなサイエンスフィクションが展開されていく。
　『啓示空間』の物語の構図は、いわゆる「異文明遭遇譚」だが、そこに宇宙の存亡、否、人類の存亡をかけて重厚な物語世界を構築してある。男と女の愛情もちょっとかぶせてあるところが、またいい。
　鏡は１日で『啓示空間』を読み切ったが、そのときには読後のタイトルは、『啓示空間』ではなく『満足空間』に変わっていた。久々にたっぷりとＳＦを味わったなという気分だった。