昨日、あるゲームの音声収録がほぼ終わりました。
　まだ１キャラが300ワードほど残ってますが、まずは一段階。途中雷が鳴ってスタジオが一瞬暗くなったりして「すわっ！　データが飛ぶのか？　マイクが破損!?」と戦々恐々としたりしましたが、収録が終わった頃には激しい雨も止んでいました。
　これもひとえにわがエロ魂のおかげ……いえいえ、声優さんのおかげ、みなさまの人徳と感謝しております（笑）。
　収録の間は、ずっとウィダーにかぶりついてばかりでした。アフレコの間は、音声が中心で進むので、ここらでランチブレイクをしますか……とはいかないのです。でも、腹は減る。消耗する。その消耗を抑えるために、赤ペンを握って台本を睨みながら、チューチューとすするわけです。写真に撮ったら、間違いなく間抜けです。元々間抜けなのに、さらに間抜けになってどうするのでしょうか？　間抜けの世界で悟りを開くつもりなのか（笑）。
　ともあれ、これでゲームに命が吹き込まれたことになります。まだ少し残っていますが、声優の方、ありがとうございました。そしてスタジオのディレクターの方、ありがとうございました。交わした会話は永遠の思い出となってわがハートを疼かせるでしょう（笑）。

　大阪は世界陸上で「熱＝暑」い夏がつづいているが、結果の方はあまり芳しくない。論文執筆に追われた室伏も期待外れで、最終日の女子マラソンまでメダルは望めない状態である。
　だが、巨乳フィギュアの方は外れなしの金メダルがつづいているようだ。オーキッドシードが、モグダンのイラストを立体化したのである。
オーキッドシード コミックアンリアル 1/6 女剣士フィーネ【12月予約】

　
　まずは画像を見ていただきたい。

⇒コミックアンリアルvol.6　CoverGirl（あみあみ）
⇒コミックアンリアルvol.6　CoverGirl（HOBBY STOCK）
　
　このヒップとバストのボリュームは申し分がない。文句のない爆乳である。おまけに乳首までツンツンと突きだして、自己主張が激しいったらありゃしない。
　胸の谷間の自然さが少々残念ではあるけれど、それでもこの胸の大きさは、オッパイ星人に涎を垂らさせるには充分だ。原型師も石山智ということで、期待できる。
　発売は12月ということだが、クリスマスには彼女が慰めてくれそうだ。

　第11回シナリオ公開講座が無事終了しました。
　今回のお題目は、プロットとストーリーでした。初心者の方がどこでつまずくのか、どこで急いでしまってプロットがうまくいかなくなるのか、ストーリー作業が止まってしまうのか、というの話でした。昨日はばてばてで、風邪を引きそうになってヒイヒイ言ってましたが、なんとか終えることができました。これもひとえに乳のおかげて……いえいえ、みなさんのおかげです。
　ご参加された方、本当にありがとうございます。みなさんがいないと、この講座は成り立ちません。次回開催はまだ未定ですが、早ければ９月、遅くても10月には開催したいな、と思っています。
　是非、またお会いしましょう。

　昨日紹介した、とっても自然な谷間のクリーム・コル姉。カスタードバージョンではなく、ストロベリーバージョンも出るらしい。
アオシマ ファニーナイツ PVC塗装済完成フィギュア クリーム・コル姉 ストロベリーVer.【10月予...

　
　第11回シナリオ講座が明後日8月26日に迫る中、いいニュースである。画像はまだあまり用意されていないが、ちょびっとだけ公開されている。HOBBY STOCKの画像が大きくていい。

⇒クリーム・コル姉　ストロベリーバージョン（あみあみ）
⇒クリーム・コル姉　ストロベリーバージョン（HOBBY STOCK）

　カスタードバージョンより、ストロベリーバージョンの方が肌との色の対比が出て、個人的にはいいなあと思っている。

　オッパイ星人には２つある。
　天然乳でなければならないという原理主義者と、人工乳でもかまわないという穏健主義者である。だが、そんな原理主義者も満足しそうな巨乳フィギュアが、10月にリリースされるらしい。　
　ファニーナイツ PVC塗装済完成フィギュア クリーム・コル姉 カスタードVer.【10月予約】

