朝青龍、引退しちゃいましたね。正しくは、解雇か引退かを突きつけられて引退を選ばさた、というところですが。
　彼については、ぼくは好きな部分も嫌いな部分もあります。ずっと問われつづけてきた品格については、やはり足りなかったなと思います。でも、一番足りなかったのは、「品格を間近で教えるべき師匠の指導」と、「品格の説明」だったんじゃないか、という気がしてしまいます。
　昨日ＮＨＫの特番を見たのだけど、最後まで朝青龍は品格を理解できなかったんだろうなと感じました。
「品格って強さじゃないの？　え？　違うの？　自分は横綱＝一番強い力士として結果を出してるつもりなのに、どうして？」
　彼の頭の中は、ずっとそんな感じだったのかなと思います。
　日本人って、他人の気持ちや心情をくみ取る「空気を読む力」がもの凄い強いから、品格という言葉に対しても同じことをやっちゃうんですよね。しかも、力士の世界は体育界系。言葉で説明するのは不得手な人たちの世界。日本人なら空気を読み取る力で理解できるけど、外国人には難しいよね。
　横綱の品格とは、大人（たいじん）であるということです。小人（しょうじん）ではなく、大人（たいじん）。
　勝ったといってガッツポーズを決めるのは、子供がやることなので、横綱がやることではない。勝負が決まっているのにさらにだめ押しをしてしまうのも、やはり勝負に飢えているガキがやることであって、横綱がやることではない。 一般の人を殴るのも、大人になっていない人がやることであって、横綱がやることではない。仮病を使ってサッカーをするのも、小学生か中学生がすることであって、横綱がやることではない。
　相撲は元々神事です。
　四股を踏むことによって、実は大地の神様を抑えているんですね。と同時に、「神様、こんなに立派な身体になりましたよ」とご報告している。
　だから、横綱は、ただのアスリートではない。品格が求められる。つまり、肉体的に王者であることだけでなく、精神的にも王者であること、尊敬される大人としての風格を求められる。肉体的に成熟しているだけで精神的に未熟というのはだめなわけです。肉体も大人だし、精神も立派な大人だよということを示さなければならない。王者たる精神的な寛大さや王者たる精神的な深さや落ち着きを見せてあげなければならない。
　横綱審議会には文人も混じっていたのだから、言葉で説明してあげればよかったのに……と思うと、凄く残念です。

はじめまして。鏡先生からメールをいただいたことはありますがコメントは初めてです。林信吾著「我が輩は黒帯である」という本にも外国人に日本的な精神を教えることの難しさが書かれていました。その上日本の体育会系人間は本当に語彙力がない上に説明する意欲も持たない人間が多すぎるように思います。

⇒SNK22さん

　はじめまして。
　書き込んでくださってありがとう！

＞林信吾著「我が輩は黒帯である」

　今度取り寄せて読んでみます。
　日本人は、他人に伝えるという努力はあまりしませんね。むしろ、「他人に伝える」という方向よりも「他人の意図をくみ取る」という方向に凄く努力を傾注します。

　端的に言うと、空気を読むということです。
　それができない子が増えてきたので「空気を読め」ということが若い子の間でも言われるようになってきたのだろうと思います。

　日本で育っていない以上、空気を読む力を身に着けるのは、外国の人には難しいことです。若い子に対しても、そして外国の人に対しても、「他人に伝える」という力も身に着けるように、ぼくらは求められているんだろうなと思います。

ご多忙のなかコメントいただき申し訳ありません。ついでにといっては何ですが、本当は前の記事にコメントするつもりだったのですが何度やってもスパムコメントと判定されてしまいます。書き込みの規則とかがあるのでしょうか。もしわかれば教えていただけるとありがたいです。

⇒SNK22さん

　鏡です。
　ホストで弾いてはいないので、恐らく禁止ワードが入ってしまっているのではないかなと思います。

最近来たばかりで良く分からないのですが
巨〇教室の続きは書かないのでしょうか

教えてください

⇒まさん

　楽しみにしてくれてありがとう。
　多忙のため、書く時間は、ほぼ半永久的にとれないと思います。

前の記事、「巨〇は頭が悪いという不当攻撃」にコメントしようとしたのですが、いろいろ試してみた結果、〇乳がNGワードらしいのです。巨〇ですよ、〇乳!! 栄えあるこのサイトに対してこの仕打ちはあんまりだと思うのですが…。

ようやく、というか、ついに、というか…清々する気持ちがありつつ、惜しい気持ちもあり、複雑といえば複雑、というのが正直な感想です。

私も「横綱の品格」について考え、色々調べたりしてみたのですが、出た結論は「横綱の品格がウンヌンではなく、自律した１人の大人としての品格と人や組織を含めた周りへの責任感が朝青龍にはなかったから」でした。

力士は心技体を鍛え、心と体と技の強さを極めた者＝その象徴たるものが横綱。。そこに「神がかり的な霊性」を見るのは、見るものの心がけ次第。朝青龍の小柄でありながら大柄な力士を倒す強さに、憧れた子供たちの目には神がかって見えたことでしょう。

「横綱なのに」ではなく、それ以前の「人として、社会や組織に生きる一個人として、やってはならないことをくり返した」から、彼は辞めざるを得なかったのだと思います。

朝青龍はよく相撲を盛り上げてくれましたね。良くも悪くも彼の強烈な印象は拭えそうにありません。引退した彼のためにも、まさに横綱にふさわしい新星の誕生を信じます。

巨〇教室の続きは、私も楽しみです。でも私にとって、続きが書かれることがなくても、楽しみにしていること自体が楽しい作品です。
お仕事お疲れさまです。

　巨○教室については、当分再開の予定はありません。
　仕事がトリプル、ダブルと重なるのが当たり前の状況で時間をつくることは、ほぼ不可能です。

　ブラバスターについては、書けるところを探しています。
　人事を尽くしてもだめという時には、ネットで再開という形になるかもしれません。でも、ぼくの中では、それは最後の選択肢です。

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