巨乳マンガといえば、琴義弓介、DISTANCE、天崎かんな、にしまきとおる、ドリルムラタ、尾崎晶、ゆきやなぎ、なめぞう（敬称略）である。奴隷ジャッキーも数えたいところだ。鏡の好きな巨乳漫画家たちである。
　だが、葵ヒトリもかなり期待できそうだ。特に、2005/6/25に出た新刊、『お姉さんのハズカシイトコ』（一水社・900円）がいい。



　「オッパイは後ろから揉むもの」「乳首は飾りにあらず、嬲るもの」「オッパイは吸うもの」と信じているオッパイ星人にとっては、ウハウハな内容だ。久しぶりに気持ちよく抜けた。
　単行本には８つの短編が収められているが、なかでも鏡が個人的に抜けたのは「思い出のヒト」と「サクラミチル」である。
　「思い出のヒト」は、旅館の爆乳お姉さんが中学生ぐらいの男の子にオッパイを揉みしだかれ、吸われて最終的にエッチしてしまうお話だが、Ｉカップ級の爆乳をぐにゅぐにゅ揉みしだく様、揉まれて爆乳がたわわにたわむ感じが、実に丁寧に描かれていていやらしい。指がめり込む表現もある。何よりも、双つの乳房を同時にしゃぶって吸い伸ばして、双つの乳首をいっぺんにレロレロとしつこくしゃぶっているところがいい。「サクラミチル」でも、乳房を揉みながらしゃぶる場面が、コロコロ転がされる乳首のクローズショットとともにしつこく展開されている。後ろから揉みまわしながら挿入したり、オッパイを吸いながら射精している場面もあって、細やかである。オッパイ星人は、いついかなる時でも乳房をこねまわし、乳首を吸っていたいものなのだ。
　他の短編にしても、たっぷりと舐めまわされる乳首や、後ろからこねまわされるオッパイが描かれていて、久々に満足を味わった。この人には、そのまま乳フェチ街道を突っ走ってほしいものである。
　巨乳フェチとは、ただ大きな乳房を描けばいいものではない。乳房への愛ある愛撫あってこそ、巨乳フェチである。ただ大きな乳房が描かれているだけのもの、ただ乳房が揺れているだけのものは、巨乳フェチではない。
　だが、葵ヒトリの『お姉さんのハズカシイトコ』には、乳房へのやわらかい愛と陰湿な欲望とが、たっぷりと込められている。これこそ巨乳フェチというものだ。オッパイ星人には文句なしにお薦めの一冊である。
お姉さんのハズカシイコト