　女性らしい華奢な背中のラインと、ウエストからヒップにかけてのたおやかなラインが、なんとも艶やかで見る者の目を奪う。首筋の鎖骨のラインもなかなかに色っぽい。芸術的と形容したくなる官能が漂っている。
　だが、オッパイ星人として一番注目なのは、その胸の谷間の自然なラインだろう。

⇒クリーム・コル姉　フィギュア画像（あみあみ）
⇒クリーム・コル姉　フィギュア画像（HOBBY STOCK）

　鎖骨の下から胸上部へ、そしてゆるやかな乳房上部からトップへ。その自然なまろやかなラインを見事に描きだしている。たいていの巨乳フィギュアは、この胸の谷間の上半分――胸上部と乳房上部の接合ゾーン――が急激すぎる。バルーンをふたつくっつけたような人工乳のような造型が多い。
　だが、クリーム・コル姉の胸の谷間は、特に下乳の見える下半分ではなくて胸板ととけあう上半分が珠玉の出来なのだ。この造型は、めったに見られるものではない。10月、11月は巨乳フィギュアが多くリリースされる月であるけれど、ここ数年の中でも、その谷間上部の出来ばえについては、文句なく１、２位の出来と言えよう。
　原理主義オッパイ星人も満足できる巨乳だ。

　奇跡は本来つづかない。
　２度起こせば、たいてい甲子園では奇跡は尽きてベスト４で止まる。
　だが、佐賀北の奇跡は止まらなかった。最後の最後まで、奇跡はつづいた。逆転満塁ホームランは、その最後の奇跡だった。甲子園史上で恐らく最も激暑の中で行われた甲子園は、県立佐賀北高校の優勝で幕を閉じた。
　よく、スポーツは筋書きのないドラマだと言われる。だが、本当に筋書きがないわけではない。人間が書いた筋書きはなくても、神様が書いた筋書きならば、ある。
　ベスト８が出揃った段階で、優勝するのは九州の学校か、帝京か、広陵だろうと踏んでいた。春夏連覇はないだろうと読んでいた。そのときにはまだ神の筋書きはぼんやりとしか見えなかったのだが、佐賀北が長崎日大を破った瞬間に、はっきりと神の意図が見えていた。
　今年は私立には優勝させない。特待生問題でごたごたのあった私立には花をもたせない。比較的関係の少なかった公立に花をもたせる。
　その意図が見えたのだ。そして、佐賀北は優勝した。
　佐賀北の優勝が神様の筋書きによるものだと言いたいわけではない。いくら筋書きがあるといっても、公立校ならどこでも勝てたわけではない。佐賀北ナインの心技体がなければ、優勝は成し遂げられなかっただろう。
　だが、普通は奇跡はつづかないのだ。でも、今年だけは奇跡は何度もくり返した。最後の最後でも奇跡は起こった。そこに、私立には優勝させず公立に優勝させようという神の意図を感じるのである。
　甲子園には神の意図がある。今年はこれでいくからね、という神の意図、神の演出がある。それを読めれば、優勝校を予想することができる。
　来年はどんな意図がなされるのか。非常に楽しみだ。

　強打を誇った帝京を県立佐賀北高校が打ち砕いた昨日は、同時にコミックマーケットの最終日だった。もっとも男の欲望がたぎる日である。
　10冊ほど同人誌を買ってきたが、まだ粗削りだが、期待出来る乳シズムのものがあった。


　『ANDROBLADE』。
　電脳山咲組で販売していたもの。作者は、くろはと言う。
　題材は、すでにブームとしては収束に向かっている『ウィッチブレイド』だが、下アングルから、上アングルから、巨大なオッパイを狙っていて、その乳魂がかいまみえる。技術的に稚拙な部分が残っているが、その部分が解消されていけば将来楽しみなのではないか、と思っている。

　エヴァンゲリオン以来の大ヒット作――というわけではない『コードギアス　反逆のルルーシュ』。
DVD コードギアス 反逆のルルーシュ volume 08《予約商品08月発売》

