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⇒起承転結は役に立たない!? スランプにはどう対処するの? どうやってマーケットを理解するの?……などなど、技術的な面も精神的な面も細かくサポート。全24講義、400頁オーバー。「これ1冊あれば他の本はいらない」と読者に言わしめたゲームシナリオの決定版。同人ゲーム制作者は勿論、ラノベ作家志望者にもバイブルになります。
⇒抜きゲーなのに面白い!? エロゲー批評空間で、抜きゲーにもかかわらず評価80点の高得点! 「これがエロゲーだ」とユーザーに言わしめた、2009年ベスト抜きゲー。

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⇒抜きゲーなのに面白い!? エロゲー批評空間で、抜きゲーにもかかわらず評価80点の高得点! 「これがエロゲーだ」とユーザーに言わしめた、2009年ベスト抜きゲー。

新企画のゲームの字コンテが終わって、お休み中の鏡裕之です。
昨日はほぼ1日、寝転がってプレミアリーグベストマッチを見ていました。ベストマッチといっても、ぼくが選んだものです。リバプールの試合は癒されますね。
ところで、高飛車発言で売っているお医者さんタレントの西川史子女史が「医者で巨乳はいない」「だから巨乳の女の子は馬鹿なんですよ」という話をしたとか。
ぼく、あの方は決して嫌いではありません。むしろ、いい方だなと好感を持っています。一連の高飛車な発言はテレビ向けであって、ご本人の人格は違うでしょう。
でも、西川女史の巨乳発言は、論理学的に間違ってるよね。
論理学の世界では、小集団から大集団に演繹してはいけないということになっています。それは論理学上の初歩的なミスだったんじゃないかな。
医者という集団と、巨乳の子という集団と、どっちがおっきいか。
巨乳の子たちだよね。
医者という集団にのみ当てはまることを、巨乳の子という集団に置き換えて演繹するというのは、根本的な間違いです。それは「頭のいい人」がすることではない。
だいたい、医者という集団と巨乳の子の集団って、部分的にかぶってるだけで、あとはセパレートしてるし。医者という集団の中に巨乳の子という集団が完全に包括されているわけではないし。そもそも、「巨乳の子は頭が悪い」って論自体、50年代だか60年代にアメリカで出されて否定されてるし。
西川女史が言えることは、「わたしが知る限り、医者で巨乳の子はいない」ってことだけなんですね。たぶん、テレビ的な意味で「だから巨乳は馬鹿なんです」って、普通の子を援護するようなことを言ったのだろうと思うけど。
ぼくはこういう発言を聞くと、集団的なロジックを感じます。とにかく普通の子を弁護するためにそうでない子を攻撃するってロジックをね。
美人論

井上章一という学者がいます。その方の有名な著書『美人論』の中で、こんな話が出てきます。
かつて、学校というのは嫁探しの場所だった。
器量のいい子、つまり、美人は次々と結婚相手が見つかって学校を離脱していった。結果、学校に残り、上の学校にまで進学するのは不細工な子が多くなってしまった。
そして、そういう通説が固まってしまった。
政府側は慌てます。
それでは、上の学校に進学する女の子がいなくなってしまいます。
そこで、政府はキャンペーンを張った。
女は顔ではない!
美人に対するアンチ美人キャンペーンです。このテーゼ、顔を巨乳に変えると今とおんなじですね。
女は乳ではない!
昔は東大とか京大とか、頭のいい大学って、美人がいなかったんですよ。西川女史の理屈を使うとね、「東大京大は頭がいい学校」「その在学生や卒業生に美人はいない」「したがって、美人は馬鹿である」。
なんかおかしいでしょ?
おかしいですよ。その理屈だと、グランプリはとれなかったけどミス日本になっていた西川史子女史は、どうなるわけ?ってことになってしまう。美人じゃなくて不細工? 不細工な人がミス日本になるの?
人間にとって顔とは何か

