看板に偽りなしという言葉がある。ゲームをつくっていて、一番うれしい言葉だ。『ＭＩＬＫ・ジャンキー』が発売されたとき、あるゲームレビューのサイトで「看板に偽りなしのゲームだった」と書かれていて、本当にうれしかった記憶がある。
　「看板に偽りなし」は、ゲーム制作から広告展開、パッケージにいたるまですべてにズレがなく強い統一性が保たれている状況でなければ生まれない。「つくる」から「見せる」、そして「売る」までの一環のプロセスにひとつもズレがない状態でなければ、「看板に偽りなし」は成立しない。「徹夜してやってしまった」と同様、「看板に偽りなし」は最高のほめ言葉だ。
　逆に、決してやってはいけないのが、看板に偽りありだけのゲームだ。有名なシナリオライターが単独で書いていると思ったら複数のライターが書いていた、しかもそれを発売前に公表しなかった、購入したらあるべきヒロインのルートが欠落していて未完成品同様のものだった、なんてことは、あってはならないことだし、許されることではない。人々を楽しませるのが仕事のクリエイターが、お金を払ってくれた人に対してわざわざ怒りとストレスを売り渡すなんてことは、期待してくれている購入者に対する裏切りであり、悪質な詐欺行為だ。事前に公表するという高潔さを示せなかったのは、事実の発表による販売本数と利益の減少を恐れたからだと言われても、反論する資格はない。
　ゲームソフトは、本来、高額な商品だ。体験版が用意されているとはいえ、買うまでは満足できるかどうかはわからない。中身を覗ける小説とは違う。ゲームソフトを購入するというのは、賭けなのだ。馬券を一点買いするのと同じなのである。しかも、おおよそ馬券ではやらない、6000円や7000円の一点買いをしてくれる。それに対して、作り手は誠意と高潔さをもって応えねばならない。それができぬというのなら、エンディングに名前を載せる資格も、そもそも業界にいる資格もない。
　クリエイターの仕事は、話題になるものをつくってインタビューに応じてイベントでしゃべっていいかっこをすることではない。いかにもクリエイターづらをして、お金を払ってくれた人を怒りの庭に招待したり、その人たちの毎日を怒りの日々に変えたりすることでもない。もちろん、クオリティのためと称して発売を延期してお客さんをイライラさせることでもない。お金を払ってくれる一人一人に対して、誠意をもって充分に報いることだ。そのためには、看板に偽りが生じればただちに公表して頭を下げる高潔さが必要なのである。

どこぞのメーカーに聞かせてやりたい言葉ですね＾＾

一方はライター自身謝罪＆無料配布、
もう一方はライター音信不通、
完全版（便利な言葉だ）でまた正規ユーザーからもお金を取るらしいです。
正直、対応の差に唖然としたけど、前者で「当たり前」のことですよねー・・・

後者のメーカーに関心を向けることは、もうないでしょう・・・

⇒akeさん

　トラブルのときに人間性が見えるといいますが、会社の人間性、ソフトハウスの人間性、シナリオライターの人間性も見えてしまいますね。

メーカーによっては、こういうのもありますからね
http://www.g-collections.com/
http://www.peachprincess.com/
http://www.jastusa.com/
http://shop.himeya.com/

要するに、これらは日本で発売されたものを
北米の人たちのために、字幕のみ英語にするものです
自分もプレイしましたが、本当に字幕以外は日本語版そのもの
ただし画像は、モザイクなしという素敵使用
だから、制作に時間はあまりかからないと思うのだがいかが？
後厚かましいお願いですが、先生からもこういった業界の存在を広めてくれないでしょうか？
日本人が、モザイクなしでエロゲープレイするにはこういう品物に手を出すしかないのが

⇒浜谷太一さん

　モザイクなしの北米版をプレイするために北米版の普及を……というのは、正直どうかなと思います。