３／２（土）開催のシナリオ講座。
　来週土曜日開講です。遠く大阪からお越しになる方もいらっしゃるということで、テンション上がっています。
　うれしいよね!!

　さて。
　講義題目は、ほぼ固まってきました。

・「ＳＦやファンタジーなど非日常系の創作で一番気をつけること」

　受講生からの質問。
　good question.
　実は「一番」ということはないのです。非日常系の創作には、いくつかフェーズ（段階）があります。その１つ１つの段階で注意することがある。

　非日常系は、実は非常に難しいものです。
　「非常に難しい系」と言い換えた方かいいくらいの代物です。特にファンタジーは難しいよ！

　そのあたり、どのようなことを考えるべきなのか。
　どういう作業をしていくものなのか。
　実際に地の文を書いていく時、どのようにするものなのか。

　『美少女ゲームシナリオバイブル』では、たぶん今回ほど踏み込んでしゃべっていません。かなり踏み込んで解説します。

・無駄な台詞の削り方

　これは非常に高度なハイテクノロジー。
　でも、「難しいんです」で片づけちゃ意味がない。
　その難しいのをどうするのか。

『美少女ゲームシナリオバイブル』では、紙面という制約上リアルタイムに見せるということはできませんでしたが、今回、受講生には冗長なシナリオを読んでいただきます。

　行数にして550行。

　それを、ぼくがリアルタイムで直していきます。
　半分以下の266行。

　まさに圧縮＆削除の実演解説。
　
その場で「ここが無駄なのだ」ということを指摘しながら直すことによって、無駄な台詞を削ろうという感覚が身に付きやすくなります。

　著作ではなかなか身に付きづらい部分なので、是非聴講してほしい。
　特にプロの人ね。

・自分のシナリオが地味と言われてしまうが、地味と派手の境界は？

　これ、実は「地味か派手か」という二項対立じゃないんですね。
　境界線はどこか……という考え方からは答えは出てこない。非常に頭のトレーニングにもなる問題です。

　聞いていてなるほどな！　と感じると思います。

・寝取られについて

　ＤＬゲームでは、寝取られものが流行ってますね。
　なぜ寝取られなのか。
　寝取られって何なのか。

　男性性と絡めてご説明します。拙著『非実在青少年論』をお読みになっていると、なお理解しやすいと思います。

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・エンターテインメントの面白さとは？

　これも『美少女ゲームシナリオバイブル』に載っていない項目。
　あの本を出してから気づきました。

　ヒット作『巨乳ファンタジー』は、そのことに気づいたからこそ生まれています。出してから気づいたと言った方か近いかな？
　エンターテインメントには面白さが要求されます。
　でも、面白さって？

　ちゃんと定義した人は、あまりいない。
　エンターテインメントの面白さは、何によって定義されるのか。面白さをつくる２つの要素とは？

・人物の格と器
　
　登場人物を描写する時、非常にハイレベルのスキルがあります。
　特にオッサンなどの年上の人を描く時に必要なスキルです。
　
　それが、格と器。
　格と器を踏まえていない限り、『巨乳ファンタジー』のようなオッサンがわんさと出てくる物語は描けません。特にファンタジーは年輩のおじさんたちがたくさん登場するので、格と器を理解していないと描ききることはできない。フェルゼンは、格と器の理解によって生まれたのです。

　では、格と器とは？

・文章の印象について

　受講生からの質問です。
　nice question.
　投稿サイトを見ていて「あ、これ高校生だな」というのがわかってしまう。あるいは、あるソフトハウスのゲームは、どれをプレイしても「あ、ここのソフトハウスのものたな」というのがわかってしまう。

　そういう全体的な同一性、全体的な類似性はなぜ生まれてしまうのか？

　これ、実は物書き自身が個人的に抱えるリソースが非常に影響しています。
　その意味では、作家になろうとする人間が、作家とは……ということを考えるためのすばらしい問題です。

　なぜ、同一性の罠にはまってしまうのか。
　なぜ、類似してしまうのか。

　会場でご説明いたします。

・キャラを書く上でぼくが一番意識していること
　
　受講生からのリクエスト。
　これまたgood question.
　ぼくは２つのことを考えています。その中から、『巨乳ファンタジー２』のゼビアが生まれました。


・シナリオで上達するためには、質・量どちらを求めて書くべきか
　
　受講生からのリクエスト。
　これまたgood question.
　これまた単純な二項対立ではありません。つまり、量です、質ですという答えではない。

　具体的にはどうすればいいのか。
　これも当日、会場にて解説いたします。

　ゲームシナリオ講座については、まだ募集は受け付けています。
　資料の準備があるので、前日にまで。当日でも、午前10時までなら大丈夫……かな？

◆日時　2013年3月2日（土曜日）
　　　　　　午後1時～5時
◆場所　堀切地区センター
　　　　　　２階　第１会議室（シナリオ教室、とロビー入り口の案内板に書い
てあります）
◆交通　京成線・堀切菖蒲園駅下車３分
　　　　　　（ＪＲから乗り継ぎで来られる方は、山手線日暮里駅から京成線の普通に乗り換え）
◆料金　学生1000円　大人2000円（当日・会議室にてのお支払いとなります）
◆定員　30名
◆持参物　必ず筆記具を持参のこと。また、会場での飲食は、給湯室でのお茶のみ。

　参加後希望の方は、こちらへ必要事項を明記の上、お申し込みください。

　◆必要事項
　　お名前
　　年齢
　　ゲームシナリオを書いた経験
　　ご住所（番地までは必要ありません。町村名までで充分です）
　　リクエスト（講義で是非取り上げてほしい内容や、質問）

⇒シナリオ講座参加ご希望の方は、こちらからお申し込みを！



　なお、3月30日〕土）にも、第17回シナリオ教室を予定しています。