蓬瑠璃（ほうるり）氏、４冊目の単行本を拝読しました。
　デビュー作以来、一貫してエロかわいいお姉さんにエッチな悪戯をされる、あるいはエッチな悪戯をしちゃうというシチュエーションを追求されている蓬瑠璃氏ですが、その持ち味がよく出された一冊です。蓬瑠璃氏らしい、ツンと先端が尖ってスロープがそりかえった美しい巨乳もいいですね。
　ただ、巨乳フェチという偏った視点で見るともの足りないかも。パイズリはなく、乳吸いも乳揉みも乳首いじりもほとんどありません。オッパイ目当てで買うのは、お薦めしません。年上女性にいじめられる人向けの一冊です。
ハジメテのヒト

サムライガール 久遠刹那 完成品フィギュア [ソリッドシアター]《予約商品09月発売》

　ライトポルノの世界から、人気シリーズ『サムライガール』のヒロイン・久遠刹那が立体化されることになった。原作者のみかづき紅月さま、おめでとうございます。まさにGODD NEWSですね。発売はソリッドシアターからで、2008年9月予定。画像はあみあみに10枚、HOBBY STOCKに8枚アップされていますが、あみあみがお薦め。なんといっても、生乳画像が拝めるからね♪

⇒サムライガール 久遠刹那（あみあみ）
⇒サムライガール 久遠刹那（HOBBY STOCK）

　正直、ブラジャーの形はいただけない。一番かっこう悪い部類のものだよね。でも、それもこれも、キャストオフのためのものなのです。白いぶかっこうなブラジャーを脱がせてみれば、白くまんまるいボリュームたっぷりの生乳がプルン。ちょっと乳房と胴体の接触部分がラインが硬いけれど、フォルムそのものは決して悪くないですね。ヒロインも、凜とした感じよりやわらかい感じの方が強調されているけれど、ライトポルノにとっては非常に明るいニュースです。願わくば己のヒロインたちもフィギュア化されることを……（笑）。

山下しゅんやキャラクターシリーズ Vol.1 カナル 完成品フィギュア［リリックス］《予約商品10...

　山下しゅんや氏のオリジナルキャラクターが、またしてもエロフィギュアとしてお目見えすることになった。ヒロインの名前はカナル。ちょっとＳＦテイストのショートヘアの女の子だが、この子の尻がいい。画像はあみあみに6枚、HOBBY STOCKに5枚あがっている。あみあみをお薦めしたい。

⇒山下しゅんやキャラクターシリーズ Vol.1 カナル 完成品フィギュア（あみあみ）
⇒山下しゅんやキャラクターシリーズ Vol.1 カナル 完成品フィギュア（HOBBY STOCK）

　山下しゅんや氏らしい、艶っぽい表情。決して「萌え＝少年的性愛」の枠内にとどまらない、むしろ萌えの範囲をはみ出していく、リアルな女の子成分の入った美少女。それが見事なまでに再現されている。
　何よりもすばらしいのはそのヒップだ。オッパイ星人をも虜にするそのヒップの突き出し具合、形のよさには、瞠目するしかない。巨乳フィギュアは数あれど、これだけの尻フィギュアはそうそうお目にはかかれない。奇跡の造型だ。オッパイももちろんいいのだけれど、あまりに凄すぎる尻の造型に霞むくらいだ。とんでもないエロフィギュアが出たものである。

MC☆あくしず ノーズアートの娘さん 完成品フィギュア［ラナ］《予約商品09月発売》

　山下しゅんやの世界再び！　ということで今回はミリタリーな感じの山下しゅんやの世界がフィギュアとして降臨だ。美少女ミリタリー雑誌『ＭＣ☆あくしず』Ｖｏｌ.4のピンナップがエロフィギュアとして立体化されることになったのだ。
　画像は、あみあみで15枚、HOBBY STOCKで4枚アップされている。あみあみをお薦めしたい。

⇒MC☆あくしず ノーズアートの娘さん 完成品フィギュア［ラナ］（あみあみ）
⇒MC☆あくしず ノーズアートの娘さん 完成品フィギュア［ラナ］（HOBBY STOCK）

