小池栄子『digi+KISHIN girls』を見た。
　４年ぶりに篠山紀信が小池栄子を撮り下ろした写真集である。
　表紙からしていわゆるグラビアアイドルの写真集とは違うなという感を強くしていたのだが、中身を見て、それはさらに確信に変わった。
　小池栄子は終わった、と。
　それは、彼女のキャリアパスが終わったという意味ではない。芸能界での彼女のキャリアパスはまだ続いていくだろう。ただ、我々が知っていた、グラビアアイドルとしての小池栄子は、いなくなってしまった。つまり、すでに知っていることの再確認だ。
　篠山紀信自身もあとがきで、「ヴィスコンティの映画に象徴されるような、滅んでいくことの美学、あるいはそこから立ちのぼる官能の匂いを表現したかった」と述べている。恐らく、彼が見ようとした小池栄子は、水着をまとって男を誘惑するグラビアアイドルではなく、一人の官能的な女優としてのイメージだったのだろう。
　ポルノ小説とエロチカという分類がある。
　ともにセックスに関連している小説だが、ポルノ小説は、あくまでも男性を煽情するものである。平たくいえば、射精させるもの、オナニーさせるものだ。
　対してエロチカは、ただ性を主題にしている小説だ。エッチシーンは登場するが、男性を欲情させることは目的に含まれていない。
　グラビアアイドルとしての小池栄子と女優としての小池栄子にも、同じことが言える。グラビアアイドルとは、果てしなく煽情的な対象である。脱がないポルノヒロインである。だが、女優は違う。女優はポルノヒロインを拒絶したところから成り立つ、官能の表現者である。
　グラビアアイドルとしての小池栄子は終わった。否、彼女は偶像としての自分に終止符を打ったのだ。
　グラビアアイドルとしての大判の写真集を出したのは、2002年が最後。すでに確認されていることが、今後加速していくに違いない。

小池栄子ファンには申し訳ございませんが、以前はともかく今の彼女をグラビアアイドルとは思うことができません。
　アイドルって言うのは、神々しいものか愛でたくなるものじゃないかと自分は考えています。
　特に女性の場合、非常に良いものか（壷ではありませんが（笑））、かわいくて守りたくなる人かなと思っています。それは偏った考え方だといわれる方もおられると思いますが、偶像崇拝者という人種は独り善がりな思考を持っていると私は考えています。（しかしほかの方々の嗜好を否定するわけではなく、あくまで価値観の違いです）
　前置きが長くなりましたが、最近の彼女ですが、露出が少ないのは言わずもながですが、気の強さを前面に出しすぎているのではないかと思います。
　もともときつい顔立ちをしているところがそれに拍車をかけているように思います。
　以前はその表情にも、幼さや弱々しさを感じることができましたが、今は見る影もありません。
　逆に佐藤江梨子のほうが、グラビアアイドルとしてはいけていると自分は感じています。
　先日発売された実写版『キューティ・ハニー』の彼女は、実にかわいかった。途中出てくる走っているときの乳揺れも、たまりませんでした。（笑）
　女性蔑視だと言われてしまいそうですが、強い女性よりも弱い女性のほうが私は好きです。

　アイドルとグラビアアイドルは違うし、アイドルと女優も、グラビアアイドルと女優も違う。
　グラビアアイドルというのは、文字通り自分の身体を使って男を欲情させる、セクシュアルなロマンを男に起こさせる存在。
　グラビアアイドルとして成立するには、「この子を脱がせたい」「この子だったら自由にできるかも……」なんてポルノチックなロマンを許容してくれる雰囲気がなきゃいけない。
　窪塚愛って子がいるんだけど、この子顔つきがきついのね。そういう子はやっぱりちょっとダメなのね。たとえきつめの顔であっても、エッチな想像を許してくれるような柔和さを伴っていなきゃいけない。それが「かわいくて抱き締めたくなる部分」なんだと思う。

　小池栄子の写真集って、おれ、ほとんど持ってるのよ。デビュー作の写真集もある。サインもついてたりする（笑）。
　小泉が首相に就任した頃が、一番グラビアアイドルとして旬だったね。

　サトエリは個人的にダメです（涙）。
　風俗嬢だったらＯＫだけど、グラビアアイドルとしては好みとは……。おれはもっと知性と乳のボリュームがほしいじょ（笑）。
　ルックスでいったら黒羽夏奈子とか岡倉あゆとか佐藤和沙とか黒田美礼とか、乳で言ったら花井美里とか夏目理緒とか松金洋子とかの方がええのう。じゅるじゅる。

1月以上たってコメントするのもなんですが、一言。
岡倉あゆ、どうやら引退かもしれないっす、もしくは活動休止？
実際1年くらいたいした活動はしてなかったですが、この度アーデニーのホームページからも削除されてました。
私も何気に好みだったんで、悲しいっす～(T_T)
AVとして復活しないかな、等とよこしまな考えを持ってしまいますが(笑)　まあ、いろいろあったんでしょうね・・・。

　情報サンクス。
　奈良か大阪の方に彼氏がいてほぼ引退は確実……、というニュースは半年近く前に耳にしていたので、正直やっぱりなという感じです。
　でも、彼女にはもっと写真集出してほしかったし、活躍してほしかったね。２冊だけってのは、活動時間を考えると少ない。毎年１冊のペースで出してほしかった。
　芸能界に残るには、まともすぎたというか、性格がよすぎたのかもしれんね。まともな子は普通、芸能界からいなくなっちゃうからね。その意味では「まともな子だったんだ」という幸せと安堵がありますが、寂しさは拭いきれない。
　かつて彼女が個人サイトを開いていた頃、掲示板で何度かやりとりをしたことがあるだけに、寂しさの質も違いますね。本当に、等身大のいい感じの子だったのになあ。
　アイドルというのはどこかしら性格的にむむむ？　というところがあって、写真として眺めている分、ただ遠くから憧憬している分にはかまわんけど実際に付き合ったり会うのはどうかね、という子が圧倒的に多いんだけど、岡倉あゆは、人相からしていやな部分が少ない、ええ顔だちの子でした。憧れやなくて、まじめな意味で「まともに会って話をしてみたいな」「付き合いたいな」と思わせてくれる子でした。おれにとっては、忘れられない子です。どこかで会いたいなあ……。

あんまりコメント続けるのも何かなと思いつつ、岡倉あゆのファンだった同志(笑)として、性懲りもなく嘆きを少し。
TOPTEN MATEでグラビアを見て、なぜかどうしょうもなく魅かれたのを思い出します。それ以来、他のグラドルより何故か特にひいきにしていました。
はっきりいえば、マイナーだったし、まあ売れないだろうなあ、と思いつつ、密かに応援してましたねえ。鏡さんの言うように、何というか、にじみ出る雰囲気が良かったのかもしれないです。他のグラドルには感じたことないものでしたね･･･。
幸せになってほしい、でもどっか寂しい、というのは同感です。
なんか独り言になってしまいましたが、同じように感じている人がいるのが、嬉しいような切ないような何とも言えない気分をおぼえて、つい書いてしまいました。
岡倉あゆの今後に幸多からんことを、と願って、コメント終わります(笑)