ホカートの『王権』を読んだ。その世界では古典らしい。

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　一般の知識レベルを持つ人、すなわち現代思想などわからず『アンチオイディプス』なんか、あまりに理解できなくて１頁目から腹が立つという人には、恐らく面白く読める。
　へえ～。そうなのか。ほえ～。

　しかし、ジル・ドゥルーズを好み、『アンチオイディプス』を清涼飲料水を飲むように読み、東浩紀の矛盾に気づく人、すなわち、知的には決して普通ではない自分には、いまひとつ。

　ホカートが300頁以上を費やして書いているのは、即位などの儀式のこと。そして、比較言語学と同じ試みをしない同業者に対する批判。
　どうでもいい理屈と批判をたくさん読まされた感じで、正直、印象はよくない。
　ただ、結婚する時、新郎新婦は一時的に「王」と「王妃」になるのだという指摘は面白かったね。