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アニメと実写の壁
 なぜ、コミックやアニメの実写版というのは、気持ち悪いのだろう。居心地の悪い気色悪さを感じるのだろう。
 20年近く前、当時人気を誇った『タッチ』の実写版があった。当時鏡は高校生だったが、話を聞いた当初から嫌悪感を感じていた。案の定、ちらりと見た画像から飛び込んできたのは、グロテスクな間の悪さであった。
 二次元の絵が、個人としての名前を持ったアイドルに変換されるという気味悪さ。苦笑するしかない、絵的な間抜けさ。
 コミックやアニメが実写化されるたびに、この気持ち悪さは反復されていく。
 なぜなのだろう。なぜ、こんなに気持ち悪いのだろう。
 よく、実写とアニメは違うという。
 でも、どこが?
  
 『アニメスタイル第2号』(美術出版社)で、押井守がこんなことを言っている。

「要するに、欲望そのままを形にした様な画だよね、アニメのキャラクターというのは。(中略)。生身の人間がやると、余分なものがいっぱい付いてくるわけじゃない? でも、アニメのキャラクターっていうのは、見たい人間の欲望の権化、100%欲望の結晶だから」

 現実の人間の顔、生きたアイドルの顔というのは、あまりに情報が多すぎるのだ。生身の人間の顔には、余分なものがいっぱいついている。だから、人が「こういうイメージの顔を見たい」と思っても、100%そのイメージ通りにはならない。
 だが、アニメやコミックのキャラクターは、余分なものがない。線画で描かれているがゆえに、詰め込みたいイメージだけ詰め込んで、余分なものをすべて排除することができる。
 たとえば、凄く官能的で大人っぽい女性を見たいとする。
 そう願う者にとって、たとえば寺沢武一の描く女性は有力な候補になるだろう。ドンピシャ、という人もいるに違いない。
 だが、生身の女でその願いを叶えようとすると、なかなか「100%ぴったり」というがいないのだ。
 マリリン・モンロー?
 いや、違う。
 ブリジット・バルドー?
 いや、違う。
 ソフィア・ローレン?
 オッパイはあれくらい大きい方がいい。でも、ちょっときつすぎる。
 違う、違う、違うの連続で、「すべて100%自分のイメージする通り」とはいかない。どこかは重なっているが、どこかがずれているのだ。
 だが、アニメやコミックのキャラクターなら、好みの絵柄を探していけば、100%満足できる結果が得られる。
 グロテスクと感じるのは、この変換不能なギャップがあるからだ。余計な情報を削ぎ落され、1つか2つのイメージを詰め込まれた線画のキャラクターを生身のアイドルに置き換えた途端、余計な情報が入り乱れ、人々が線画のキャラクターに見ていたイメージはかき消されてしまう。だから、ファンの子たちは怒り、そうでない子たちは失笑する。
 登場人物という言い方は、実写でもアニメでもコミックでも同じだが、その中身はまったく違っているのだ。イメージというレベルにおいて、実写とアニメ・コミックは、まったく別物なのである。
 だが、それを理解しない作り手が多すぎるように思える。
 人気があるからと便乗して実写化する能無しプロデューサー。アニメを実写化したいと言い出す素人映像作家。
 果たして彼らは正気なのか。
 正直、作り手として、プロデューサーしとてのセンスを疑う。元となるアニメやコミックを知らない人間にはよいかもしれないが、知っている人間には、実写化は商業主義の暴走でしかない。 
 映像に携わる者ならば、アニメ・コミックと実写との違いは理解して当たり前ではないかと思うのだが、そのあたりに無自覚な作り手は意外と多いようだ。それで「監督」とクレジットに入れるのは、あまりにも厚顔無恥すぎる──。
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COMMENT

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ヒットしたコミックの実写版
アーバイン | URL | 2005-04-09-Sat 11:39 [EDIT]
個人的には、「陽あたり良好」の実写版は当時結構好きだったが、そんな例外はヒロイン役の女優(名前忘れた)がその後いじられキャラのお笑い系となったという事以外は放置するとして、高視聴率を得た「庶務二」とか「ごくせん」辺りはどうなのだろうか? ここいらは、監督、プデューサともに合格って事?

コミックが原作の高視聴率ドラマは近頃珍しくないような気がするんだが。


ただ、笑える実写というのは勿論あって、お隣の韓国ではこういうのがあるらしい。

 http://nandakorea.sakura.ne.jp/html/jissyaka.html

ちなみに、マジンガーZの動画だけは是非見て頂きたい。

| URL | 2005-04-09-Sat 12:42 [EDIT]
 土曜日の朝から思い切り笑っちまったじゃないか!!
 スラムダンク、泣ける! いい! 馬鹿すぎ! アニメと実写の違いを意識しないでそのままコ
ンバートするとこうなるという素晴らしい見本ですな。敬礼!!

