食べ物の写真を投稿している人に、やめようよと呼びかけている、とてもおつむのいい方がいる。曰く、アフリカの飢餓に苦しむ人からしたら、どう見える？ と。
なるほど、グローバルな気遣いですか。

馬鹿言うんじゃねえ。

イスラムの人が見るかもしれないから、豚肉の写真はやめようぜっていうのか？
彼女いなくて苦しんでるやつが見るかもしれないから、彼女とのラブラブ写真を投稿するのはやめましょうって言うのか？
コミケ落選して悲しんでる人が見るかもしれないから、コミケ合格通知の写真を載せるのやめましょうって言うのか？

なんておめでたいやつ。
ウルトラ馬鹿だな。

なぜそんなに不愉快を遠ざけることにばかり注力するんだ？
そこへの配慮を騒ぎ立てるんだ？

実際に自分のFACEBOOKの友達にアフリカの人がいて、その人が飢餓に苦しんでいるのなら、そういう配慮はあってもいいかもしれない。
しかし、そうではない場合に配慮する必要があるのか？

アフリカの人たちに、日本人はそんなに食べてるのか？ 焼き肉？ 毎日？」と思われるのがそんなにいやか？
ちゃんとした理由を答えればいいだけだろ。

グローバリズムってのは、グローバルに配慮することじゃない。
ちゃんと異文化の人間に対して説明できるってことだ。

なぜ食べ物の写真をアップしてるか、考えたことあるか？

みんな、人生、つまらないんだぞ。
寂しいんだぞ。
だから、自分が食べたご飯の写真をアップしてるんじゃねえか。

あの写真は、マッチ売りの少女のマッチなんだぞ。
それを自粛しろだぁ？

大馬鹿野郎だな。
それで世界を救った気分か？　それで世界が救えるのか？

人類のため？

いかにも運動家が言いそうなことだ。
近くの人よりも遠くの人の不幸や悲しみを優先させる。

アホか。
食い物の写真を自粛するなら、よっぽど重い荷物でヒイヒイ言ってる女性の荷物を持ってあげたり、お年寄りに席を譲ってあげたりした方が、世界を気持ちよくする。

運動家は、概して遠くの人を幸せにしようとして、近くの人のことを忘れる。
本末転倒。

不愉快を遠ざけることを考えるな。
それを最優先させるな。

そういう考え方、「配慮」という名の下に真っ先に不愉快を遠ざけようとする考え方が、世界を窮屈にする。

mixiが窮屈になって、おまえら楽しかったか？
世界が窮屈になって幸せか？
人類のためにみんなで窮屈になりましょうってか？
そんなので世界を幸せにできるものか。世界のためになるものか。

世界を窮屈にするその偏狭な考え方を真っ先に消せ。
配慮ってのはそういうことだ。

ちゃんと世界が窮屈じゃないようにすること。それが配慮ってやつだ。