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乳之書
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太陽の評価と月の評価
 人の評価には、太陽の評価と月の評価というのがあるのかもしれない。
 世の中には、自尊心を満足させたいという気持ちが強い人がいる。自分を凄く見せたい、自分は凄い人間なんだと他人に言わせたい、自分は他の人と違うんだ、すばらしいんだって言わせたい、認めさせたい。
 そういう、「自尊心を満足させたい」という気持ちは、自分を優先した考えだ。自分は自分のことを凄いと思いたい、あなたも同じようにわたしを凄いと思って。それは、自分が願う自分像を他人にも間接的に強要する姿勢である。そういう姿勢や気持ちは、他人を切り捨てること、他人への配慮をしないことによって成り立っている。そこには自分しかない。
 そういう人は、自分が凄いと思わせることを最優先にしてしまう。結果、「そこでそれを言ったらあなたの立場がまずくなるでしょ」というところでも、自分が凄いと証明してくれる事実を暴露してしまう。結果、立場が危うくなる。
 あとで立場が悪くなる……と考える人は、他者から自分を評価する視点を持っている。その方が、結果的に自分を一番よい状態にキープできるということがわかっているからだ。
 だが、自尊心を満足させることにこだわってしまった人は、そうはいかない。他人へ配慮することは、自分優先の考えに待ったをかける。
 自分がこう思いたい自分像を、他人にも同じように持つように思ってほしい。そして、実際にそう思ってくれた。やった! 自己満足はそこで頂点に達するが、他人への配慮は、その頂点へ行くプロセスに待ったをかける。自己満足という完結性に対して外から乱入し、完全性を損なうように、自己中心主義の人には見えるだろう。自分が、自分が……と自分だけで成り立たせようとしている世界に他人を入れてしまうと、異物が入って完全性が失われた感じに思えてしまう。第一、生の他人を入れたら、「あんまり自分はたいしたことないじゃん」ってことがバレてしまうではないか。
 自分を凄いと思いたい人というのは、そこそこ優秀だけど、そこそこなのだ。そこそこ凄いだけで、めちゃめちゃ凄いわけではない。それが半ばわかっていて、でもそれを認めたくなくて、一方的に自分が思いたい像を他人にも持ってほしいと願いつづけてしまう。でも、そもそも本当の自分を否定しているから、不安定なままになる。その不安定さを、他人から凄いと思ってもらえることで補おうとする。自己中心主義なのに、実は思い切り他人に依存しているのだ。
 そういう人には、たいてい劣等感がある。でも、勉強はできたりする。ある程度「自分はできる」という気持ちを持っている。「自分はこれくらいできるはずだ」という像を持っている。でも、自分が持っている「わたしは凄い人」という像と、他人がその人に持っている「この人は凄い」という像とがずれている。自分は自分を凄いと思いたいのに、まわりはそんなに凄いと思ってくれない。この中途半端な宙づり状態は、苦しい。不安定だ。だから、なんとか自分は凄いと思わせようとする。結果、他人への配慮を捨てる。そして、自分の凄さを喧伝しようとする。
 この手の人の劣等感は、近親者によって起きる場合がある。自分自身も優秀なんだけど、まわりにもっと凄い優秀な人がいると、自分の評価と他人からの評価との間にずれが生じて、自分を凄いと思わせようという気持ちが強くなりすぎてしまうのだ。
 しかし、違う側面もある。
 人間にはスポットライトを浴びるタイプと、あんまり浴びないタイプがある。自分は凄いと思う気持ちが強い人、つまり強いスポットライトを浴びたいと思っている人があまりスポットライトを浴びない状態だと、自分を凄く見せようという気持ちが強くなって、どんどん他人への配慮から遠ざかる。この当人が編集の場合、「他人」=「自分が担当している作家」でもあるので、こういうタイプの編集さんは作家を尊重しないし、作家をだめにしてしまう。幸い、ぼくはその手の編集さんにお会いしたことがない。
 評価にもいろんな形がある。派手にスポットライトを浴びるタイプの評価もあれば、あまり人が口にしないけど地味に評価されるというタイプもある。つまり、太陽光に照らされるタイプの評価もあれば、それより地味で暗めだけど月光に照らされるタイプの評価もある。どちらも評価は評価である。太陽光の方が絶対的に上というわけではない。でも、月光タイプの人が間違って太陽光に照らされたいと思ってしまうと、他人を切り捨て、自分だけの世界に走り、結果としてはそもそも一切の光を浴びない状態になってしまうのだ。
 自分が凄いと思われたいという気持ちは悪い気持ちではないけれど、それだけではただの醜い人間になってしまう。「自ら恃むところ頗る厚」い山月記の李徴になってしまう。そして、その前提は「自分は自分が思うほど充分に評価されていない」という事実認識にある。その前提が間違っているのだ。その前提が、その人に苦しい思いを生じさせているのだ。たとえ無評価であってもそれが自分への正当な評価であり、自分は充分に評価されていると捉え直すこと、自分の姿を受け入れること。それがその人にとって一番必要なことなのだろう。
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