　表情やルックスの再現度については、申し分なし！　まさに山下しゅんや氏そのままの世界、そのままの絵柄。もちろん、絵のタッチまで真似することはできないけれども、そこには山下しゅんやのキャラクターがある。
　おまけにキャストオフ機能もついていて、生乳を拝むことができるのだ。生乳はあみあみのサイトで見ることができる。オッパイの出来については標準的で、「これは凄い！」と言えるレベルのものではないけれど、だからといってＮＧというわけでもない。たとえキャストオフがなかったとしても、このルックスの再現度は一級品だろう。ミリタリーと美少女が好きな人には、たまらないモデルかもしれない。

　鏡です。
　The Openことゴルフの全英オープンが終了し、梅雨明けも宣言されました。オリンピックに向かって猛暑連発という感じです。
　さて。
　昨日『Ｊカップ学園忍法帖２』の著者校正が終わりました。今回もいくつか説明文を加筆したり、よけいな表現を消したり、用語を統一したりしていました。補助動詞の場合は「始」「はじ」と開くとか、補助動詞でない場合は開かずに書くとか。おかげでいい感じになったんじゃないかな、と思います。今日には編集さんの手元に届いていると思います。
　発売は９月上旬――あと１カ月半です。楽しみにしていてください。
Jカップ学園忍法帖（1）

　鏡です。
　連日東京は暑いです。それでもコンディションづくりのために散歩しています。
　さて。
　明日から『Ｊカップ学園忍法帖２』の著者校正が始まります。著者校正があるということは、発売がもうすぐいうことです。辰波陽徳先生のイラストも、すでにあがっています。
　発売は９月上旬。確定情報です。是非楽しみにしていてください。
Jカップ学園忍法帖（1）

　この２、３カ月ほど、余裕のあるストイックな生活をしている。余裕のあるという言い方は変だけれど、ストイックといっても、張りつめた生活をしているわけではない。必ず散歩と昼寝の時間をとっているので、ストイックといっても、余裕のあるストイックだ。

　７時～７時半頃に起床。 お餅を１個食べたらそのまま仕事にとりかかる。
　１０時頃に一区切りつくので、御飯のスイッチを押して散歩へ。近所の土手を４０分ほど歩いて帰宅。
　１１時半頃に御飯を食べて、お昼寝。だいたい９０分ほど寝る。
　１４～１５時頃に起きて、仕事再開。
　１８時頃に一区切りつくので、また御飯のスイッチを押して散歩へ。 近所の土手を４０分ほど歩いて帰宅。
　夕御飯を食べて、もろもろの雑務を済ませて２１時頃にお風呂。
　２２～２３時頃に就寝。

　こういう生活。
　それをこの２、３ケ月毎日つづけている。
　ぼくの場合、経験則上ぶっつづけで仕事するよりは、途中昼休みを多めに挟んだ方が仕事がはかどるみたい。昼寝しないのは、締め切り当日くらい。締め切りがあっても散歩だけは行く。
　ものを書く仕事には、受験勉強と同じ集中力が必要とされる。生半可な集中状態だと、いいものは書けない。いい集中状態にすぐ突入するために、気合とか儀式（毎朝コーヒーを飲む）とかがあるけれど、どうやら肉体的コンディションをあげることの方が効果的みたい。
　いい仕事をするためには、肉体的コンディションをいい状態で保てばいいってこと。そのための方策が昼寝と散歩だ。
　散歩に行くのは、すわってばかりだと骨盤の状態が悪くなってしまうから。昼寝するのは、脳味噌の疲れをとるため。４月からたくさん仕事をこなせるようになったのは、毎日未来へ向けて肉体的コンディションをよく保つためのことを実行しているからだと思う。
　あとは、自分へのご褒美を与えること。今日はいい仕事をしたなあという日は、馴染みの喫茶店に出かけて、カウンターにすわって店員さんとしゃべりながらコーヒーを飲む。何気ない一杯だけど、自分にご褒美をあげよう、今日はがんばったなと自分を誉める、そういうのが、メンタルを健康的に保ってくれるみたい。
　仕事って、必ず遅れが出てくるものだから、肉体的コンディションを保つだけではだんだんストレスがたまってきてしまう。そのストレスを追い払って初期化してくれるのが、自分へのご褒美――自分を誉める――ということらしい。
なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣

TQ

　「人によって何がエロいかは違う」というのは、もっと即物的に、もっと具体的な言い方をするなら、「人によって何に対して勃起するかは違う」ということだ。どんな視覚的なものやどんな台詞やどんなシチュエーションやどんな女体に対して勃起反応が起こるかどうか、俗っぽく言えば「チンピク」が起こるかどうかは、個人差の世界である。人によってＤＮＡが違うように、エロへの反応も異なる。オッパイ星人なら深い谷間にチンピクするだろうが、貧乳星人ならチンピクは起こらないかもしれない。お尻星人ならぴっちり双臀に張りついたジーンズに対してチンピクするかもしれないが、オッパイ星人は反応しないかもしれない。そういう個人差を乗り越えた上である程度共通的に現れる世界、ある程度共約的に現れる法則、それがエロティシズムである。
　ポルノを書くということは、映像や文章を通してエロティシズムに触れるということだ。エロティシズムに触れない限り、個人差を乗り越えて他人を勃起させることは難しい。
エロティシズム　エロティシズムの歴史

コトブキヤ 鉄のラインバレル 城崎絵美【10月予約】

　『鉄のラインパレル』から、城崎絵美が立体化されることになった。発売は2008年10月。画像は、あみあみ、HOBBY STOCKともに4枚アップされている。

⇒コトブキヤ 鉄のラインバレル 城崎絵美（あみあみ）
⇒コトブキヤ 鉄のラインバレル 城崎絵美（HOBBY STOCK）

　胸については、正直ＢカップからＣカップレベルで特筆するべきものはない。しかし、全身黒ずくめの中で輝きのある表情、なびく髪の毛の軽やかな雰囲気は、非常にクオリティが高い。巨乳でなくても、ぱっと目を引く力がある。巨乳好きでなくても、思わず手にとってしまう魅力がある。非常に大衆性のある、すばらしい逸品だね。オッパイ星人の自分でも、拍手してしまいたくなる出来ばえです。

　今日は七夕の日。織り姫と彦星が出会う日ということで、『本当にデカップ』2008年8月号の発売日です。真ん中あたりの頁で、拙著『ブラバスターＡ３』のご紹介をしていただきました。ありがとうございます！
　今回は花木衣世ちゃんが特集されていますね。個人的には、かすみりさに注目しています。日本人のＡＶ嬢はたいてい小説の巨乳モデルにはならないのですが、彼女は別ですね。巨乳モデルとなりえる美巨乳をしていますね。

⇒『本当にデカップ』2008年8月号

　あの禍々しい事件から約１カ月が経った。マスコミは事件のことを忘れかけているが、あの悲劇は忘却されてはならない。
　秋葉原無差別殺人事件。
　筆者も何度も通った場所であり、特にメインの通りは何度も歩いていただけに、ニュースを見ていてもどこが現場なのかすぐにわかった。１週間後、現場を訪れたが非常に複雑だった。こんな場所で殺人など、あってはならなかった。
　あの事件の原因については、外的要因と内的要因がある。
　外的要因は、勝ち組と負け組の構造化を促進してしまった今の社会システムだ。勝ち組＝正社員と、負け組＝派遣という構図。インドネシアの人々の目は美しく輝いているのに、日本の若者の目は霞んでいる。若者に将来を楽しみにさせない、若者に夢を持たせない社会システムが、この事件の背景――外的要因だ。ツナギがなかったことではない。それはただきっかけになっただけで、本質ではない。
　もちろん、もっと大きな文脈もある。
　最近ハンス・ペーター・デュルの著作（「文明化の過程」全5巻シリーズ）にあたりながら羞恥心のことを調べているのだが、かつての社会は非常に監視――人の視線――が強く、羞恥心の高い社会だったという。ムラ社会だった、と簡単な言い方をすることもできるだろう。そこは知っている人の視線に囲まれた場所であり、常に知っている人の視線があった。視線から解放されるのは、大都市しかなかった。
　近代システムは、知っている人からの視線、監視的視線から人を解放した。しかし同時に、知っている人の視線によりなされていたアイデンティティ確認――他人による自己承認――を弱体化させてしまった。大衆社会という近代社会システムは、自己承認機能の低下と引き換えに、監視からの自由を選んだのだ。他人による自己承認を犠牲にすることで、監視からの自由を手に入れたのだ。その結果、他者による自己承認を担当するものが親二人に集中することになり、それがうまくなされなかった子たちが自己承認障害――自己承認不全――に陥っている。鬱病や引きこもりも、その流れの中に位置づけて読み直すことができるだろう。そして恐らく、今回の事件も。
　秋葉原無差別殺人事件の内的要因は、加藤容疑者本人の性質とその家庭だ。新しく出てきた５月２９日～３１日の日記も、６月３日～６月８日当日までの日記も、加藤容疑者の日記を読んだが、そのひねくれぶりには驚かされる。ちなみに、「ぬこ」とあるのは、猫のことである。