 一般的に少年マンガの実写化はかなり厳しいと思う。
 「庶務二」とか「ごくせん」は少年マンガじゃないでしょ? 青年マンガでしょ? だから、実
写にコンバートしやすかったんじゃない?
「権利関係で儲けれるから」
KM | URL | 2005-04-09-Sat 22:29 [EDIT]
どうもお久しぶりです。KMです。
久しぶりにコメントさせていただきます。
以前、誠意を持ってコメントしていただいたことに感謝をいたします。

>見たい人間の欲望の権化
「萌え」ってそういうことですからねぇ。

>そのあたりに無自覚な作り手は意外と多いようだ
それに気がついたメディアが最近になってアニメの租税乱造をはじめたんですよねぇ・・・。
最近のアニメ、「絵柄が(下請け会社変更等のために)しょっちゅう変更される」だの「脚本が漫画やエロゲーとかと違う!!」だのよく聞きますよねぇ・・・。
さらに、最近エロゲーのアニメ化が多いですが、
聞いた話では「権利関係で儲けれるから」だそうです。
「・・・いいのか?!そんなんで!!」・・・と思ってしまいます・・・。

>一般的に少年マンガの実写化はかなり厳しいと思う。
少女アニメもそんなに簡単ではないかと・・・。
あのセーラームーンもそうでした。
・・・見ていて頭が痛くなってきて(苦笑)しまいましたのですぐにチャンネル変えてしまいましたが・・・。

それでは失礼させていただきます。
見る側の場合
M7HR | URL | 2005-04-15-Fri 12:51 [EDIT]
線の情報は、完璧ではなく、ぶれたり荒れるからこそ、
視聴者が勝手に補完してくれているという
点があるんじゃないかなと。

逆に、作画的にリアルを目指したり、CGモデルを使ったアニメは
アニメとは違うんじゃないかなとも。
補完ということではなくて
| URL | 2005-04-15-Fri 14:47 [EDIT]
 補完するって、何を補完するの?
 見たいイメージを?

 もしそうなら、生のアイドルなら補完する必要はないのかな?
 ないとしたら、補完する必要はないのに、なぜ望んだ通りのイメージにならないのだろう。

 たとえば「きャぴきゃぴしたイメージ」を求めた場合、ぶれたり荒れたりするから「きゃぴきゃ
ぴしたイメージ」が得られるわけではない。
 生身のアイドルでは、きゃぴきゃぴしたイメージ以外に余計なもの、雑多なものがいっぱいくっ
ついてくる。単純化された線で構成されていない分、きゃぴきゃぴ以外のものがくっついてきてし
まう。そのために、「本人が見たいイメージそのまま」「きゃぴきゃぴそのまま」にはならない。
 逆に線画では、単純化された線画ゆえに「きゃぴきゃぴのイメージ」を凝縮したヴィジュアルを
提示できる。

 その絵柄が、アニメ調かリアル調(劇画調)かというのは別問題。
 アニメ調ではきゃぴきゃぴを表現できるかもしれないが、洗練された大人の美を表現するのは難
しいだろう。逆にリアル調(劇画調)ならば、「洗練された大人の美」を凝縮した形で表現でき
る。

 そういうことです。
パロディだからでは、ないでしょうか。
ぎみく | URL | 2005-04-24-Sun 04:16 [EDIT]
 もともと、コミックやアニメやゲームは、現実世界のものから、その魅力の一片を抽出したパロディであると思います。
 スポーツの爽快感であったり、戦いの大儀や正義であったり、エロであったりといういう要素を魅力として、実際のスポーツ・戦争・恋愛などから引っ張ってくる。この1つの点を魅力として伝えるために、他の(余分な)物を排除する行為、パロディやディフォルメによって、上記のコミックなどは魅力的になるのではないかと思います。

 そのため、抽出を行ったパロディを、実写という現実を思い起こさせる表現手法の中に戻すと、なじまないのではないでしょうか。わざわざ、現実世界では無いところに抽出してきたのが、コミックなどの魅力なわけですから、あえて現実世界をイメージする実写を持ち出して、パロディを不鮮明にする意味は無いと思われます。
少林サッカーの軽薄さ
| URL | 2005-04-26-Tue 09:09 [EDIT]
『少林サッカー』の軽薄さ、薄っぺらい浮遊感というのは、ぎみくさんがおっしゃることと関係しているのかもしれませんね。あの発想のベースは、恐らくコミックでしょうから。
 

| URL | 2005-05-25-Wed 00:06 [EDIT]
ガラカメの月影先生だけはガチでした。

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