　エヴァンゲリオンほどのブームにはなってはいないし、なりきらないであろうこのアニメは、果たしてナショナリズムが主題なのだろうか？
　こう問いかけたとき、ナショナリズムだと主張する方も、違うと反論する方も、ともに半分正しく、そしてともに半分勘違いをしているように思える。一方は、主題に対して。もう一方は、ナショナリズムという言葉に対して――。
　事の発端は、2007年8月8日に日経新聞に掲載された「ナショナリズムに走る若者」という記事だ。その中で、京都大学教授で社会学者の大澤真幸（おおさわ・まさち）が、『コードギアス　反逆のルルーシュ』の主題はナショナリズムであると主張したのである。
　それに対して、ネット上で少なからぬ反論が起こっている。曰く、『コードギアス』はナショナリズムじゃない、ナショナリズムが主題じゃない、大澤真幸は『コードギアス』を見ていないのではないか……。
　だが、そう反論する陣営にもまた同じようなことが言える。彼らは、大澤真幸の『ナショナリズムの由来』を読んでいないのではないか……。
ナショナリズムの由来

　ナショナリズムじゃないと反論するとき、彼らが念頭においているのは、ナショナリズム＝右傾化という単純な理解だ。その背景には、19世紀～20世紀前半の古典的なタイプのナショナリズムがある。
　このタイプのナショナリズムは、「国民化」と要約することができる。
　母国語という「国民」の言葉を創出し、「国内」の産業を興して「国内」市場を拡大し、「国民」を平等に豊かにしようとする。鉄道を走らせ学校を整備し、ばらばらの町民の集合を、国民というひとまとまりの単位にまとめて国家の元に総動員していく。憲法の元での平等とか差別の撤廃といった普遍性を押し広める。同じ国民である限りは、同じ権利を持ち、同じ言葉を話し、同じ国家を歌う。
　それが国民化だ。
　日本というひとつの国家、ひとつの特殊性の中で、普遍性を押し進める運動である。そしてその国民化を国家の元に極大に集約していったのが、戦前の軍国主義だった。個人の死は、国家が担保してくれた。ある個人の死はむなしくても、それが国家のためなら無駄死にではない、むなしくはないとされた。すべては国家のために捧げられたのだ。それが、多くの人が懐いているナショナリズムのイメージだろう。
　だが、『ナショナリズムの由来』を上梓したばかりの大澤真幸が、古典的な、古いタイプのナショナリズムを考えているわけではあるまい。ましてや、ナショナリズム＝右傾化という貧弱な理解の元で語っているわけでもない。
　ナショナリズムは、言ってみれば、特殊性と普遍性の運動、特殊主義と普遍主義の運動である。古典的なナショナリズムにおいては、その相対立する２つの流れが、国民＝国家という枠組みの中で均衡を保っていた。
　だが、新しいタイプのナショナリズムではその均衡が崩れる。その結果、特殊主義と普遍主義は両極端に向かっている。新しいタイプのナショナリズムは、いってみれば「民族化」と「多文化化」である。国家より小さな、「民族」という単位で普遍化を目指す動きと、国家より大きな、「文化人種」という単位で普遍化を目指していく動きとの２つの動きに、新しいタイプのナショナリズムは引き裂かれているのだ。
　これを引き起こしているのは、資本主義――正確に言うなら、経済のグローバル化である。『ナショナリズムの由来』の中で、大澤真幸はこう言っている。
　

資本主義のグローバル化は、人に、「全能であるべきものの『無力』についての体験を与えることになる。「全能であるべきもの」とは、主権を有する国民であり、そしてその主権を実効的なものにする国家である。その「無力」が明白に露呈するのは、経済、とりわけ金融政策の領域だ。グローバル化した経済のもとでは、国家や中央銀行は貨幣の動きをまったく制御することができないのだ。それは、貨幣価値の妥当性を保証する第三者の審級が排出されてしまった状態である」（665頁）