駅にぬこがいた
無視された
俺だけ
ぬこが鳴いてる
なんでかな
不細工だからか
そうか

すれ違った女子高生が大きく避けた
イケメソならぶつかりにいくんだろ

スーツの女の人がぼーっとしてる
６月病かしら
どうせ部屋に帰れば彼氏がいるんだろ

お前らは「そういう性格だから彼女ができない」って言うんだろ
逆だよ
彼女ができないからそういう性格になんの

そんなきれいごとはどうでもいいの
要するに、彼氏がイケメソで金持ちだったから>2112みたいなことを考えたんでしょ
不細工な俺がそんな風に思われるわけないもの

彼女がいれば、仕事を辞めることも、車を無くすことも、夜逃げすることも、携帯依存になることもなかった
希望がある奴にはわかるまい
で、また俺は人のせいにしてると言われるのか
悪いのは全部俺
いつも悪いのは全部俺
いつも悪いのは全部俺だけ
別にいいけど
実際全部俺が悪いんだろうし

酔った
気持ち悪い
俺の顔の方が気持ち悪いですかそうですか

　この凄まじいまでのひねくれっぷり。これだけどす黒い毒を含んだひねくれは、なかなか見ることができない。犯行の内的要因は、このひねくれた性格だろう。問題は、そのひねくれた性格はどこで培養されてしまったかだ。
　人は望んでいることが得られないとき、ひねくれていく。そしてそれが拡大し、長期化すればするだけ「どうせ」なんて口調を頻発して、ますますひねくれを増大させていく。
　筆者は、中島敦の名作『山月記』の李徴を思い出した。かの名文の冒頭にはこうある。

性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。

　狷介とは、本人が小学生時代に自分の性格を評して記した「強情」と同じ意味だ。本人の強情さと自尊心の高さと低い社会的地位。それが李徴を虎にしたが、同様に加藤容疑者を殺人者という虎に変えてしまった、という言い方もできるのかもしれない。

己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった。

己（おれ）は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶（ふんもん）と慙恚（ざんい）とによって益々（ますます）己（おのれ）の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。己（おれ）の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。これが己を損い、妻子を苦しめ、友人を傷つけ、果ては、己の外形をかくの如く、内心にふさわしいものに変えて了ったのだ。

