天はその人に二物を与えたもう――。
　というわけで、今をときめく人妻原画家＆乳原画家、すめらぎ琥珀さんの２冊目の単行本が出た。


　真ん中のショートヘアの乳にみとれてはならない。注目すべきは、左上の眼鏡の年上乳。
　あ、こら。右じゃない。人の言うことを聴け～ぃ！
　これぞ爆乳。
　躍り出る豊乳。
　推定Ｊカップ。なんともいい響き、なんともいい量感、なんともいい重みではないか。乳はこれぐらいなければならん。乳こそものぐるほしけれ。キリストの磔刑図にも、さりげなくその手の先に乳が描かれているのだ（嘘。正解は太陽と月）。
　一般論として、一冊目の単行本は名刺代わり、二冊目の単行本はまぐれでない証明だと聞く。
　とにかく一冊でも単行本が出ていれば、本が出ているんですと売り込むことができる。相手に見せることができる。二冊目の単行本があると、まぐれで一冊目の単行本が出たわけではないこと、一発屋ではないことを編集さんに証明できてしまう……のだそうだ。
　しかし、すめらぎ琥珀さんの場合、一冊目からしてすべての魅力証明――二冊目で行う存在証明――は完了している。その絵はすでに破壊的、その乳はすでに殺人的である。ぼくらの人妻ハートと乳ハートをぎゅっと両手で鷲掴みにしてしまっているのである。
　しかし、それでもめでたいことに代わりはない。10月30日に発売されたばかりだというので、おれたちは走るよ。
Sweet3 Room