講談社ブルーバックスに、人間にとって顔がいいとは何なのかをちゃんと研究したものがあります。『人間にとって顔とは何か』という本です。
イケメンだったり美人だったりすると、相手に覚えてもらえるんですね。覚えてもらうということは、それだけいろんな機会が増えるということです。そういう意味でのメリットが、顔の美にはある。
胸だって同じです。
相手に覚えてもらえるんですね。つまり、わかりやすい付加価値があるってことです。
医者には巨乳が少ない。かつての東大京大には、美人が少なかった。
なぜなんだろう。
それに対して「巨乳は馬鹿だから」というのは演繹ミスです。「美人は馬鹿だから」も同じ。そういう演繹をしている時点で、その方は頭が悪いです。
もし説明をつけるとしたら、まだこういう説明の方がましかなと思います。
たとえば、いい男を得るために自分に付加価値をつけようとするというものが、女という集団的傾向としてあるとしたら、美人や巨乳の子は、すでにわかりやすい付加価値を持っているから、さらに付加価値をつける必要はあまりないのではないか、と。だから医者というわかりやすい付加価値をつけたり、高学歴というわかりやすい付加価値をつける子が、集団単位では少なくなってしまうのではないか、と。
これはあくまでも、集団的な傾向に対するひとつの説明、ひとつの推論です。しかし、この説明から、「だから巨乳は頭が悪い」ということは演繹できない。「美人は頭が悪い」ということも、もちろん演繹できない。
巨乳の子にも、頭のいい子はいます。実際にぼくの知り合いでもいるし。ぼくより全然英語できる子、いるし。でも、頭がいいから頭のいい大学に行くわけではない。頭がいいから医者になるわけではない。ぼくの元カノも頭はよかったけど、高学歴ってわけじゃなかった。そういうことってあります。
だから、言えるのは、「かつての東大京大には美人が少なかった。医者には巨乳がほとんどいない」ということだけなんです。その事実から、巨乳女性一般については何も演繹できない。してもいけない。したら、それは知性かないということです。
普通の女性には、巨乳とか美人とか、いわゆるわかりやすい付加価値はないかもしれない。でも、わかりづらかったとしても、ちゃんと付加価値は持っています。
ぼくには、かつて明治政府が行ったアンチ美人キャンペーン、すなわち「女は顔じゃない」キャンペーンも、「巨乳は頭が悪い」という言説も、わかりやすい付加価値がない一般的な女性に対する間違った援護に思えてしまうのです。そしてそういう言説を耳にするたびに、かばう必要のない普通の女性をかばうために、わざわざわかりやすい付加価値を持った女性を攻撃しているようにぼくは感じてしまうのです。
そんな援護をしなくたって、女の子はみんなみんな、一人一人ちゃんと付加価値を持っているのにね。それがわかりやすい付加価値がなかったとしても、ちゃんと付加価値は持っているんだから。
昨日はほぼ1日、寝転がってプレミアリーグベストマッチを見ていました。ベストマッチといっても、ぼくが選んだものです。リバプールの試合は癒されますね。
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ぼく、あの方は決して嫌いではありません。むしろ、いい方だなと好感を持っています。一連の高飛車な発言はテレビ向けであって、ご本人の人格は違うでしょう。
でも、西川女史の巨乳発言は、論理学的に間違ってるよね。
論理学の世界では、小集団から大集団に演繹してはいけないということになっています。それは論理学上の初歩的なミスだったんじゃないかな。
医者という集団と、巨乳の子という集団と、どっちがおっきいか。
巨乳の子たちだよね。
医者という集団にのみ当てはまることを、巨乳の子という集団に置き換えて演繹するというのは、根本的な間違いです。それは「頭のいい人」がすることではない。
だいたい、医者という集団と巨乳の子の集団って、部分的にかぶってるだけで、あとはセパレートしてるし。医者という集団の中に巨乳の子という集団が完全に包括されているわけではないし。そもそも、「巨乳の子は頭が悪い」って論自体、50年代だか60年代にアメリカで出されて否定されてるし。
西川女史が言えることは、「わたしが知る限り、医者で巨乳の子はいない」ってことだけなんですね。たぶん、テレビ的な意味で「だから巨乳は馬鹿なんです」って、普通の子を援護するようなことを言ったのだろうと思うけど。
ぼくはこういう発言を聞くと、集団的なロジックを感じます。とにかく普通の子を弁護するためにそうでない子を攻撃するってロジックをね。
美人論

井上章一という学者がいます。その方の有名な著書『美人論』の中で、こんな話が出てきます。
かつて、学校というのは嫁探しの場所だった。
器量のいい子、つまり、美人は次々と結婚相手が見つかって学校を離脱していった。結果、学校に残り、上の学校にまで進学するのは不細工な子が多くなってしまった。
そして、そういう通説が固まってしまった。
政府側は慌てます。
それでは、上の学校に進学する女の子がいなくなってしまいます。
そこで、政府はキャンペーンを張った。
女は顔ではない!
美人に対するアンチ美人キャンペーンです。このテーゼ、顔を巨乳に変えると今とおんなじですね。
女は乳ではない!
昔は東大とか京大とか、頭のいい大学って、美人がいなかったんですよ。西川女史の理屈を使うとね、「東大京大は頭がいい学校」「その在学生や卒業生に美人はいない」「したがって、美人は馬鹿である」。
なんかおかしいでしょ?
おかしいですよ。その理屈だと、グランプリはとれなかったけどミス日本になっていた西川史子女史は、どうなるわけ?ってことになってしまう。美人じゃなくて不細工? 不細工な人がミス日本になるの?
人間にとって顔とは何か

講談社ブルーバックスに、人間にとって顔がいいとは何なのかをちゃんと研究したものがあります。『人間にとって顔とは何か』という本です。
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相手に覚えてもらえるんですね。つまり、わかりやすい付加価値があるってことです。
医者には巨乳が少ない。かつての東大京大には、美人が少なかった。
なぜなんだろう。
それに対して「巨乳は馬鹿だから」というのは演繹ミスです。「美人は馬鹿だから」も同じ。そういう演繹をしている時点で、その方は頭が悪いです。
もし説明をつけるとしたら、まだこういう説明の方がましかなと思います。
たとえば、いい男を得るために自分に付加価値をつけようとするというものが、女という集団的傾向としてあるとしたら、美人や巨乳の子は、すでにわかりやすい付加価値を持っているから、さらに付加価値をつける必要はあまりないのではないか、と。だから医者というわかりやすい付加価値をつけたり、高学歴というわかりやすい付加価値をつける子が、集団単位では少なくなってしまうのではないか、と。
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