もう情報が出てるみたいなので。
　ＨＪ文庫から、ぼくの新刊が出ます。発売日は、12月28日。

『悪魔をむにゅむにゅする理由』　【著：鏡裕之／絵：黒川いづみ】

　タイトルを考えたのは、ぼくです。
　おまえか、かがみん！　いや、ミラーマン!!
　30個ぐらい書きなぐって、最後に思いついたものを編集さんに送ったら、「これだ!!」。その時歴史は動いたの瞬間でした――１ナノミリだけね。
　今回もやっぱり、オッパイオッパイな小説です。鏡裕之が非オッパイな小説を書くことがあろうか、いや、ない。反語。
　やっぱり鏡裕之であるからには、もみもみんなことやエッチィな展開になるんだろうなあ。悪魔って言ってるけど、どんな悪魔なのかしら。絶対巨乳だな。鏡裕之の場合は、悪魔と書いて乳揉まれ要員と読むからなあ。どうなんでしょう、かがみん。
　それから『巨乳ファンタジー外伝』新ヒロインが紹介されています。
http://www.game-style.jp/wafflech/201011/24/45wafflech.php
　こちらは2011年の発売。今、締め切りに向かって熱烈に書いている最中です。

　なぜ小さな乳房でのニプルファックがないのか？
　実は当たり前の話である。ニプルファックとは、乳首に亀頭をめり込ませてする疑似セックスのことだ。だが、ニプルファックは、単に乳首を犯すというわけではない。ニプルファックとは、シンボリックには母性性を犯すことに他ならない。ペニスという男性性によって母性性を侵犯する。自分を締めつける母性性を犯して自由になる。それがニプルファックの象徴的＆心理的な意味である。
　したがって、ニプルファックの対象になる乳房は、母性性を満々と讃えるものでなければならない。それにはやはり、巨乳、爆乳なのだ。豊満な乳房は母性性の象徴になりうるが、小さな乳房は母性性のシンボルになりえない。小さな乳房は未熟さや少女性を意味してしまうため、成熟した女性性や母性性にはつながらないのだ。だからこそだろう、ニプルファックが好きな人は、ほぼ確実に巨乳好きだと言えるのである。

　鏡です。
　今日、神保町に行って、愛育社に話をしてきました。拙著の状況を確認するためです。
　結論から言います。

　『美少女ゲームシナリオバイブル』は、絶版品切れにはなっていません。
　アマゾンさんは、アマゾンさん自身が持っている在庫がなくなっちゃうと、絶版品切れにしちゃうんですね。恐らくそれに他の通販が追随したのだろうと思います。
『美少女ゲームシナリオバイブル』は入手可能です。9000円も出して中古で購入しないようにしてください。
　愛育社に注文すれば、手に入ります。

⇒愛育社サイトへ

　我々オタクの幸せは半年しかつづかないのであろうか。あの時の勝利は、もう過去の栄光に成り果てるのだろうか。ただ自分たちの趣味を楽しみ、犯罪とは縁遠いオタクの子たちを締めつけ、「浄化」と「精神的衛生」のもとに日本の文化力を殺す悪夢の条例が、再び可決されようとしている。
　サイゾーに次のような記事が掲載されている。全文を引用する。

再び「非実在青少年」問題がやってくる。11月22日から始まる、本年度の第4回都議会に東京都青少年課が、新たな東京都青少年健全育成条例改定案を提出することが、ほぼ決まったのだ。

　16日には読売新聞が報じた再提出案は「定義があいまいで過度な規制につながる恐れがあると指摘された『非実在青少年』との文言を削除、『18歳未満』とするもので、同紙では「これまで反対していた民主党も修正内容に同意するとみられ、条例改正の公算が大きくなった」と記している。

　この記事をめぐって、ネット上では都側のリークか、飛ばし記事か、さまざまな憶測が流れている。

　そんな中、実は「読売新聞の記事は事実で、成立の公算が大きい」という情報が次々と入ってきている。

　都庁内の事情通によれば、都は今回の再提出案が可決されることにかなりの自信を持っている様子だ。前回、改定案が否決される公算が強い中で、顔色の悪さが目立った櫻井美香青少年課長も、今は「非常に顔色がよい」との話も聞かれる。

「都は、今回は民主党も同意すると考えています。というのも、これまで反対してきた民主党内部でも、一部の熱心な議員を除いては、"一度反対したから、いいじゃないか"と考えているようです」（事情通）

　特に都議会民主党の幹事長である大沢昇都議が、さほど、この問題に熱心ではないという話もある。また、「非実在青少年」の文言をめぐり大きく注目された春頃に比べて、反対を表明する手紙やメールでの有権者の声も少なくなっていることも、民主党をブレさせている要因だ。

「前回の否決以降、警察庁からの出向者である櫻井課長や、その上司の倉田潤青少年・治安対策本部長は、本庁に戻る際に汚点は残したくないと必死に活動してきた。まさに、命がけといった感じでしたよ」（事情通）

　こうなってくると、いったいどういった再提出案が出てくるのか。出版関係者なども、早く再提出案を入手しようとしているが、未だに誰も入手できていない（民主党には、都側が一度見せたが写しは渡さずにすぐに、引っ込めたという話も）。

　ただ、おそらくは文言を変えても出版界が規制の強化を余儀なくされるものになる観測は大きい。この間、都は出版関係者と二度「意見交換会」を行っている。その席上での都側の態度は、「出版には映倫やBPOのような組織がなぜ存在しないのか」というもの。

　もちろん出版界も無法地帯ではなく、日本雑誌協会が出版ゾーニング委員会という第三者機関があるのだが、それでは足りないというのが都側の態度。

「意見交換会の時に、さまざまな作品を見せて"これはどうなんだ"と問いただしたら、『僕は妹に恋をする』（小学館『少女コミック』掲載の少女マンガ）まで"近親相姦だからダメ"と言われた。意見交換じゃなくて査問みたいな感じでしたよ」（出版関係者）

「アレもコレもダメ」という東京都だが「では、どのようなシステムにすればいいのか」というと、なにも考えていない様子。前述のように「ここで汚点を残せば出世に響く」という点だけが原動力になっている様子。

　公務員は、業務内容ゆえに「一度決めたことはコンプリートできなければ無能」という強迫観念に近い思いこみを持っている人が多い。それはそれで、問題なのだが、だからといって、規制の強化を、おいそれと許すわけにはいかない。

「非実在青少年」という文言を削除して、態度を改めたフリを見せる東京都だが、内実がまったく変わっていないことだけは確実。再び反対の声が盛り上がることになるのか、注目していきたい。
（取材・文＝昼間たかし）

　ぼくらにできることは、条例否決をしてくれそうな議員さんに、軒並みメールや手紙を送ることである。オタクは戦いつづけねばならないのだ。