奇作と呼ぶにはあまりにかわいらしい。
　いぬぶろ『いぬみみずかん』。女の子を犬と重ね合わせて描いた、犬耳萌えポルノコミックである。萌えよ！アキバ人ブログや、オタロードBlogでも紹介されている。まごプログレッシブでも画像つきで紹介されているが、残念ながら巨乳系のサンプルはない。
　犬耳の女の子というコンセプトだけでなく、絵的にも犬に対して近づけている。女の子の顔は典型的な萌え絵でありながら、頭髪には犬のような耳があり、さらに尻尾もある。見た目は、かわいい女の子たちが犬のコスプレをしているのに近い。これは犬耳のエロ漫画なのだ。
　しかしながら、その、犬耳を貫き通した情熱、犬耳に対するリビドー、犬耳から連想されうるペット的イマージュに対するその執着は、プロの作り手をも唸らせるパトスに満ち溢れている。百花繚乱ならぬ百犬繚乱。ドーベルマンまで愛らしい大人の巨乳女性として描いてしまう、その手腕。美少女コミック史に残りそうな、愛らしい奇作である。
　乳房へのこだわりはバラバラだ。微乳あり、普通乳あり、巨乳あり。ただし、超乳は含まれていない。爆乳まで到達しているかは微妙だが、何よりも絵柄がかわいらしい。売れ線の、非常にすぐれたアピールのある絵である。その魅力は、美少女ゲーム特有のハンコ絵と比べるまでもない。
　オッパイ星人的によかったのは、26話の「Smooth Corrie」。
　向かい合ってぎゅ～っと巨乳を揉みしだき、女の子が反応し、さらに乳揉みを重ねてゆく。幾多もある話の中で、乳揉みが秀抜であった。全編乳フェチにあふれているというわけではないが、買いたくなってしまう一冊である。
いぬみみずかん