自分がヘンとか変わっているとかヘンタイとか思っている人のほとんどは、微小な差異とバージョン違いの範囲──同一に近い類似性の範囲──におさまっている。一言でいえば大同小異。
　自分のことをヘンと言うのは、もちろん他人からヘンと名指しされてきた香ばしい過去もあるのだが、大衆的な同一的還元性──自分が他人と置換可能なネジであること──から抜け出すためのアイデンティティ的戦略であることが多い。そしてその戦略は、たいてい途上のもの──脱皮していくためのプロセスである。
　ヘンとか変わっているというのは、所詮他人を鏡にして見ているわけで、他者依存的なアイデンティティの支え方である。他者に依存しているという点において、すでに自立していないわけだから、充分にアイデンティティが確立されているとは言い難い。
　アイデンティティの最終的な行く先は、他人に比べてどうだということではなく、他人はともかく自分はどうなんだ、というところにある。他人がどうとか、他人に比べてどうという視点はもはやない。その境地にたどりついてこそ、差異のない世界での「オリジナル」、同一性の中での固有性というのが生まれるのだ。

　お久しぶり（？）です
　
　やはり他者の存在は否定できないわけですから、おっしゃりたいことというのは全て、他者のことは否定せず、そして認識をもしている上での境地――という話なのだと愚考します。
　
　聖書になぞらえていえば、アダムとエバが知恵の実を食べ、お互いを意識しあい始めた時点から、他者、というものが生まれたわけで。
　他人を意識した人間には、深い意味での“孤独”というものは存在しないのでしょうかね。
　　解釈が多少ひねくれた感じがしますが＾＾；
　
　

　全然違っとります（笑）。
　他人と比べるという視点がある限り、オリジナリティというものは獲得できないのであります。

　他の人の存在をすべて打ち消して、純粋に自分の存在だけに向かった時に、人のアイデンティティは確立し、存在の固有性も生まれるのです。

　そこまで違うとは(笑)

　そういった考えは浮かんだんですが、その境地がどう考えても到達不可能地点のような気がして、もう一方の論を書いてみましたが……
　他人を打ち消す＝自身を打ち消す
　のように感じてしまうのは、いまだそこにたどり着ける器じゃないからなんですかね。
　いやはや、先は長いというか……。
　自然と理解するまでは、辿りつけなさそうです。