　羞恥心を自尊心と読み替えると、加藤容疑者の姿と非常によく重なる。
　自分の願望と世間的評価とのずれは、往々にして性格のひねくれを生む。こうありたいと思っているのにこうはならない。それが長期化すると、人の性格はひねくれていく。自意識の強さや自尊心の高さが重なった場合はなおさらだ。
　加藤容疑者の場合、学歴エリートの道を高校まで進んだことと無関係ではあるまい。だが、ひねくれにはもっと根本的な問題がある。
　人がひねくれるのは、本当はかまってほしいからだ。こうしてほしいと思っているのにしてもらえなかった場合、人はすねる。すねて、さらにひねくれた態度をとるようになる。
　人がひねくれた態度をとるのは、自分の存在を無視されたり蔑ろにされたりした場合だ。Ａ男やちゃんＢ男ちゃんはいっぱいかまってもらっているのに、ぼくはかまってもらっていない。Ａ子ちゃんやＢ子ちゃんはかわいいかわいいって言ってもらっているのに、わたしは言ってもらえない。すると人はひねくれ、「どうせ」を連発する。拒絶や否定の言葉を連発する。しかし、本当に拒絶したいわけでも否定したいわけでもない。拒絶や否定をくり返すことによって、もっと強い愛情やケアを引き出そうとしているのだ。もっと自分をかまって、もっともっとかまってと叫んでいるのだ。
　加藤容疑者の言う「彼女」とは、文字通りの彼女ではない。「彼女願望」と読み替えるべきものだ。彼の言う「彼女」とは、常に自分を見つめてくれて自分をケアしてくれて、自分の存在を承認してくれる相手、すなわち、自己承認を永続的に行なってくれる存在のことである。
　加藤容疑者は、掲示板に犯行予告を書き込んだいきさつについて「誰かに止めてほしかった」と語っている。彼は、最後まで誰かにかまってほしかった。あなたを見ているよ、ケアしているよという証拠がほしかったのだ。結局最後まで、自己承認の不足と自己承認欲求とに取り憑かれていた。
　加藤容疑者がそういう願望を持つにいたった背景には、家庭的なものがあるのだろう。彼には、神戸の事件の家庭を彷彿とさせるものがある。両親は教育に厳しかった。友達が遊びに来ても、勉強があるからと親が拒絶してしまったことがあるという。本人も、日記に親について記している。

人生にはモテ期が３度あるらしいけど、俺のモテ期は小４、小５、小６だったみたいだ
考えてみりゃ納得だよな
親が書いた作文で賞を取り、親が書いた絵で賞を取り、親に無理やり勉強させられてたから勉強は完璧。
小学生なら顔以外の要素でモテたんだよね
俺の力じゃないけど
親が周りに自分の息子を自慢したいから、完璧に仕上げたわけだ
俺が書いた作文とかは全部親の検閲が入ってたっけ
中学生になった頃には親の力が足りなくなって、捨てられた
より優秀な弟に全力を注いでた
中学は小学校の「貯金」だけでトップを取り続けた
中学から始まった英語が極端に悪かったけど、他の科目で十分カバーできてたし
当然、県内トップの進学校に入って、あとはずっとビリ
高校出てから8年、負けっぱなしの人生

あ、服もそう
好きな服を着たかったのに、親の許可がないと着れなかった
服を選ぶのが嫌で嫌で仕方なかった

　近所では優秀な子として評判だったというが、いい点数をとっても親は厳しかったのだろう。あまり誉めてもらえなかったに違いない。
　誉めることは、自己承認の基本である。それによって人は自分が見られていること、見守られていること、評価されていることを知る。人の存在を安定させるために必要な、自己承認欲求を満たすことができる。
　だが、加藤容疑者の場合、それは不足していたのだろう。さんざん親に強制されてがんばって勉強した。でも、認めてもらえない。これ以上、何をがんばればいいんだ。
　そんな気分だったのだろう。だから、掲示板で「がんばれ」と言われると反発した。努力不足という言葉に対しても反発し、ひねくれみせた。だからこそ、中学から勉強が苦しくなりはじめ、高校ではできなくなってしまった。がんばれなくなってしまった。勉強をがんばっても親に評価してもらえないから、がんばれなくなってしまったのだ。そして、エリートから墜落した。親の敷いたレールから脱出しようと違う進学を目指したけれども、親から反発したところで、自分が欲しい自己承認が行なわれるわけでもない。
　さらに彼の場合は、恋愛の傷が重なってしまったようだ。加藤容疑者は、何度も顔のことを口にしている。

どうしてみんなが俺を無視するのか真剣に考えてみる
不細工だから
終了

友達ほしい
でもできない
なんでかな
不細工だから
終了

人口の男女比はおおよそ１:１なんだから、そんなにたくさんの男性が余るわけがない
余る理由はただ一つ、イケメソがたくさんの女性を確保してるから
俺が余る理由は不細工だからだけど

