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乳之書
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フィギュアは変態にあらず
 久々にTVタックルを見ていたら、言説的未熟者がいた。
 ちょうどビートたけしが、秋葉原で見かけた、フィギュアに命を賭けている子の話をしているところだった。
 曰く、フィギュアを買おうと思ってお金を握り締めて出かけた奴がいて、でも、自分が買おうと思っていたフィギュアを別の人間に買われてしまって、「●●ちゃ~ん」って泣いてやんの。
 ビートたけしの話に、場が和む。その瞬間、元毎日新聞記者にして元コメンテーターの三宅久之が暴言をかましたのだ。

「変態だよ」

 別に話をふられたわけでもないのに、彼は自発的にそうコメントしたのだ。まるで井戸端会議のおばさんの小言のように。

 公共の電波でものを言う人間は、自分の言葉に責任を持たねばならない。井戸端会議のように、適当なことを口にしていてはいけない。自分の言葉が不特定多数に影響を与えるからだ。だから、言葉ひとつひとつに命を賭けるくらいの覚悟が必要だ。
 こんな初歩的なことは元新聞記者なら理解していて当たり前のことだが、このお方はそうではないらしい。なかなかお気楽な人間だ。自分の専門は政治であってサブカルチャーではないくせに、サブカルチャーに対して無責任な発言するとは、いいご身分ではないか。
 鏡がポルノの世界で学んだことは、ポルノの世界には正常とか異常というものがなくて、ただ多数派か少数派しかない、他人の性的嗜好を蔑むことはできないし、それぞれ等価であるということだった。
 だが、表で活躍する人には、性的なことについての知識が著しく欠けている。浅学非才も甚だしい。人の趣味嗜好に文句を言えるようなコメンテーターなど、この世にはいないのだ。にもかかわらず、狭い自分個人の倫理観で好き放題に唾棄してみせる。フィギュアを買い求めるということを、ただ自分が醜悪と思っているから、好ましくないと思っているから、唾棄すべきものだと思っているから、人の話に反応して「変態だ」と暴言を吐く。なんともお粗末なものだ。
 フィギュアは決して安くはない。ガレージキットと言われるものだと、組み立てていない状態のものでも、1万円ほどする。他人に組み立ててもらうと、最低でも4万円ほどかかる。中指の爪の大きさほどの狭い面積の中で、眉毛を描き、唇を塗り、瞳に色をつけていくのは、並大抵の技術ではない。芸術とは言えないが、ひとつの匠の世界である。
 しかも、購入者は決して裕福な人間ばかりではない。フィギュアを買おうという人がどんな経済状態なのか、どんな気持ちでお金を貯めたのか。フィギュアを買っている鏡にはそれが想像できる。だが、そういう想像すらせずに、ただ自分の卑小な倫理観で断罪する。それがジャーナリズムというのなら、そんなのは杜撰な言葉の暴力にすぎない。
 自分がよしと思っている世界からはみ出すものがすべて「変態」だというのなら、1億円の車を買っている人間だって変態だ。宇宙旅行に出かけようとするお金持ちだって変態だ。数十億の豪邸を建てる芸能人だって変態だ。だが、決してそのような蔑称はするまい。相手がマイナーなサブカルチャーだから、それも多くの人が価値を認めていないフィギュアという代物だから、一度メディアが叩いた対象だから、「変態」と言っているだけだ。恐らく、三宅久之は変態の意味も、「エッチ」が変態から造語されたということも知らないのだろう。
 フィギュアを買えずに泣いた若者を、「情けない」「みっともない」と言い捨てるのは構わない。いい大人をして、という理屈は正当だと思う。しかし、「変態」とまで言い切る理由があるのか。専門外なのに言い切る資格があるのか。
 ともに、あるまい。にもかかわらず「変態」と言い切るのは、自分がいかに正常か、自分がいかに善の側にいるかを見せつけて己の卑小なアイデンティティを補強したいという、薄汚れたエゴイズムの所業だろう。自分を正当化して安定化させるために、異物をこしらえて終焉に押しやるという、例のチープな精神作業のことだ。これこそ、なんとも情けない話である。フィギュアで涙する若者を変態だと言うのなら、それを変態と評する者こそ、一番の変態に違いあるまい。
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COMMENT

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三宅さん……
キリ | URL | 2006-02-23-Thu 04:12 [EDIT]
まだご存命だったのですね(笑)
自分はその放映を見てないのでなんとも言いがたいですけど、きっと「情けない」というくらいの意味のつもりで言ったんでしょうね。
自分の中の言葉と他者の中の言葉が必ずしも一致しないことを忘れていたのか、気にしなくなったのか。どちらにしても不謹慎なことで。
耄碌とはこのことでしょうねぇ。
でも、人事じゃないなぁ、なんて思ったり。

鏡仙人 | URL | 2006-02-23-Thu 08:03 [EDIT]
「変態」と「なさけない」はあまりに意味が違いすぎるので、彼の中では「なんだよ、それ」という意味なのかもしれませんが、それでも、公共でもの言う人間は、他人との言葉の温度差ははっきり意識して言うもんです。そのあたり、大谷氏といい、耄碌しすぎですな(笑)。
基本的に新しいものを否定したがる
KM | URL | 2006-02-23-Thu 19:05 [EDIT]
まぁ、どの時代の人間でも、基本的に新しいものを否定したがる向きは強いですからねぇ。
それをとやかくいっても始まらないかもしれません。アニメが宮崎駿によって肯定されていったように、時代が示してくれるかもしれませんねぇ。

そうそう。新しいものと言えば、嫌韓流というものがありますが、それについてはマスコミは何も取り上げてないですねぇ。これは興味深いです。
新しいものを否定しようと躍起になるはずなのに、この嫌韓流だけは、マスコミこぞって全部が全部、広告掲載拒否とかしているんですよ。
何ででしょうかね?

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