神奈川で警官が女子高生の（恐らくパンチラ）を撮影して、逮捕された。ぼくの新刊を読んでいれば、こんなことにはならなかったのに……というのは半分冗談、半分本気で。

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　ポルノ作家ってのは、男性に射精させてイライラや不満を軽減する職業なんだよね。社会一般からはレスペクトされないけど、もっとレスペクトしていいとと思うね。
　ちなみに、映像と事件はまったく関係がありません。だって、パンチラ小説じゃないしね。『すべてがＦになる』って森博嗣先生の小説があるけど、

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鏡裕之の場合は、『すべてはＦカップになる』もしくは『すべてはＦカップ以上になる』だからね。それが鏡クオリティ（笑）。
　思い切り乳揉み乳吸いパイズリ小説です。でも、張り付けると事件と関連があるように見えてしまう。これが報道のレトリック。

　さて。
　ニュースのリンクが消えてしまうと確認できなくなるので、YOMIURIから転載しておく。

神奈川県警は２８日、大和署交通第２課巡査部長、木村卓人容疑者（３７）（横浜市金沢区六浦）を県迷惑行為防止条例違反（卑わいな行為）容疑で現行犯逮捕した。

　発表によると、木村容疑者は２８日午前６時３０分～同４０分頃、相鉄線横浜―二俣川駅間を走行中の下り急行電車内で、向かい側の席に座っていた横浜市の私立高校２年の女子生徒（１６）をデジタルカメラで撮影した疑い。生徒の隣にいた自営業男性（６３）が気付き、たまたま近くにいた県警の男性巡査（２５）とともに取り押さえた。

　調べに対し、木村容疑者は「短いスカートを見て、性的欲求を抑え切れなかった」と話しているという。

　菅原保・県警監察官室長は「警察官としてあるまじき行為で、誠に遺憾。捜査の結果を踏まえて、厳正に対処したい」とコメントした。

　Twitterの反応とか見ていると結構シビアな論調が目立つけど、ぼくは辛口の気分になれないんだよね。特に欲望のメカニズムを知っていると「死ねや」とかなかなか言えない。

「欲望と折り合いをつけられなかったんだなあ」というのがぼくの感想。自分の欲望を飼い馴らせなかったか、押さえ込むことばかりやっちゃったかぁ……って。

　警察官なんて抑圧的毎日を送っているわけで、そんな状態だと「短いスカートを見て性的欲求を抑え切れ」なくなる可能性が上がっちゃうんだよね。それが欲望というもの。

　浮力のあるものを思い切り水につけると、よけいに勢いよく跳び上がるでしょ？　あれが性的欲望と抑圧の関係。

　ここで重要なのは、２つある。
　まず１つめは、「短いスカートを見て」ってこと。

　つまり、リアルってことです。
　写真でも、二次元映像でもない。生のリアルを見て反応しちゃったというところ。写真に反応したわけでも、映像に反応したわけでもない。すくフィクションに影響を求める人がいるけど、そうじゃないってことを、この警察官が体現している。

　重要な２つ目は、過剰の抑圧が招く社会の危険性。

　フロイトは性の抑圧が心の病気の重要な原因であることを突き止めた。社会にしても同じじゃないかね。規制という抑圧をつづければ、社会が心の病気に罹る。この場合、社会とは働く男性である。
　１００年以上前にフロイトが気づいたように、おれたちもそろそろ気づく頃じゃないかね。未来の政権担当者たちよ。

興味深い心理分析ですねっ。
人の心は勉強しても勉強しても際限なく、不思議なことばかり。

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