DOAX2　Venus on the beach！シリーズ ティナ 完成品フィギュア コトブキヤ版《予約商品04月発売》

　あやね、レイファンと魅力的な水着格闘少女を生み出しているVenus on the beach！から、2008年4月にティナがラインナップに加わることになった。シリーズ当初からメンバーであり、一番の爆乳を誇るティナだけに期待されるところだが、正直、肩すかしである。

⇒Venus on the beach！ティナ（あみあみ）
⇒Venus on the beach！ティナ（テクモオンライン）

　人々がティナに求めるものは何だろうか。
　それは、ずば抜けてでかい爆乳の再現、下乳も脇乳も存分に視姦できるフィギュアの実現ではなかろうか。
　だが、リリースが決まったティナは、海中を泳ぐ姿として描かれている。この発売を決めたトップは気づいているのだろうか。泳ぐのはin the seaであって、on the beachではない。砂浜の上ではたとえ魚でも泳げない。
　しかし、このシリーズ名は「Venus on the beach」。どこが砂浜なのか。砂浜シリーズと謳いながら海中を泳ぐモデルを採用するとは、どういう了見か。このあたりからトップの勘違いが窺える。白っぽい肌に金髪の彼女に、わざわざ白いビキニを用意するセンスも、個人的には首をかしげざるを得ない。
　原型師の方は非常によく努力されていて、造型としてはいいと思う。泳いでいる感じも腕や足の感じも実にみごとに再現されている。純粋なフィギュアとしてはよい出来だ。だから、原型師を批判するつもりは毛頭ない。むしろ、原型師に対しては誉めてあげたいと思う。
　しかし、ＤＯＡＸシリーズ、Venus on the beachというシリーズを考えたとき、複数あったはずのデザイン案の中からこの案に決めた人間の判断には、オッパイ星人として怒りを感じざるを得ない。なぜわざわざこんなポーズに決定したのか。この案を採用した者は、on the beachの意味を本当に理解していなかったのか。beachには海中も含まれると真剣に勘違いしていたのか。何のためにシリーズ名を冠したのか。あのシリーズ名は、嘘偽り何でもありの、適当なお題目だったのか。日本ではなくアメリカで売るつもりでプロデュースしたのか。だとしたら、プロデュースする人間としては非常におめでたいことだ。こんなことをしていては、このシリーズは尻すぼみになるだろう。セールスは下がってしまうに違いない。ユーザーが求めるものを把握してこそプロデューサーだと思うのだが、このデザインに決めた者はそれを理解していたのだろうか。
　ＤＯＡともVenus on the beachシリーズとも関係なしに、ただ泳ぐ女のフィギュアをプロデュースしたかったのだとするなら、よそのシリーズで、よそのゲームでやってくれと申し上げたい。
　なお、テクモオンラインで限定版の予約が始まっている。