　第三者の審級というのは、普遍性を保証する超越者だと思えばいい。
　絶対王政の頃には、普遍性を保証する超越者というのは、国王だった。命令は国王の名の下に出され、裁判も国王の名の下に行われた。貨幣価値を保証するのも国王であった。国王という実際に目に見える人間が、普遍性を保証していたのだ。
　だが、資本主義が誕生・発展すると、普遍性を保証する超越者は、目に見える具体的なものから、目に見えない抽象的なものへと形を変えていく。国王に変わって第三者の審級として現れたもの、それが国家＝国民である。
　経済がグローバル化を迎えていないときには、この古典的なタイプのナショナリズムでうまくいったのだが、グローバル化によって、国家＝国民が、その国の第三者の審級が相対化されてしまった。その結果、かつてのようにオブジェクトレベル（特殊性の視点）に染まって「日本万歳」を唱和し、「国家のため」に何かする……ということができなくなっている。
　かといって、メタレベル（普遍性の視点）を貫いているのかというと、そういうわけではない。第三者の審級はどんどん抽象化されて見えなくなっている。その中で、結果としてオブジェクトレベル（特殊性の視点）に落ちてしまう。メタレベル（普遍性の視点）とオブジェクトレベル（特殊性の視点）が入り交じっているわけだ。それが、大澤真幸の言う「アイロニカルな没入」である（ワールドカップでブルーのコスチュームに身を包む若者たちが極右主義者にならないのは、そういうことだ）。
　さらにグローバル化によって、資本主義の盲点が曝け出されつつある。
　大澤真幸曰く、資本主義とは、無へ向かって普遍化を押し進める運動のことである。だが、普遍化を行おうとしているのに普遍化からもれてしまう部分が生じてしまうのだ。それが、大澤真幸の言う＜外部＞である。ドゥルーズの言葉を使って、「マイノリティ」と言い換えてもいい。
　マイノリティとは、第三種の審級によって恩恵を受けていると思えない人たちである。そして、第三者の審級に対して声を持たぬ存在である。
　大澤真幸が「日本らしさの根がない彼らがあえてナショナリズムに走る理由は、彼らの不遇感と切り離せない」と言うとき、念頭にあるのは恐らくこのマイノリティ、＜外部＞のことだろう。
　おまけに、資本主義とは、第三者の審級を抽象化していく運動でもある。つまり、第三者の審級はますます抽象的なものとして見えない存在へ、無へと近づいていっているのだ。だからこそ、目に見えるナショナリズム、サッカー日本代表のブルーのユニフォームを身に着けてぷちナショナリズムに走るのである。
　さて、『コードギアス　反逆のルルーシュ』である。
　日本が神聖ブリタニア帝国という超大国に植民地化され、日本という名前を奪われて「エリア１１（イレヴン）」と蔑まれているという設定には、確かにナショナリズムの薫りがする。少なくとも、ナショナリズムを喚起する装置が仕組まれている。また、日本が日本という国名を失ってひとつの記号と化しているところには、グローバリズムの中で意味を失っていく近代国家の姿を重ねられないわけではない。
　だが、ブリタニア帝国と黒の騎士団という対決構図を、米国とアルカイダの対立に併置して考えるというのはどうか。それは、『ナショナリズムの由来』の著者としては、あまりにも軽薄な分析ではないか。
　大澤真幸は、西欧ヨーロッパでは、かつてはラテン語が使われたこと、ラテン語が父の語と呼ばれていたこと、代わりに国民の言葉として生まれた各国の国語が母の言葉、すなわち「母国語」と呼ばれるようになったことを興味深く指摘している。また、イギリスの源流がブリタニア、ドイツの源流がゲルマニアと、双方ともに女性名詞、すなわち母なるイメージで指示されているとも指摘している。帝国が「父」なるイメージだとすれば、近代国家は「母」のイメージなのだ。
　だが、『コードギアス　反逆のルルーシュ』の世界を支配しているのは、神聖ブリタニア帝国である。「父」なる帝国のはずなのに、「母」なる名前なのだ。おまけに公用語には、かつてのラテン語のように英語が使用されている。なんという屈折！　おまけに、黒の騎士団を率いるルルーシュは、日本人ではなくブリタニア人、それに対抗してブリタニア側についている枢木スザクは、ブリタニア人ではなく日本人なのだ。『ナショナリズムの由来』の著者としては、その屈折に注目するべきであったと思うのだが、安易にテロリズムの構図に流れてしまっている。血迷ったか、大澤！　というところである。
　『コードギアス　反逆のルルーシュ』には、確かにナショナリズムの装置がある。「日本人を皆殺しにせよ」と冗談で命じたところ、ギアスが発動、皇女ユーフェミアによって実行されてしまうというくだりにも、ナショナリズムの匂いを感じることはできる。また、占領下にあるエリア１１のモデルが、日本占領下の台湾や米国占領下の日本という背景も、その匂いを強めている。『コードギアス』には、確かにナショナリズムが流れている。
　自分たちはナショナリズムになんか走っていない、右傾化していないという反論は、的外れである。的外れになってしまったのは、恐らくナショナリズムに対する理解の浅さ、そして記者が付した、ナショナリズム＝右傾化という杜撰な要約に原因がある。一方が、ナショナリズムという言葉に対して勘違いしているというのは、そういうことだ。
　しかし、大澤真幸もまた、半分正しく、半分違っている。『コードギアス』をナショナリズムの観点から分析することは充分可能だが、『コードギアス』の主題をナショナリズムだと言い切るのは、少々難しいようだ。勿論、この場合はナショナリズムとは右傾化のことではなく、特殊主義と普遍主義を兼ね備えた装置のことだが、ナショナリズムの観点では、ギアスという能力を捉えきれない。
　我々は、むしろ『コードギアス　反逆のルルーシュ』の中に、第三者の審級の不在を、その不在の反映を見るべきなのだ。
　資本主義とは、第三者の審級を抽象化していく運動である。つまり、第三者の審級が抽象化し、無に近づいて見えなくなっていく運動なのだ。
　だが、そうなったとき、第三者の審級の恩恵を受けていると感じられない者はどうするのか。目に見える形での第三種の審級（の代理）を求めるしかない。それが、ファンタジー小説に頻出する架空の帝国であり、そして『コードギアス』の中の神聖ブリタニア帝国なのだ。そう考えると、黒の騎士団は、国家＝国民という単位から、より小さな単位へ、「民族」へと特殊化していく新しいナショナリズムのひとつの運動を表していると捉えることができるだろう。
　『コードギアス　反逆のルルーシュ』には、古いタイプの帝国と新しいタイプのナショナリズム、帝国に存在していたタイプの第三種の審級と新しいナショナリズムに潜むタイプの第三種の審級とが混在しているのだ。だが、そのどれもが確実ではない。抽象化し、無へ近づいていく第三者の審級のように――。
　それを端的に表すエピソードがある。「合衆国ニッポン」の設立を宣言し、トウキョウ租界へ攻め込み、ブリタニア軍相手に勝利を目前にしたルルーシュは、妹のナナリーが誘拐されたことを聞いて指揮を放棄してしまうのだ。
　国家のために死ねない時代なのはわかっている。だが、民族のためにも死ねないのだ。死の担保は、国家も民族ももってくれない。第三者の審級は無へ近づいている――そんなことをささやいているようだ。

