アダルトビデオの巨乳フェチものを見ていると、時々制作者は悪意に満ちたただのガキではないのか、クラスに一人はいた、いらんことをしては他人をいじめてよろこぶいやなやつではないのか、と思えるときがある。
　恐らく、おおよそマーケティングというのはしていないのだろう。さんざんオッパイばかり揉みまくる内容にしておきながら、最後の最後で、本気で女優さんを泣かせながらファックするシーンを入れてしまったビデオがあったけれど、それが最たる例だ。オッパイ星人が何を望み、何を歓迎し、何をいやがり、何に激怒するか、考えていればそのような余計なネタは入らなかったはずだ。
　それでも、アダルトビデオは決して素人がつくれる代物ではない。カメラワーク、カットのつなぎなど、プロに近い技を持っていないとできないことだって多い。だからきっと作り手なりに色々と真剣に考えてつくっているのだろうと思うのだけれど、内容のラインナップを見ていると、「揉みばっかりじゃつまらないから、こんなの入れてみよう」「あ、それ、やってねえからおもしれえ」みたいな声しか聞こえてこない。自分たちがつくりだした商品を買う人が、何を期待して、何をいやがるのかという調査もやっていないし、思考も働いていないようにしか思えない。
　正直、今のアダルトビデオは美少女ゲーム以下だ。今の美少女ゲームだって、トップの作品をのぞいて平均的なものを考えると、決してレベルは高くないけれど、その美少女ゲームよりひどいように思える。エッチシーンのバリエーションとは、購入する人がいやがっていようと、とにかく思いつきの「ネタ」をいっぱいつめ込むことだ、みたいな他人のない思考、客のいない思考、マーケティングのない思考をつづけていると、お客はどんどん見向きもしなくなる。お店で売ってるアダルトビデオなんかどうでもいいや、なんて気分になって、売り上げは下降。アダルトビデオがポルノと言えるほどの代物かどうかはともかくとして、ポルノ産業の中で最初に凋落するのがアダルトビデオということになってしまうかもしれない。

「大浦あんな」は見ていて何となく鬱になりました・・・

⇒ＴＯＲさん

　最近の中では、波風きらがもったいないですね～。
　

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「アダルトビデオは決して素人がつくれる代物ではない」
非常に納得です。。感服しました。