参議院文部科学委員会で、谷岡郁子参議院議員が都条例の問題を取り上げています。

■谷岡郁子議員　児童ポルノ法や条例での漫画やアニメ規制の危険性を問う
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10077470
http://www.youtube.com/watch?v=fxpdc9orHi4

　この中で、彼女は次のように指摘しています。

・サブカルチャーは、反対的な部分を含むもの、反抗的なエネルギーを含むもの。スキーが伝統的なスポーツなら、スノーボードはサブカルチャーのようなもの。
・非存在青少年は、セーラー服やランドセルのように、18歳以下であることを想定させるだけで問題になる。その判断が、行政に委ねられている、しかも、周知期間が短い。このように、非常に問題がある。
・拡大解釈をくり返すと、何もかもが規制されてしまう。結果、想像力の萎縮、才能の流出がありうる。
・最も問題なのは、東京都が全国のキー局、出版社が集まっているということ。全国への影響が避けられない。したがって、慎重な態度が必要なのではないか。国のレベルでも、検討は必要なのではないか。
・1950年代のアメリカのコミックコードの問題。コミックスコードによって、アメリカのコミック文化が凋落した。
・漫画家やアニメーターなどを加える形で検討することが必要ではないか。

　また、川端文科相の消極的な発言に対して、

・家族でお風呂することは日本では団欒。しかし、アメリカでは違う。『ドラえもん』のしずかちゃんの入浴シーンが起こるとすると、大切な文化遺産を失ってしまうということになる。そういうのは絶対見たくない。

　と踏み込んでいます。
　まさにグッジョブです！　ありがとうございます！
　ぼくたちが二次元文化を守るための方法はいくつかあります。

　１．議員さんに「これはここが問題なんです」という礼儀正しくかつ簡潔なメールを送る
　２．二次元文化を守ろうとしてくれた議員さんに、お礼のメールを送る
　３．反対運動を行う人たちに対して寄付をする

　今回の場合は、「２」ではないかな、と思います。
　彼女には他にもいろんな政治的な考えを持っていて、それに対しては納得できないという場合も多々あるでしょう。それでも、今回都条例を取り上げて問題点を指摘してくれた。ぼくらに味方してくれた。それは事実であり、非常に重要なことです。そのことに対して、ぼくたちはお礼を言ってもいいのではないのか、「都条例のことを取り上げていただいてありがとうございます」というメールを出してあげた方がいいんじゃないか、と思います。
　これは今回に限りません。反響があれば、議員さんはがんばれます。「これだけ反響があったんです」ということをネタに、さらに二次元文化を守ろうという発言をしやすくなります。それが、結果としてぼくたちの文化を守ることになります。