　如月群真と書いて、きさらぎ・ぐんまと読む。ごめんなさい、ぐんしんと読んでました。
　如月群真の初単行本『Love Selection』を紹介するのは、いまさらの感ではある。１年以上前に出た本である。けれども、きたるべき8月18日に２冊めの単行本が出る今こそ、なのだ。


　如月群真の描く学園乱交ものには、奇妙な明るさと淫靡さがある。ご都合主義とは、本来真正面から向き合ってかたづけるべきストーリー上の問題をジャンルの力学によって適当にごまかしてしまうことだが、『Love Selection』にはそのようなご都合主義がない。
　たとえば、メイド喫茶の話がある。通いつめた常連さんにはスペシャルサービスデーが用意されていて、その日は巨乳メイドを好き放題に揉みまくり、フェラチオさせ、突きまくることができるのだ。
　なぜ？　エロ漫画だから？
　そういうジャンルによる説明は一切ない。そうなったらいいなあ……という主人公のファンタジーはない。世界はすべからく欲望にしたがってつくられている。世界はすべて欲望にしたがって配置され、構成されている。まるでそう主張するかのように他の客たちはセックスに突進し、そして主人公もまた、ヒロインたちとのセックスに突き進んでいくのだ。
　はじめにエロありき、という態度ではない。世界は欲望なり、欲望は世界なり。そのテーゼを具現化した中、乱交が始まるのである。
　まさに、如月群真的ワールドというべき、欲望的世界観。エロ漫画だからそうなるのではない。世界は欲望だから、欲望こそ世界の姿であるからそうなるのだ、という強力な、世界宗教のようなテーゼ。
　一人の読者ではなく、一人のプロの魂を刺激し、魂を揺さぶる作品である。おまけにオッパイ星人にとってうれしいことに、巨乳爆乳キャラが出てくると、しっかり揉みまくってパイズリしてくれるのだ。帰る場所を見つけたアムロ・レイより幸せな気分である。
　２年間で書きためた原稿を収録したという性格上、絵柄のばらつきがあるという批判もある。だが、鏡は気にならなかった。たとえ絵柄にばらつきがあったとしても、エロティシズムにばらつきはなかったからだ。
　8月18日に期待の第２作が出るとのことだが、実に楽しみで仕方ない。きっとそこにも、群真ワールドは存在しているだろうから。
Love selection