　恐らく、彼は恋愛で傷ついた過去を持っている。それがルックスの問題に結びついている。だからといって、同情に値するというわけではない。顔のことで悩むのは青春期の特徴だし、恋愛の傷はほとんどの人が抱えるものだ。西欧文学におけるリアリズム描写の変遷を描いたアウエルバッハの名著『ミメーシス』には、こうある。「騎士にふさわしいとみなされる対象は、ただ二つ、武勲と恋愛である」
　現代の男子も、中学に入って思春期が始まった途端、この「騎士」の道に組み込まれてしまう。それが「少年」から「男」になることである。残念ながら、勉強は武勲に入らない。学生時代、武勲といえばスポーツであり、社会人になればそれは仕事になる。そしてこの「恋愛」と「武勲」の２つにおいて、自分がどういう位置づけにあるのかが、男としての自信を左右することになる。
　その仕組みは、決して悪ではない。それは遺伝的に仕組まれたものの社会システム的な反映であり、善のシステムだ。恋愛は秋葉原無差別殺人事件の主犯でも共犯でもない。主犯は、本人の自尊心とひねくれた性格。共犯は、他者による自己承認の不足（家庭的原因）と勝ち組／負け組を強調する若者が夢をモテない社会システム（社会的・経済的原因）だ。
　彼の場合、問題は、家庭での自己承認の不足＝否定が、「恋愛」においても自己承認の否定、そして「武勲」においても自己承認の否定と３つも重なってしまったことである。もし親がもっと誉めていたら、小学生時代に家出をすることもなかっただろうし、凶行に及ぶこともなかっただろう。もちろん、尊い七つの命が失われることも、決してなかった。
　自殺する人というのは、友達が少なく、人間的ネットワークが貧弱な人たち、つまり、「孤独」と称される人たちが多いと言われる。実は、加藤容疑者もそれに当てはまる。実際、何度か自殺をしようと試みたようだ。だが、結局自分を殺すことには向かわず、自分以外の人を無差別に殺すことに向かった。その背景には、勝ち組／負け組を強調し若者から夢を奪う社会システムと、加藤容疑者本人の自己承認欲求不全と自尊心の高さがある。
　加藤容疑者は、若者が夢と希望を失った現代の李徴なのだ。
山月記・李陵

ハンス・ペーター・デュル「文明化の過程」全5巻

ミメーシス（上）　ミメーシス（下）

ebCraft/エンターブレイン ソウルキャリバーIII 1/6 アイヴィー【9月予約】

　あの原型師・中山栄治氏が造型したソウルキャリバーⅢのヒロイン、アイヴィーがエロフィギュアとしてリリースされることになった。
　発売は2008年9月。画像は、あみあみに13枚、HOBBY STOCKに1枚。問答無用であみあみをお勧めしたい。

⇒ebCraft/エンターブレイン ソウルキャリバーIII 1/6 アイヴィー（あみあみ）
⇒ebCraft/エンターブレイン ソウルキャリバーIII 1/6 アイヴィー（HOBBY STOCK）

　画像を見る限り、オッパイ星人がほしいアングルがないので判定が難しいが、全身ムチムチとして非常に大人っぽい官能さにあふれたモデルのようだ。ウエストから太腿への両サイドのラインがすばらしい。ここにリアルなボディと大人の官能性を感じる。アイヴィーを「愛撫慰」と変換したくなるような、濃艷さがある。非常に期待できるエロフィギュアだ。
　なお、あみあみ流通限定バージョンも予約が始まっている。

ソウルキャリバーIII アイヴィー Ver.V あみあみ限定版 完成品フィギュア［ebCraft］《予約商品...

　原型師・中山栄治氏の造型したソウルキャリバーⅢのヒロイン、アイヴィーのあみあみ流通限定バージョンの予約が始まっている。
　発売は2008年9月。画像はあみあみに9枚アップされている。

⇒ソウルキャリバーIII アイヴィー Ver.V あみあみ限定版 完成品フィギュア［ebCraft］（あみあみ）

　アイヴィーのパーソナルカラーである紫を強調したバージョンということで、青紫を基調とした配色になっている。実は、サンプル画像はこちらの方がオッパイ星人が望むアングルが用意されている。胸の谷間のラインが若干硬いように感じるが、全身の肉感的な感じは実にすばらしい。胸にこだわらず、豊満というものを求める人には満足できるモデルのようだ。

