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「18歳未満はご遠慮ください」と書く作家
 2001年頃、小学六年生の男の子からメールをもらった。「いつも読んでます」。当時公開していた巨乳フェチポルノに対する感想だった。「小学生がそんなの読んじゃだめだよ」。書こうとして踏みとどまった。

 男の子が性に興味を覚えることは、人類という種族維持を考えればとてもいいことだ。それに、その小学生の子は、ぼくが1つの娯楽を与えていることに対して感謝しているのだ。凄く楽しかったです、凄く興奮しましたってよろこんでいるのだ。なのに「読むな」なんて書いたら、裏切られたように感じるだろう。まるで抱き締めてくれると思っていたら殴られた時みたいに。

「小学生なのに読むな」と書くことは、作家自身が性を悪として捉えてしまっていることを意味する。それは、書き手がまだ性や欲望を捉えきれていないこと、受け止めきれていないことを意味する。端的にいえば、未熟者ってことだ。

 ポルノを書く人間が、読者に対して道徳的にうるさい親やうるさい教師になってはいけない。ポルノ作家はエンターテイナーなのだ。読者を楽しませようとする人が、「あなたの作品を楽しんでいます」と表明した人に、どうして説教するのだろう? 説教されるべきは、そう言った作家の方だ。

 ぼくはその小学生に対して「ありがとう!」と書いた。本当にありがとうと思った。いっぱい抜いて、ステキな大人になれよ。いい男になれよって思った。そういうことがあったので、「18歳未満はフォロー禁止」って断り書きをするプロの書き手(作家やゲームシナリオライター)を見ると、ぼくは違和感を覚える。

 自分が悪者になることを避けてる? ぼくは悪者ではないです、悪者にもなりたくないです。そう逃げようとしてる? 馬鹿め。普通の人が悪だと退けて外へ排出するものを、真正面から受け止め、変換する。それが作家ではないのか。悪を喰らわずして何が作家か。悪人になることを覚悟せずに何がプロか。

 だから、Twitterにいるプロの書き手には、18歳未満はご遠慮くださいなんてことは、真っ先に遠慮してほしいのだ。ツイート程度で、性的嗜好が感染するものか。それほど悪徳をばらまける作家も、そんなに煽情する作家もいない。いや、感染すると思ってるとしたら、あなたは自意識過剰であるし、臆病者である。

 勘違いする人のために付言しておく。「18歳未満の子に見せないようにすること」が配慮だとか犯罪抑止だと思っている人がいるようだが、犯罪抑止にはならないし)、見せることは犯罪促進にもならない。

※(犯罪抑止や犯罪促進については、拙著『非実在青少年論~オタクと資本主義~を読んでほしい)。
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 大昔のアメリカのこと。映画で銀行強盗が描かれると犯罪を促進するとして取り締まりが行われた。あなたたち、銀行強盗の映画を見たからって、強盗をやるか? ヤクザものを見たからってヤクザになるだろうか? 格闘ものを見たからって、映画館を出たとたんに人を蹴りまくるだろうか?

 ノーだ。ポルノもまた同じである。いわんやポルノ作家のツイートをやだ。ツイートなんて、ポルノにすらなっていない。そんな感染力のないもの、毒にすらならないものをなぜ「見せないように」規制する? 配慮する? 過剰な自主規制と自己保身以外の、なにものでもない。

 ところが、18歳未満の子に自分のツイートが読まれることを「実際に万引きすること」「実際に犯罪すること」と同等と見なしてしまう書き手が、少なからずいる。はっきり断っておく。犯罪ではない。感染もしない。そもそも、性的な嗜好は、本人にレセプターがない限り感染しないし、140字のツイート程度では感染させるのは難しい。そもそも、性的嗜好を持つことは犯罪ではない。

 それから、閲覧を禁止することが配慮なのではない。それは過剰な配慮であり、ただの自己防衛である。もちろん、だからといってぼくは「みんな見ていいよ~」「小中学生も見ろ」って書けと言っているわけではない。そう解釈している人がいるとしたら、その人は相当誤読の才がある。

 ぼくは、他人や自分が悪と考えるものを作家個人がどう捉えるのか、どう受け止めるのかという心理的な態度の話をしている。

「18歳未満はご遠慮」と書く作家の場合、だいたい自分で己の性欲を悪と捉えていたり、自分の羞恥心を処理しきれていなかったりということが多いようだ。で、小中学生のメールを読んで、自分の姿を重ねる。「いかん!」ってなる。

 悪者になる覚悟を持てよ、悪者になれよって、ぼくは思う。それが作家。実際の社会生活において悪を行うわけではないが、物語の世界では悪を引き受ける。精神的には悪を受け止める。それが作家だ。自分の中の悪と向かえなきゃ、いい物語なんか書けない。そういう人が自分を道徳的に守ろうとしてて「ご遠慮」なんてやってはいけないことなのだ。

 ぼくはこの文章を、あえてきつい書き方で書いている。今回の記事によって、不十分な性の捉え方をしている作家が、より広い受け止め方をするようになって、作家として成長してくれればと思って書いている。それはいわば、弁を閉じてしまっている状態だ。その弁を開けるために、敢えてきつい書き方をしている。それは、表現を守るためでもある。

 表現規制を潰すのは、政府などによる法的な禁止だけではなく、自主規制である。「小中学生はご遠慮」という自主規制は、危うさを持っている。表現規制の問題に関わった時、ぼくはそれを実
感した。だからこそ、ぼくは問題点を指摘して、過剰な自主規制を行う人を少なくできればと思って、この文章を書いているのである。

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