　旅人和弘氏の描く女体は、たぷたぷんである。たとえ女子高生であろうと、あるいは人妻であろうと、身体は熟している。そしてその内側には、抑えきれない欲望が疼いている。そんな旅人和弘氏のイラスト＆漫画集が発売された。　


　彼の絵を知ったのは、同人ゲームだ。秋葉原のとらのあな３Ｆで、同人ソフトを見ていて出会ったのである。彼の絵柄は、一際異彩を放って目立っていた。
　そして『淫裸』もまた、売り場で目立っている。その熟したカラーイラストは、自然と人を惹きつけてしまう。ただ、イラストにおいても漫画においてもあまり乳房をいじっていない。漫画自体も短く、一枚絵を中心にしたようなつくりになっている。なので、乳責め目当てで買うと完璧に肩すかしを食らわされるだろう。あくまでも彼の描く熟した肉体、エロき肉のかたまりを、イラスト中心で楽しむためのものだ。
淫裸

　ココナといっても、『装甲騎兵ボトムズ』に登場する、すれた少女のことではない。山下しゅんや氏描くオリジナル・キャラクターである。一部には「山下しゅんや作品集より」という説明がなされているけど、山下しゅんや作品集『Sweet Dreams』にも『ディプスファンタジア』にもココナのイラストは掲載されていないので嘘である。正しくは、山下しゅんや氏のオリジナル・ヒロインだ。
ムービック 山下しゅんや作品集より 1/7 ココナ【10月予約】

　相変わらずの肉感的な造型だ。ただ、ヴィヴィッドな色を選択せずに淡い色使いを選んでいるからか、匂うようなエロティシズムはない。それでも、乳房はおいしそうである。

⇒山下しゅんや　ココナ　フィギュア画像（HOBBY STOCK）
⇒山下しゅんや　ココナ　フィギュア画像（あみあみ）
⇒山下しゅんや　ココナ　フィギュア画像（萌えよ！アキバ人ブログ）

　全体的にいい造型だが、気になるのは顔（ルックス）の再現度だ。これが果たして買う人それぞれのお眼鏡に適うかどうかである。今回は試作版の画像であろうから、今後の微調整でさらに山下しゅんやワールドに近づいてくれることを願っている。

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　作者は、ぼっしぃ氏。
　『水着彼女』の名の通り、しょっぱなは白いスクール水着の女の子のカラー漫画から始まる。白は透ける。透けるはエロい。


　普通にスクール水着を描いた漫画かな……と思っていると、３頁進まぬうちに、その水着に対する熱いリビドー、陰湿なフェティシズムに打たれ、囚われてしまう。これは、半端なエロ漫画じゃない、と気がつくのだ。
　決してスクール水着や競泳水着に対する冷やかしの漫画でもなんちゃって漫画でもない。作者自らが自らのリビドーを全開にしてぶつけた、エロ魂の一冊である。
　おまけにうれしいことに、『水着彼女』というタイトルなのに結構オッパイを責めているのだ。読みながら、うひゃあ、これはいい♪　と心の中で踊ってしまった。

水着彼女

　『凌辱侵乳射淫』。
　プレイをそのまま並べたようなタイトルである。オッパイ星人としては、どんなふうに乳房を責めまくっているのだろうかと期待する題名だ。


　『凌辱侵乳射淫』は、乳とその絵柄を眺める漫画である。萌え化されたキャラクターや萌え化されたＯＬや女子高生ではなく、大人の雰囲気を持ったＯＬや、現実の女子高生をより楽しみたいという人には、非常に心強い絵柄だろう。
　ただし、乳責めは少ない。パイズリも乳吸いもあるが、少量である。全編にわたりひたすら乳房を揉みまくり吸いまくり挟みまくり……というわけでは、決してない。
　あくまでも、ＯＬ的な巨乳やリアル女子高生な巨乳を眺めるためのもの。その現代的な女の子の顔とオッパイとの組み合わせを鑑賞して楽しむためのものだ。揉まれても吸われてもいない、変形していない美しい形のままのオッパイをひたすら眺めて欲情したい人には、向いている。個人的には、次作で思い切り責めてくれることを期待したい。
凌辱侵乳射淫