戦闘服娘 BATTLE DRESS GIRLS BOX［トイズワークス］《予約商品09月発売》


⇒戦闘服娘 BATTLE DRESS GIRLS BOX［トイズワークス］（あみあみ）
　封入されているのは６種類＋アルファということらしいが、ベースの６体のうち、よろしき巨乳が２人いる。ダイバー姿の女の子と、ブーツ姿の女の子だ。パイロット姿の女の子も、なかなかよき乳をしている。値段相応の出来ばえだけれども、ごった煮的なフィギュアの中では、乳的にはいい感じ。ただ、他の非巨乳キャラも３体引き受けるかというと、ためらう人もいるかもしれない。そこまでして買うほどの巨乳ではない。
《予約商品09月発売》（

オーガニック ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス- ガーネット・マクレーン【8月予約】

　うのまこと氏が作画監督を務めて乳的にも注目を集めた『ドラゴノーツ』。その中から、褐色の巨乳ヒロイン、ガーネット・マクレーンがエロフィギュア化されることになった。
　発売は2008年8月。画像はあみあみ、HOBBY STOCKに1枚。問答無用であみあみをお勧めしたい。

⇒オーガニック ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス- ガーネット・マクレーン（あみあみ）
⇒オーガニック ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス- ガーネット・マクレーン（HOBBY STOCK）

　巨乳のボリュームとしては申し分ない。人工的なフォルムだが、それは爆乳に求められるひとつの形を体現している。ボリュームだけで言えば、非常にいい巨乳エロフィギュアなのだが、もう少し谷間に丁寧なエロティックさがほしかったなあと感じる。表情にも、冴えのある大衆性がほしかった。

ダイキ工業 リアルアレンジ001 一騎当千Great Guardians 1/6 関羽雲長【10月予約】

　これはダイキ工業にとって大きなチャレンジだ。巨乳エロフィギュアの宝庫『一騎当千』から関羽雲長のフィギュアが出る。それはたいしたニュースではない。ただ、それがアニメライクなルックスではなく、リアル造型のルックスなのだ。
　発売は2008年10月。画像はあみあみに10枚、HOBBY STOCKに8枚。あみあみをお勧めしたい。

⇒ダイキ工業 リアルアレンジ001 一騎当千Great Guardians 1/6 関羽雲長（あみあみ）
⇒ダイキ工業 リアルアレンジ001 一騎当千Great Guardians 1/6 関羽雲長（HOBBY STOCK）

　造型自体は非常によくできたものだ。特に顔の造型や表情については、すばらしく奮戦していると申し上げたい――それを好むかどうかは別として。特筆すべきはその顔の表情と髪の毛の流れ具合だろう。リアルの本領発揮といわんばかりの魅力が、そこに表現されている。クオリティ的には非常に高いものだ。
　乳についてはセーラー服に隠れているため判断しづらいが、下乳が胴体と接した部分、専門的にはバージスラインで見ると、バージスラインの表現自体は硬いように思う。もう少しやわらかさが欲しいところだ。それでも、このリアル造型のチャレンジに対して拍手を送りたいと思う。美少女ゲームには決してできない芸当――しかし、必要だった芸当――だから。

爆裂天使 セイ 完成品フィギュア［ダイキ工業］《予約商品10月発売》

　『爆裂天使』から、露出度の高い中国系の長身の美女セイが立体化されることになった。2006年6月にアルターからフィギュアが発売されているが、それに比べてさらに胸がボリュームアップしている。発売は2008年10月。
　画像はあみあみに13枚、HOBBY STOCKに9枚。あみあみをお勧めしたい。

⇒爆裂天使 セイ 完成品フィギュア［ダイキ工業］（あみあみ）
⇒爆裂天使 セイ 完成品フィギュア［ダイキ工業］（HOBBY STOCK）

　乳房の造型については、正直非常にいいね。立体化時の推定サイズはＩカップ。むっちりしたそのふくらみ具合、まるく張りつめた下垂を知らない若々しい充満ぶりが、ものの見事に再現されている。上から眺めても、下から眺めても、一点の瑕疵もなし。最近のダイキ工業の商品の中でも、ずば抜けて乳的にいい。本年度発売のエロフィギュアの中でも、乳的にベスト５に食い込むのは確実の乳っぷりだ。オッパイ好きでよかったと思わせる逸品だね。