　人生は重力の増加に似ている。挫折の時、敗北の時、重力は極端に増加する。その瞬間、人は後悔するのだ。あの時ああしておけば、もっと重力は低くなっていたのではないか、軽かったのではないか、と。
　しかし、人生は重力の増加である。増えるのが常であり、減ることはない。歳を重ねるごとにどんどん重力は増えていく。重力を回避しようとするより、重力と戯れること、重力を楽しむことの方が心地いい。
　重力を楽しむためには、マジメになりすぎないことである。人間の背骨は重力や体重に負けないようにＳ字カーブを描いている。まっすぐになると体重が一気にかかって痛める。
　精神の態度も同じである。マジメになりすぎるということは、心の背骨がまっすぐになってＳ字カーブを失うということだ。当然、重力が一気にかかって精神が壊れてしまう。
　楽しむということ、マジメになりすぎないということは、心にＳ字カーブをもたせるということだ。
　マジメになりすぎないこと。いかに重力を回避するかではなく、いかに重力を楽しむかということ。挫折と敗北を乗り越えることに楽しみを懐くこと。その楽しみを心の底から味わい尽くした瞬間、人は心だけは無重力になれるのだろう。

　佐賀北高校を応援する女の子たちを見ながら、みんなかわいいなあ、レベル高いなあとへらへらしていた鏡だが、日本の女子高生たちのかわいさと対極的な位置にあるのが、トゥームレイダーのララ・クロフトである。外国の爆乳グラビアモデルによってよくコスプレされているが、そのララ・クロフトのフィギュアがリリースされるらしい。
【予約】NECA社 トゥーム・レイダー／アニバーサリー　ララ・クロフト

　顔は相変わらず怖いけれど――いい感じにリアルでこれはこれでありだけど――大きなオッパイが突きだして引っ張られたＴシャツの感じが、実にリアルで、グー。

⇒ララ・クロフト　フィギュア画像（あみあみ）

　あみあみの楽天店では売り切れているみたいだ。
　このオッパイだったら、目をつむってセックスしたいなあ……できれば騎乗位で、できれば乳を揉みながら（笑）。

　『一騎当千』に次ぐ巨乳フィギュアの宝庫となりつつある、『セキレイ』。

　最初に結（むすび）がフィギュア化され、その次となるのが、この月海（つきうみ）である。ゲッカイと読まないように。
セキレイ ～月海～ ムービック（予約：10月発売予定）

　オタクコードを理解する者なら一目瞭然、ツンデレキャラである。その眉と目つきが、わたしはツンデレキャラだと絶叫している。実にわかりやすいキャラだ。

⇒セキレイ　月海フィギュア画像（HOBBY STOCK）

　発売は10月。オッパイのツンツン具合、尖り具合では、松（まつ）に負けているが、これまたよろしき乳である。早く他の画像も見たいものだ。

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⇒セキレイ～松の上等乳　

　鏡も注目している巨乳漫画、『セキレイ』。

　その『セキレイ』から、また巨乳少女がフィギュア化されることになった。
　松である。松というと松竹梅が思い浮かぶが、この乳、確かに「松」のランクの乳だ。
セキレイ ～松～ ムービック（予約：11月発売予定）

　ぴかぴかのコスチュームに包まれた巨乳が眩しい。表情もいい感じだし、ルックスもよさそう。何よりも、そのオッパイの先端――ツンツンとんがった乳首がいい。

⇒セキレイ　松フィギュア画像（HOBBY STOCK）

　これまた11月発売予定ということで、エクセレントCOREのホルスタイン花子ともろにかぶるね。11月は、なんていい季節なんだ！　こういう露骨な巨乳フィギュアには、素直に欲情しちゃうね。

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⇒セキレイ～松のツンデレ乳　

　昨日、友人と喫茶さぼうるでバカバカ帝国とマジメ帝国の話をした。
　バカバカ帝国は脳内にある馬鹿帝国である。バカバカなことを考えるのが、バカバカ帝国だ。哲学マジメ帝国はマジメに自己反省してやたら考えちゃう帝国である。
　バカバカ帝国は偉大である。バカバカ帝国は、哲学マジメ帝国を駆逐し、鬱帝国を撃退できる。 マジメになりすぎた頭をやわらかくし、鬱になる可能性を摘み取ってくれる。とっても強い味方である。
　マジメに哲学をやると、言語的思考力と分析力は鍛えられる。「ユーザーさん次第ですよね」とか「それはメーカーによりますよね」なんて、ちょいと相対性に問題を落としこんで、ちょいと頭のいいふりをしているのがはてしなく頭が悪いということがよくわかるようになる。相対性の相対性を、さらに相対性の中の絶対性を見抜けるようになる。
　だが、哲学マジメ帝国は危険だ。哲学マジメ帝国が脳内を全部統一してしまうと、国内に鬱が発生しやすくなってしまう。マジメすぎるがゆえに、そして考えすぎて自己反省しすぎるがゆえに、自分の目指しているレベルに少しでも到達しないと、敗北感がどんどん蓄積されてしまう。哲学マジメ帝国は鬱帝国に対しては弱いが、バカバカ帝国に対しては強い。バカバカ帝国を倒せるのは、哲学マジメ帝国だけである。だが、哲学マジメ帝国を倒してしまうと、自分の中に、鬱帝国を倒すものがなくなってしまう。
　鬱帝国は哲学マジメ帝国を内破するが、バカバカ帝国には簡単に負けてしまう。バカバカ帝国が脳内世界の覇権を握っている間は、鬱帝国は発生しようがない。
　三者の関係からして、バカバカ帝国は最強である。バカバカ帝国は、それ自体が命なのだ。バカバカ帝国は、命の帝国なのである。おバカは偉大なのだ。

　今年の後半は、巨乳フィギュアが豊作である。我々を魅了したエクセレントモデルCOREから司淳のイラストが再びフィギュア化されることになった。
　ホルスタイン花子――まさに欲情させる爆乳ミルク女である。
エクセレントモデルCORE TSUKASA BULLET -司弾- 02 ホルスタイン花子さん《予約商品11月発売》

　表情もよく再現されているし、何よりこぼれそうなオッパイがいいね。たぶん、これ着脱できるんじゃないかな。生乳がどんなでき具合になっているか、楽しみです。

【 ＣＭ 】
・第11回ゲームシナリオ講座、8月26日開催
⇒同人ゲーム価格意識アンケート実施中（鏡裕之公式サイト）

　いまだなお、爆乳フィギュアを量産しつづける『ウィッチブレイド』。ウィッチブレイドというと天羽雅音、天羽雅音というと勇ましい乳フィギュア……というパターンが多かったのだけれど、今回とらのあなから出る天羽雅音のフィギュアは、水着姿の、非常に牧歌的なものである。
FineScenery ウィッチブレイド 天羽雅音＆天羽梨穂子 水着ver. 完成品フィギュア《予約商品10月...


　勇ましき乳より、幸せな乳の方が数倍いいに決まっている。勇ましいコスチュームよりは、ビキニの方がオッパイだって目立つしいいに決まっている。あみあみでも画像が公開されているが、まだ１枚程度。

⇒天羽雅音＆天羽梨穂子 水着ver.　フィギュア画像（あみあみ）

　まだ正面からの乳などはよく見えていないが、どんな乳の造型なのか、とっても楽しみ。　　

　7月31日にフェチシナリオをアップして、今、最終調整というか最終の読み直しをしているところです。これが終わったらアフレコになっちゃうので――そうなると台詞の修正があまりできなくなっちゃうので――その前に誤字脱字ともろもろのエロトーンの調整ね。
　今回はかなりきつかったわ。たぶんこんなゲームつくる人はいないと思うけど、いや～、きつかった。きつかったけど、またやりたいね。
　情報はまだ載せられないけど、あと１、２カ月で出てくると思うので、それまで楽しみにしておいてください。
　シナリオの最終調整が終わり次第、ポルノ小説に戻ります。